グランビルの法則Aパターンの株価急騰事例(3936 グローバ)
移動平均線を抜けた瞬間を狙う!
グランビルの法則、Aポイントで急騰した事例をケーススタディとしてご紹介します。
下記の図は ” 3936 グローバルウェイ ” の株価チャートです。
まさに移動平均線を抜けた瞬間に株価は急騰しました。
このチャートがなぜ素直に反応したのでしょうか?
それは移動平均線を抜けるまでの株価の動きに大きなヒントがあります!
意識されている移動平均線はどれか?
まず、移動平均線の位置関係を確認しましょう。
下から25日移動平均線(青)、75日移動平均線(緑)、200日移動平均線(赤)の順番に位置しています。
200日線、75日線は下向きの下降トレンド。
25日線はほぼ横向きでトレンドが出ていない状態です。
株価は5月中旬から7月中旬頃までは大きく上下することなく横ばいに推移しています。
ろうそく足は小さくボラティリティもありません。
利益も損失もほぼ変動しない典型的な持ち合い状態です。
ろうそく足と移動平均線の関係を見ると、株価は25日移動平均線を抜けたり割ったりしながら上下に推移しています。
移動平均線はさぽーと・レジスタンスとなるという機能からすると、とても25日移動平均線が支持抵抗として意識されているとは思えない動きです。
こういう動きをする場合、この銘柄に参加しているトレーダーは25日移動平均線を売買指標として使っていないことになり意識されていないと考えて無視します。
次に、その上に位置していた下向きの75日移動平均線は日数の経過とともに徐々にその価格が下がってくることにより、株価は少しずつ接近してきます。
この時点(7月18日)ではまだ75日線を一度も抜けていません。
この段階で「75日移動平均線は今後意識されるかもしれない!」と予測します。
移動平均線を抜ける瞬間に株を買う!
株価と移動平均線の位置関係からまさにグランビルAのポイント直前の状態です。
グランビルのAポイントを復習しますと、
A:移動平均線が下降後、横ばいになるか上昇しつつある局面で、株価が移動平均線を上に突き抜ける。
株価が大底圏から反発し上昇トレンドに転じるタイミングが狙えるポイントです。
意識された移動平均線を見極めて株価が抜ける瞬間に仕掛けます。
間違っても移動平均線の下に株価が位置している場合は買ってはいけません。
理由は移動平均線がレジスタンスになった場合、株価が跳ね返されて損失を出すリスクがあるからです。
そして7月19日に株価は75日移動平均線を抜けて大きな陽線が立ちました。
ここが買いのポイントだったということです。
株価が移動平均線より下の場合「需要<供給」です。
株価が移動平均線を抜けるということは、「需要>供給」となり需要の方が勝ったということになります。
この瞬間に様々な思惑の資金が流入してきて株価は上昇するのです。
この銘柄の株価は10%弱値上がりしましたから短期間の利益としては充分だったと言えます。
さて、この後に株価がどう動くかは分かりませんが、仮にさらに上昇したとしたら5000円付近に200日移動平均線が位置しています。
これがレジスタンスとして意識されるのか、あるいは抜けて更に勢いづいて上昇していくか注目です。
もし失速したとしたら下に位置する75日移動平均線、25日移動平均線がサポートとして意識され株価が下げ止まるのかが注目です。
支持として機能せずに移動平均線を割り込んだ場合、今度は再び抜けてくるグランビルBのポイントに期待することになります。
テクニカル分析の重要な着目点
補足として一つ着目点があります。
最も考慮しなければいけない着目点は移動平均線を抜ける際の株価の動きです。
この銘柄の事例のように、移動平均線を抜ける直前の株価は概ね横ばい傾向であることが好ましいです。
株価が横ばいに推移しているこの期間に株を買った人からすると利益がほぼ出ていない状況です。
そのため、移動平均線を抜けて少しぐらい上昇したとしてもほぼ利益は乗っていません。
つまり、供給量が少なく売られ難い状態にあることを意味します。
株価が抜けた瞬間に流入する資金の勢いを邪魔することがないので素直に上がりやすいのです。
この「移動平均線を抜ける直前の株価は概ね横ばい傾向」であること、これが非常に重要な着目点です。
横ばいでない場合はダマシになる可能性があります。
詳細はこちらのケーススタディで確認してください。
株価は需要と供給のバランスで動く!
株価は需給関係で動きます。
供給が極力少ない状態での需給の高まり、それがグランビルのAポイントであればその威力は大きいのです。
売りたい人が少ない状況で買いたい人が増える、あるいは買いたい人の方が多い。
これが株価が上昇する原動力です。
そのきっかけとなる指標の一つが移動平均線です。
移動平均線を抜けた瞬間に一気に流入してくる資金の流れに乗っていきましょう!
重要なのは誰が今利益を出していて、誰が損をしているのかを考えて需要と供給のパワーバランスを予測しておくことです。
需要と供給の関係は「具体的な買いポイントはこの瞬間」で確認してください。