保合いから上放れに(2025年6月29日)
最高値を試す動きになるか(2025年6月29日)(10:30)
・2025年6月27日、引け後の日経平均株価の日足チャートです。
5月の高値を上限する保合いから株価は上放れしてきました。
ブレイクのタイミングで若干のもたつきがありましたが、これは相場に対する疑心暗鬼の足跡です。
26日の長めの陽線は一部業種に偏った買いによるもので、特に値嵩株中心に買われました。
この日の日経平均の上昇率とTOPIXの上昇率を比較すると一目瞭然です。
そして27日は日経の上昇を受けて全体的に買戻されて、更に上昇しました。
現在の上昇は値嵩株先導による踏み上げ相場です。
・目先の株価は昨年12月末の高値を抜けるかどうかが注目されますが、日経225先物の28日の引け値はプラス400円となっているため、週明けの日経平均は12月末の高値を抜いてくるものと想定されます。
一方で日経225先物はまだ1月の高値を抜くに至っていないため、週明けにこれが抵抗となり跳ね返されて抜くことができなければ日経平均株価はそれほどの上昇はないかもしれません。
先物が1月高値を抵抗として跳ね返されたら、日経平均株価は寄り天井となり、上昇は一旦止まる可能性があります。
この辺りが来週の注目ポイントです。
・この上昇で低下していたボラティリティが高まり+3σに達しています。
・上値余地は25MAとの乖離にまだ余地があります。
このまま上昇が続くと昨年7月の高値を試す動きになりそうでが、現在の買い主体は空売りの買戻しです。
実需の買いがまだ入ってきていませんので、高値を試す動きには実需による買いが必須となります。