移動平均線の重要な役割(レジスタンスライン)
移動平均線はレジスタンスラインとして機能する
前回、移動平均線にはサポートラインとしての役割があることをお話ししました。
今度はその反対に「レジスタンスラインとして機能する」という説明をしていきます。
サポート機能と逆の現象として捉えてください。
株価が値上がりしてくると利益が出ているトレーダーはどこかで一旦利益確定をしておきたいと考えます。
あるいは含み損を抱えてしまってる場合には少しでも値を戻すまで待ち、出来るだけ損失が小さくなってから逃げようと考えているかもしれません。
(テクニカル分析を知ってるプロは買ったまま放置はしません、必ず確定売りや損切りを考えます)
その際に今の株価の上に移動平均線が位置している場合、利益が出ているトレーダーは利益確定の目標を移動平均線に、また損失を抱えてるトレーダーは損切りの戻り目標を移動平均線に定めてきます。
理由は株価の上に移動平均線が位置しているのでレジスタンスとして機能した場合には、株価が押し戻されてしまう可能性があるからです。
この状況においてテクニカル的に想定される最も高い価格は壁になるかもしれない移動平均線の価格です。
よって、その価格に指値の売り注文を入れるトレーダーが多いと想定されます。
この時点で、この価格での「供給」は高まっていることになります。
そして株価が移動平均線まで到達した際に「供給=需要、もしくは供給>需要」に転じて株価の上昇は止まります。
後はそれを目先の天井と見たトレーダーが我先に売りを入れてくることにより、株価は移動平均線に跳ね返されたように下落していくのです。
下図のチャートをご覧ください。
これが移動平均線が「レジスタンス」として機能した現象です。
ピシッと見事に跳ね返されています。
目先の上昇で利益が出ているトレーダーが利益確定をしました。
また、逃げ遅れて損失を抱えていたトレーダーが戻り目標として売ってきました。
このように、移動平均線の「サポート、レジスタンス」機能を知っておけば、移動平均線の下でそれも直下で株を買うというリスキーな行為はしなくなります。
そして利益確定や損切りも上手く立ち回ることが出来るようになります。
2回に渡ってろうそく足と移動平均線の位置関係における絡め方をお話ししました。
移動平均線は株価の方向性を示す指標であるとともに、サポートライン、レジスタンスラインとしての重要な役割を担っています。
これはテクニカル分析を行う上で絶対的に必要な観点となる基本理論です。
移動がサポートラインになることの詳細説明はこちらで確認してください。
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