日経平均株価、三角保ち合いのボラティリティ低下待ち(2020年2月21日)

<2020年2月27日、追記>(15:10)

・2020年2月27日、引け後の日経平均株価の日足チャートです。

サプライチェーンと金融の問題が深刻化しています。企業は赤字でも倒産しませんが資金がショートすると破綻します。収入がなくなればローンが払えず不動産が破綻します。
これまでの貿易問題やEU財政破綻などの問題においては、株価は一時的に下がっても反発する動きを繰り返してきましたが、今回の武漢ウイルスに関しては好転の兆しが全く見えずリスクオフ一辺倒です。安易にリバウンドを期待できる状況ではなくなってきました。
視点はチャイナリスクへと移っていきます。

200MAの傾きは本日から下向きに転じました。
株価は200MAを明確に割り込み、支えとなる下値支持ポイントが見当たらないことから下値メドが無くなりました。
あえて言うならば、昨年10月4日安値21,276円や8月6日安値の20,110円が目安になりそうですが、事態が好転する手掛かりが無い中ではサポートになるよりは、逆に下方ブレイクした際に投げを誘発するポイントになります。

そして、2019年8月26日の安値が支えられたように、2016年6月24日安値14,864円を起点とした下値支持線が最大に注目されるポイントとなり、最後の砦となりそうです。

下値支持線を割り込むと長期波動の観点から2012年から続いている長期上昇波動が終わると仮定するならば、過去の波動からもそれなりに大きい下降波動が到来する可能性があり得る局面です。

 

 

<2020年2月26日、追記>(15:10)

・2020年2月26日、引け後の日経平均株価の日足チャートです。

日経平均株価が先行して200MAに突っ込んだものの、日経225先物が200MA手前で切り返したことで、なんとか200MAの上まで浮上しました。

肝心の200MAは昨日と1円差でほぼ横ばいです。
株価は上で
持ち堪えていますが今夜のNYダウとCMEの動きによっては、再び割り込む可能性もあります。

この水準はテクニカル的なデットラインです。
ここを明確に割り込むと下記21日投稿に記載した想定チャートイメージの様に、長期的な下降トレンドに突入することになるので警戒が必要です。

(ウイルスの感染が尹以外の欧州各国に波及し、米国での市中感染が確認されたと報道された瞬間に今の長期上昇相場は終焉します)

余談ですが、ファンダもテクニカルも通用しない相場になることが危ぶまれます。

・また、TOPIXは既に200MAを割り込み、昨日から200MAは下向きに転じています。

チャートは下値支持線3本目を割り込んでいますので、状況はかなり弱含んでいます。

主力指数である日経平均株価が今のところ耐えていますが、崩れると当然連動して崩れることになります。

・本日は下影陽線となり売り勢力の衰えを示唆する足となり、そろそろ下げ止まる可能性が出てきましたが、仮にここからリバウンドした場合、本日の安値を暫定安値としたチャネルのハイアーチャネルライン、または下値支持線付近まで戻す可能性はあります。

但し、一時的なリバウンドなので再度下落すると思われますので、買いポジションを持つ場合は最後の逃げ場になるかもしれません。

(ここからは追証売りによる下落がまだ控えています)

 

 

<2020年2月26日、追記>(8:30)

・2020年2月26日朝引け後の日経225先物の日足チャートです。

22,018円の200MAに対して、引け値は22,000円です。(引け成りで)
なんとか200MAをサポートに意識された様子ですが、日中の200MAで耐えることができるかに注目です。

22,000円を割り込む、200MAを割り込む、特に昨夜の安値21,885円を割り込むと、システム的な売りが下げを加速させる可能性が高まりますから要注意です。
システム的な売りは次々に売りを呼びますので、想定以上に下げることがあります。

現在の先物の気配値は22,100円前後なので、ここから切り返せば短期的なリバウンドがありそうですが、安値を割り込むと下にメドが無いので、10月3日の21,185円をサポートレベルラインとして意識せざるを得なくなります。

 

<2020年2月25日、追記>(17:30)

・2020年2月25日、日経平均株価の日足チャートです。

ウイルスの影響でNYダウとCMEの大幅な下落により日経平均株価も大幅に下げました。
ロアーチャネルラインを割りんで引けています。
(このチャネルラインは消滅です)

休日の間の下げと言うことで過剰な反応であったことから、やや戻したものの陰線引けです。

・一方で、日経225先物(日中)は下から寄り付き陽線引けで、引け値はチャネルライン内に戻しています。
(このチャネルラインも消滅です)

(日経の陰線と先物の陽線の違いについては、下記の添付リンクを参照)

・さて、現在(17:30)時点で、下記チャートの日経225先物(夜間)は安値がロアーチャネルラインをサポートにして下げ止まる動きを見せています。

今夜、このラインがサポートとなり下げ止まれば、まだ明日は反発する可能性がありそうですが、割り込み本日の安値割れとなれば更に下げる可能性がありますから注意が必要です。

日経225先物(夜間)の引け値は、明日の日経平均株価の寄付きに大きく影響しますから要注目です。

今後、現物買いと空売りの売買が交錯して不安定な動きを繰り返し、どこかでリバウンドする局面がありますが、単なるリターンムーブの動きなので再度下げることになります。
その際の日経平均株価は安値を割るかどうかが注目です。

当面の下値メドは200MAです。
グランビルの法則から、200MA付近で切り返せば長期的な上昇相場は継続です。
短期的な上値メドは8月26日安値からの下値支持線、あるいは2月18日安値付近となりそうです。

急落時の日経平均株価の板寄せ

 

 

<2020年2月25日、追記>(8:20)

・休日のNYダウとCMEの大幅な下落でGUして始まりますが、先導する日経225先物の値動きに注目です。

本日のロアーチャネルラインの価格は22,615円付近になります。
ここをサポートにできるならばチャネルラインのレンジ内の動きとなりますが、割り込むと200MAが意識されるます。

同時に日経平均株価のロアーチャネルラインにも注目です。

 

トライアングルの下方ブレイクに警戒(2020年2月21日)(17:40)

・2020年2月21日、日経平均株価の日足チャートです。

株価は移動平均線を挟んで上下する動きが続いています。
12月、1月、2月高値付近が抵抗帯となっている様子が伺え、日々の高値が徐々に切り下がり上値が重くなってきています。

移動平均線は75MAの傾きは上向きから横ばいになってきました。
週明けには下向きの25MAと75MAとデットクロスしそうです。

長期のトレンドを示す200MAは上向きですが、傾きがやや緩やかになってきていることから、相場全体に鈍化傾向が感じられます。

 

チャネルラインの観点からトレンドを判断すると、株価は横ばいに見えるものの、高値を切り下げていることからは下向きのチャネルラインが引け、現在は下降トレンドに位置付けられます。

トレンドは相対的に短期、中期、長期の3つのトレンドに区別され、長期トレンドは同じ方向の中期トレンドを内包し、中期トレンドは逆方向の修正トレンドである短期トレンドを伴います。

このことから、長期トレンドは現在も上昇が継続していますが、9月から続いた中期の上昇トレンドは1月に終わり、今のトレンドは中期トレンドに伴う修正トレンドと位置付けることができます。

今後、株価がハイアーチャネルラインを上方ブレイクすれば新たな中期トレンドが始まる可能性がありますが、12月、1月、2月高値付近の価格帯は上値抵抗として強く意識されていることから、中期トレンドへ転換したと判断するためには、1月17日高値を明確に上抜ける必要があります。

 

・一方で、8月26日安値を起点とする上向きの下値支持線が近接してきており、ハイアーチャネルラインとトライアングルを形成しつつあります。

このトライアングルをどちらにブレイクするかが注目されます。

ただ、今週20日の高値はハイアーチャネルライン付近まで反発したものの未達となったことから、上方ブレイクへの期待は高くないと思われます。

トライアングルの交点まで1か月程度の日柄がありますが、目先はこのレンジ内で推移すると思われます。
(実際のブレイクは交点までかかることはなく交点よりも前でブレイクします)

 

・株価がレンジ内で推移すると、ボラティリティが低下して次第にボリンジャーバンドが収束してきます。

現在のボリンジャーバンドは横ばいで±2σの幅はまだ広い状態なので、仮にレンジをブレイクしても±2σがサポート・レジスタンスとなるので株価が大きく動くことはなさそうです。

レンジ内の推移が続くとボリンジャーバンドが収束してきますので、収束が進んだ頃にレンジをブレイクすると、株価はブレイクした方向に大きく動くと考えられます。

テクニカル的にはボリンジャーバンドの収束を待つ局面となります。

 

・さて、下値支持線を下方ブレイクした場合、まず最初の安値メドとなるのがサポートレベルラインである2月3日安値22,725円です。

フォーメーションの観点からは12月、1月2月高値を辿る動きに注目すると、ヘッドアンドショルダーズトップの形成となり、2月3日の安値を割り込むと弱含む状況になります。

1月8日安値と2月3日安値を結ぶネックラインがロワーチャネルラインとほぼ重なるので、ここを下方ブレイクするとヘッドアンドショルダーズトップが完成し上昇局面が終わることを意味し下落に転じる可能性が高まります。

そうなると、グランビルの法則から200MAが位置する22,000円付近まで調整すると想定されます。

この時、200MA付近で株価が切り返す動きになれば、新たな中期トレンドの始まりとなり株価は200MAから発散するように上昇すると考えられます。

・しかし、株価が200MAを割り込んで下落が続くようならば、下向きの75MAがデットクロスして、長期的な下降トレンドに転じる可能性が高まります。

下降トレンドに転じる場合に想定されるチャートイメージが以下になります。

株価が2月高値を上方ブレイクしなければ、3月末から4月にかけて200MAは横ばいになります。

現在横ばいの75MAは応答水準の関係から1か月程度は横ばいに推移するものの、その後下向きに転じて5月から6月にかけて200MAに対して収束しデットクロスを迎えます。

25MAは早々に200MAを割り込んで大きく下向きになります。

このような状態になると、2016年6月を大底として上昇した長期トレンドが終焉たことになり、長期下降トレンドが始まります。

 

・一目均衡表は株価は抵抗帯を下回り逆転、遅行スパンも逆転しています。
転換線は僅かに基準線の上にありますが、弱含むと逆転し、三役が逆転することになります。

3月5日付近に遅行スパンが株価にかかってきますが、好転するか株価に沿って下落が加速するかが注目されます。

いずれにしても弱い相場状況が続きますが、反面、抵抗帯の値幅が非常に狭いので好転しやすい状況でもあります。

来週はハイアーチャネルラインと下値支持線のトライアングルに対して、株価がどう動くかに注目です。

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