日経平均株価、底割れ(2020年3月6日)

※ 当サイトは週末金曜日の投稿をベースに日々の動きを追記として書き足す形式で記載しています。

<2020年3月11日、追記>(15:40)

・2020年3月11日、日経平均株価の日足チャートです。

昨日の戻しの反動で再び反落しました。
マザーズ、ジャスダック、東証2部、ダウ先物、日経225先物も同じようなろうそく足です。
(本日は特に作為的な動きも見られず、相場全体のトーンは停滞気味です)

日経平均株価の高値は昨日と同様に20,000円を回復できていません。

株価の乖離率は依然として25MAから-10%を超えています。
一旦、-10%以内の領域に戻りますが、戻り高値は9日に空けた窓の下限付近までにとどまりそうです。

月足チャートでは60MAをまだ割り込んだばかりの段階なので、長期的には下落の初動と位置付けられます。

しばらくはこのレンジで保合うと思われますが、更に下振れの可能性が高いので警戒が必要です。

バブル崩壊やリーマンショックの時と同じように、半年や1年後には半値になっていてもおかしくないチャートです。
(ワクチンもなく、経済対策も実体経済にはさほど効果がないところがこれまでと大きく異なります)

 

<2020年3月10日、追記>(23:10)

・2020年3月10日、ザラ場の夜間日経225先物(23:10)の日足チャートです。

前日比では大幅に上昇していますが、NYダウともに反発したものの現時点では上ヒゲとなっています。

昨日の大幅な下げに相反して戻したことを好感して買われたものの、特に事態が好転したわけでもなく再び売られています。

明日の日経平均株価は下げることはあっても上げることはなさそうです。

リバウンド、逆張りの買いを売り叩く動きが想定されますので荒い値動きになりそうです。

 

<2020年3月10日、追記>(15:10)

・2020年3月10日、日経平均株価の日足チャートです。

NYダウの急落を受けてパニック的な売りとなりましたが、反発して陽線引けです。

昨夜の米国の下げが衝撃的だったことから、流石に各個別銘柄は投げられて安く寄り付きましたが、買戻しにより前日比プラスまで戻した銘柄も多く見られます。

日経225先物も同様に下ヒゲ陽線です。

ひとまずはセリングクライマックスになりそうな感じです。

ここから反発する場合、グランビルの法則に基づいて200MA付近まで戻す可能性がありますが、これはテクニカル的な反発に留まります。

当面は3月9日に空けた窓付近を上限に、本日の安値を下限とする1,500円程度のレンジで推移すると思われます。

米国のように日本でも経済対策が発表されると、一時的に安心材料として幾分かの買いが入りそうですが、根本的な解決にはならず、むしろ今後発表される様々なネガティブな統計により実体経済の悪化が確認されることになります。

また、ウイルス問題の終息は夏頃まで長引き、株価も不安定な動きが続くので楽観はできません。

 

<2020年3月10日、追記>(0:10)

・2020年3月10日、ザラ場の日経225先物(0:10)の日足チャートです。

NYダウにサーキットブレーカーが発動され再開後も下落しましたが、切り返してきています。

日経225先物(夜間)も大きく下げています。
十字の足で下げにも上げにも疑心暗鬼の相場となっています。
投機的資金によって分足は乱高下していますが、NYダウが切り返していることから引けにかけて連動する動きになるかもしれません。

明日の日経平均株価は下に窓を空けて始まった後は大陰線になると思われますが、自律反発するか更に下げ幅を拡大するかは分かりません。

為替と原油先物の値動きにも注意が必要です。

 

<2020年3月9日、追記>(15:40)

・2020年3月9日、日経平均株価の日足チャートです。

週明けは下げ幅1,200円を超える大幅な下落となりました。
エンベロープが-10%を突破しており、過去5年間において最大の乖離となっています。

株価は月足60MAをあっさりと割り込んでしまいました。
下記にも記載しましたが長期投資家の利益確定、年度末のポジション整理などが重なり、まとまった売りが連続する可能性があることと、追証売りの波も想定されますので警戒が必要です。

テクニカル的にサポートとなる指標は無くなりました。
リーマンショックの時と同様にテクニカル分析が機能しない状況になってきました。

かろうじて目先のメドは2018年12月26日安値18,948円が意識されそうです。

日経225先物はヒゲなしの陰線で引け反発の兆しは感じられませんので、まだ下落が続きそうです。
自立反発が期待される局面ではありますが、今夜の日経225先物、そしてアジア株の動きを受けた欧州、米国の値動きに注目です。

 

<2020年3月7日、追記>(10:10)

・2020年3月7日早朝引け後の日経225先物の日足チャートです。

夜間取引16:30の寄付き後、早々に3月2日安値を割り込みました。

金曜日の日中までの保合い状況と比べ投機的な資金が流入し乱高下が激しかったので、再度週明けの動きを確認する必要がありそうです。

トレンドは下降です。

 

底割れしたものの先物の動きに注目(2020年3月6日)(15:40)

・2020年3月6日、日経平均株価の日足チャートです。

株価は2月28日まで急落した後、3月2日安値20,834円と翌3月3日の高値21,719円のレンジ内に留まっていましたが、本日は安値を下方ブレイクしました。
感染確認者の増加による週末リスクを回避する動きによるものと思われます。

 

・今週のろうそく足は窓を空けながら分散するように動きました。
これは夜間の日経225先物が大きく動いた結果、夜間の終値が日中の始値に影響した結果です。

本日、3月2日安値を割り込んだことで、今週のレンジ相場を下方ブレイクしたことで下降トレンド再開となりました。

セリングクライマックスの様相はまだ感じられず、来週はリバウンドを狙った買いの手仕舞いや、追証売りの波が下げを加速させそうです。

 

・さて、最も注視する必要があるテクニカル指標は月足の移動平均線です。

月足60MAが20,279円に位置しており、本日安値との差は330円までに近接してきています。

ここを明確に割り込むと、バブル崩壊やリーマンショックの時と同様に急激な下落に見舞われる可能性があります。
当時のチャート動きを学習効果として知っている投資家も多く、長期資金がこのタイミングで利益確定をしてくることを考えるとテクニカル的にもデットラインとなりそうです。

(恐らく、その場合には証券各社やマスコミが報じ認識度が高まると思われます)

下落後は、中期的にはリターンムーブの動きで(グランビルの法則の4つ目の買いポイント)一時的に日足200MA付近まで戻すことが想定されますが、長期トレンドは下降に転じます。

目先の下値メドは、2019年8月6日安値20,110円や節目の20,000円が意識されそうです。

 

・移動平均線は月足、週足、日足の9線ともに下向きです。

日足の移動平均線の今後の推移は、2月21日記載したものとほぼ同様です。

 

・その他のテクニカル指標は以下になります。

一目均衡表は三役が逆転、基準線は下向きです。

 

・エンベロープは25MAに対して一時的に-10%で止まっていましたが、下向きの-10%に沿って下値が切り下がりそうです。

 

・ボリンジャーバンドは2月28日の下落時に-3σを突破し、本日も-2σを割り込んでいます。

 

・オシレーター系の各指標は以下のようになっています。

 

・なお、本日6日15:15の時点で日経225先物(日中)は、3月2日安値をまだ割り込んでいません。

 

日経平均株価は3月2日の安値を割り込みましたが、先物でここを割り込まない限りにおいては、まだ目先は耐えて反発余地が残ります。
今夜のNYダウと日経225先物(夜間)の動きに要注目です。

 

・現在、テクニカル指標の多くが機能していないように見えますが、時間軸を短くするとトレンド分析系の指標はしっかりと機能しています。
長い時間軸が機能し難い場合には、短い時間軸のチャートが機能しやすいので目線を変えることも有効です。

コメントを残す