日経平均株価、レンジ内で膠着状態が続く(2020年2月14日)

<2020年2月20日、追記>(14:30)

・2020年2月20日、日経平均株価の日足チャートです。

75MAと25MAを一気に跨いで寄り付き、1月17日高値を起点とする上値抵抗線に接近したものの反落です。
(上値抵抗線に未達ば下に向かう可能性が高まります)

株価は抵抗帯を抜けたものの雲中に戻されました。

上昇の主因は主に買戻しが中心ですが、出来高が全く伴わないことから実需の買いが入っておらず、上値の重さから再び売られています。
テクニカル的には小さな波動と考えられ、2月18日安値23,133円を割り込むと波動は下降になります。
現状では上昇期待よりは戻りを叩く場面です。

後場から先物が先導したことで、25MAや75MAを割り込んで、株価と移動平均線の位置関係は「下降トレンド予備軍」に逆戻りしました。

ロワーチャネルラインよりも上に位置する下値支持線と、下向きの上値抵抗線がトライアングルを形成し、その値幅が徐々に縮小に向かっています。
このレンジ内の水準で保合いが進むと、ボリンジャーバンドの収束が進み次の大きな動きに繋がりそうです。

 

 

<2020年2月19日、追記>(16:30)

・2020年2月19日、日経平均株価の日足チャートです。

本日は僅かに切り返しましたが75MAの下に留まっています。

さて、25MAと75MAがデットクロスしそうですが、デットクロスが売りサインとは限らない局面があります。

移動平均線と株価の関係から、移動平均線が収束した付近を株価が上抜けると、一気に好転して上昇に転じる場合がよくあります。

特に収束ポイントの前後3日での上抜けは、複数線の観点からも強いことが多いので要注目です。

 

 

<2020年2月18日、追記>(16:10)

・2020年2月18日、日経平均株価の日足チャートです。

本日も続落で、終値の100円ほど下に下値支持線(8月26日安値を起点)が位置するものの、2月3日安値22,775円のサポートレベルラインやロワーチャネルラインも一時的にサポートとして意識されそうです。

株価と移動平均線の分位別図では、株価は25MAと75MAを下回っていますので、現在は「下降トレンド予備軍」です。
明日以降も下げると数日以内に25MAと75MAがデットクロスして「下降トレンド」となり、テクニカル的にはかなり弱含む状況になります。

株価はまだレンジ内で推移していますが、レンジを下方ブレイクすると200MA、もしくは22,000円付近まで調整する可能性が高まります。

現状では上昇が期待できる状況ではありませんので、戻れば売るというスタンスになります。

株価は抵抗帯を下抜け、遅行スパンがかろうじて抵抗帯に支えられています。

なお、今年は4月以降、6月に米国が中国に対して大きく介入することが予測されますので相場が動くかもしれません。

 

<2020年2月9日、追記>
・ウイルスのインパクト性が薄れ気味です。
ポジティブを追いかけ、ネガティブにはあえて目を背けた分析をする悪癖傾向がありますが、事態はボディブローのように経済に波及していくことが想定されます。

何かネガティブ要因にスポットが当たり問題が顕在化すると、手のひらを返したように概況は弱気に傾きます。
梯子を外され一気に株価が下落することもあります。

ここからの上昇は単なる抵抗帯までの戻りである可能性もあるので、過度に期待し楽観することなくリスクに備えることも重要です。

 

<2020年2月17日、追記>(20:40)

・2020年2月17日、日経平均株価の日足チャートです。

本日も反落です。
75MAと23,500円を挟んで上下し、先行スパン2もしくはボリンジャーバンド-1σ手前で切り返し、終値は75MAを上回って引けています。

1月と2月高値を基準に新たなチャネルラインが出現していますので、今後はこのレンジ内で推移して、上方または下方ブレイクを確認していくことになります。

・個別銘柄においては高値や安値がチャネルラインを意識した動きが多く見られます。
GDPや新型コロナウイルス、決算発表後など、相場の先が見通せない不安定な状況において良く見られる現象です。

チャネルラインや持抵抗ラインを引くには、あるルールと銘柄ごとの特性を加味する必要があります。
適切に引くことでより精度の高い予測ができます。

ハイアーチャネルラインは利益確定や新規売り建てのメドに、ロアーチャネルラインは新規買い建てや買戻しのメドになります。

但し、全体が弱含んでいる現状では、ロアーチャネルラインを下方ブレイクする可能性が高いので、安易な買い建ては要注意です。

 

ボリンジャーバンドの収束待ち(2020年2月14日)

・2020年2月14日、日経平均株価の日足チャートです。

今週は小動きで大きな動きは見られませんでした。
上値はハイーチャネルラインに抑えられ、下値は25MAに支えられ膠着状態です。

25MAはやや上向きになったものの、株価の僅かなブレで傾きが変化するので、ここから方向感を読み取ることはできません。

現在は、まだチャネルのレンジ内で短期修正トレンドの域に留まっています。
(概況は先週2月7日掲載とほぼ同じです)

・一目均衡表では、株価は抵抗帯を抜けて好転しています。
目先は先行スパン1がサポートになりそうです。

転換線は逆転したままで、週明け早々には再び遅行スパンが逆転します。
この2つの指標は現在意識度合いが低く、下ブレした際には抵抗帯が意識されると思われます。

・今後想定される動きとして、上値はハイアーチャネルラインがレジスタンスとして意識されているので、ハイアーチャネルラインと8月26日を起点とする下値支持線を支持抵抗とした三角の範囲で推移すると予測されます。

動き始めるタイミングとしては、現在はまだ広がっているボリンジャーバンドの±2σが、もう少し収束してきた頃と思われます。

ハイアーチャネルラインを上方ブレイクして、更に1月17日高値24,115円を明確に上抜けてくれば、現在の修正トレンドが終わり上昇期待が高まります。

一方で、下には節目となる23,500円付近に、75MAや2月6日に空けた窓の下限、先行スパン1や基準線といったテクニカル的な指標が密集していることから、これらがサポートとして強く機能しそうです。

但し、このように指標が密集している場合、一気にこのエリアを跨いで下振れするケースも多いことから注意が必要です。

下振れした場合、まずは先行スパン2や8月26日安値を起点とする下値支持線、ロアーチャネルラインが意識されると考えられるものの、最悪は200MAまで調整する可能性もありそうです。

しかし、200MAが上向きであればグランビルの法則から、反転すれば再上昇する可能性が高くなります。
下値メドとしては、200MAの水準に加えて、10月16日に空けた窓上限の22,434円、または窓下限の22,219円が想定され、長期目線での押し目になりそうです。

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