ラインの起点修正(2685 アダストリア)
突発的下ヒゲを無効にしたライン
2685アダストリアの2018年11月29日引け後の日足チャートです。
前回の投稿で
上昇目線では、11月の横ばいの動きをコンティニュエーションフォーメーションと位置付け、シンメトリカルトライアングルからのブレイアクアップ期待で、ブレイク後は再び株価の進行方向に上昇する想定でした。
結果的に下降目線の動きとなり、ブレイクダウンする結果となりました。
ここで、(前回投稿のチャート参照)11月5日高値が上値傾向線未達となったことが疑問でしたが、10月1日と翌2日の下ヒゲを無効とすればラインが有効に活きてきます。(中央下の長い青〇印)
この下ヒゲは、9月28日引け後に発表された中間決算の結果に対する過剰反応と判断されたようです。
本来、テクニカル分析においては、このような下ヒゲも価格を付けた事実として、当然その安値も分析対象とされますが、まれにこのような現象が見られます。
例えば、トランプが米国大統領選挙で勝利した日の日経平均株価も、その大陰線が無視されました。
さて、そうした場合、前回投稿で引いたラインが変わることになります。
トレンドラインがヒゲ下を起点とするのではなく、ろうそく足の実体底を起点とする引き方になります。
10月からの上昇に対してはラインAがトレンドラインとなります。
その上値傾向線はラインBとなり、11月5日高値は上値傾向線がレジスタンスとなり、上記に記載した上値傾向線未達の疑問が解消されます。
そして、トレンドラインAがサポートとして機能せずに割り込んだ瞬間から、株価は大きく下落しました。
また、9月4日安値を起点とし、下ヒゲを排除した10月1日実体底を通過するトレンドラインC(インターナルトレンドライン)は、逆転してレジスタンスラインとなり、本日の高値は跳ね返される動きとなりました。
これにより、10月1日、2日の下ヒゲは、チャート分析において排除されたことが証明されました。
今後、上昇していくには、トレンドラインCと25日移動平均線を抜けて、11月5日高値のレジスタンスレベルラインを上抜ける必要があります。
なお、トレンドラインCを抜けないと、徐々に25日移動平均線が下向きに転じてきますので、グランビルの法則から75日移動平均線に対して収束する方向に向かいます。
その場合、1~2か月程度の日柄経過を待って、今後出現するであろう下降トレンドラインの転換を待つ展開となります。
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