Bイレギュラー・トップ(2685 アダストリア)

波Bのイレギュラー・トップ

※ エリオット波動分析は本来は株価指数に対して使用します。
個別銘柄、特に中小型銘柄への適用はしません。
以下はその前提のもと記載しています。

2018年12月19日、アダストリア(2685)の引け後の日足チャートです。

2018年9月にアセンディング・トライアングルをブレイクアウトして、エリオット波動上昇第1波が始まりました。

11月5日にインパルス・パターンの5波動が到達しました。

インパルス・パターン5波動の後は修正波のコレクティブ・パターンの3波となります。

11月22日までの小動きの中でシンメトリカル・トライアングルの動きに見えたものの、一時的な急落があり、結果的に11月28日安値がコレクティブ・パターンのA波となりました。

その後のB波は12月上旬にA波の下げ幅に対して75%以上戻したことによりフラット・コレクションに移行しました。
(62%以上の戻しでフラットの可能性が高まり、75%以上の戻しで確定と見なします)

B波の終着点は、本来ならばA波の起点、つまり波5の終点となります。
波5の終点は「オーソドックスな高値」と呼びます。

しかし、12月7日に波Bは波Aの起点を超え、数日で波Aの起点を割り込みました。
波動自体は波Aの起点で終わったことになります。

オーソドックスな高値(インパルス5波の終点)を僅かながら超えて、その後失速したことによりチャート的には「ダマシ」となりました。

このように波5を超えて反落した波Bを「Bイレギュラー・トップ」と呼びます。

今後、波Cは波Aの終点を大きく割り込んでくる可能性があるので注意が必要です。

 

しかし懸念事項として、通常のフラット・コレクションの波動は、3-3-5となります。

カウントの仕方によっては、波Bは5波構成とカウント出来るので、新しいインパルス・ウエーブの可能性も捨てきれません。

もしも、暫定波Cが3波動で切り返し、波Bの超えて来るならば、Bイレギュラー・トップを伴うイレギュラーとして、新しいインパルス・ウエーブは強い相場となります

 

下記は前回投稿です。
インパルス・パターンの5波動に対するチャネルラインの適用についての記載です。

ラインの起点修正(2685 アダストリア)

 

<2018年12月21日、追記>

2018年12月21日の引け後の日足チャートです。

本日はチャネルライン内で下げ止まっています。

週明けから下落するならば75日移動平均線、または200日移動平均線がサポートとして機能しそうです。

 

<2019年1月6日、追記>

2019年1月4日引け後の日足チャートです。

12月25日、26日に下値傾向線を割り込みましたが、この2日間は特異なろうそく足として、チャート分析上は除外して構いません

ちなみに、2大きく下落した5日安値は、移動平均線の機能を果たし200日移動平均線がサポートとなりました。

25日移動平均線と75日移動平均線の収束が進んでいますので、「押し目」として良いチャートになってきました。

今後、上値は上値傾向線をレジスタンスとして揉み合うものの、上抜けることになれば、一回り大きな波動の波3が期待されます

 

<2019年1月8日、追記>

1月8日引け後の日足チャートです。

本日、高値が上値傾向線に到達しました。

12月25日の極端な変動によるろうそく足を除外すると、株価の動きは全てチャネルラインに支配されています。

フェイラーを想定しながら買いと売りを交えた戦略が有効になります。

 

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