日経平均株価、今だけで見ると底打ちの様相(2020年4月10日)
※ 当ブログは日々の動きを追記として週末金曜日(4月10日)の投稿をベースに下から時系列に書き積んでいます。
<2020年4月16日、追記>(15:10)(20:50)
・2020年4月16日、日経平均株価の日足チャートです。
本日も下落です。
寄付きで窓を空けましたが、先に日経225先物の4月7日安値を起点とする下値支持線がサポートとなったため、日経平均株価の下げ幅は小幅にとどまりました。
目先は3月19日安値を起点とする下値支持線がサポートとして意識され、下ブレした場合には日足25MAがサポートになりそうです。
目下のところ、武漢ウイルスの感染拡大は株価を左右する大きな要因にならなくなってきています。
(20:50、追記)
・夜間の日経225先物が弱含んできていますが、今のところコントロールが効いています。
ここを下方ブレイクした場合、その下にあるマイナー的なサポートポイントがどう影響するか見ていく必要があります。
<2020年4月15日、追記>(16:20)(24:10)
・2020年4月15日、日経平均株価の日足チャートです。
本日は上値が重く、下値も堅く小動きです。
日経225先物が昨夜からフラットに推移しており、その流れを受けて日経平均株価も短期的にフラットで推移しています。
本日はそのレンジ内の動きです。
25MAの傾きが横ばいになってきました。
これからは応答水準の関係から徐々に上向きになっていきます。
(チャートに加筆した各移動平均線は予測です)
今後、昨日の高値を、および心理的節目の20,000円超えられるかが注目されます。
このまま大きく下げることが無ければ、移動平均線の複数線の関係から株価は75MAまで反発する余地があり、次第に25MAと75MAは収束に向かうことになります。
但し、NYダウやNASDAQに引っ張られての反発で、今のところ国内には何ら反発要因が無いという危うさがあります。
基本的に25MAと75MAの収束付近まで株価が上昇すると、グランビルの法則から戻り相場が終わって下落すると予測されます。
(24:10、追記)
・夜間取引開始から早々にフラットを下方ブレイクしてきました。
トレンドは下降に転じていますが、まだ下降レンジに範囲内です。
4月7日安値からの下値支持線がサポートになるかが引けまでに注目されるところです。
<2020年4月14日、追記>(15:10)
・2020年4月14日、日経平均株価の日足チャートです。
本日は3月25日高値を超えてきました。
高値19,564円を140円ほど更新した後に引けにかけてやや押しましたが、大きく売られる動きにはなっていません。
明日以降で終値ベースで高値を更新してくれば20,000円を目指す動きになっていきそうです。
日足25MAの傾きが横ばいになってきましたので反発もありそうですが、下記の10日のブログにも記載しましたが、テクニカル的にはもう少し日柄をこなした方が需給の関係から勢いが期待できるので理想的です。
ただ、今は都合の悪いことを見ないふりをしていますが、何かネガティブな材料が顕在化すると、手のひらを返したように裏切る相場の悪癖を考えると常に警戒が必要です。
<2020年4月13日、追記>(15:10)
・2020年4月13日、日経平均株価の日足チャートです。
週明けの本日は下落です。
先週末まで上値付近で形成していたフラットパターンを下方ブレイクしてきました。
短期的には下降トレンドに転じて弱含んできています。
ただし、日経225先物はレンジ内で推移していますので、現時点ではまだ崩れるまでには至っていません。
今夜の動きを確認する必要がありそうです。
テクニカル的にはダブルボトムに向けて(2020年4月10日)(16:30)
・2020年4月10日、日経平均株価の日足チャートです。
今週は先週金曜日の安値を暫定二番底として反発しました。
株価は25MAを上抜けています。
本日はSQの関係もあってか寄付きから高く始まり、一時押されましたものの引けには戻しています。
この動きは分足で確認できますが、売られたというよりはフラットパターンのレンジ内の振幅によるものです。
・フォーメーションの観点では、日足で株価が3月25日高値19,564円を上回ると「ダブルボトム」の成立となります。
本日は3月25日の高値に対して64円ほど未達となりましたが、日経225先物は昨日と本日の2日間に渡ってザラ場ベースで高値を上抜けていることから、相場の勢いは強いとまでは言えないまでも弱くはなく上方ブレイクへの期待が高まります。
そして、ダブルボトムを形成する過程において、同時にアセンディングトライアングルも形成されています。
トライアングルの上方ブレイクと同時にダブルボトムも成立しますが、3月安値からの日柄がまだ浅いために下値支持線の角度がかなり急角度になっています。
下値傾向線の角度が大きい場合、買い方からすると下値からの上昇値幅が大きく、それがそのまま利益幅となることから、ブレイクしても利益確定の売りが出やすく、需給の関係から結果としてダマシになる可能性が高くなるという難点があります。
・移動平均線は75MAと200MAはともに下向きで、今週デットクロスしました。
株価はその下に位置していることから、株価と移動平均線の分位別図から長期的にも「下降トレンド」に位置付けられます。
トライアングルの下値支持線の角度が大き過ぎるのと併せて25MAの傾きもまだ大き過ぎます。
そのため、25MAの傾きが緩やかになるまで日柄経過をこなす必要があり、上記下値傾向線の角度とも併せて望ましいブレイクになると考えられます。
理想的なチャート形状は以下の予測チャートの様に、株価が暫定一番底を割らずに17,000円~18,000円付近まで再度下落して、新たに緩い角度の下値傾向線を出現させた後に、トライアングルの交点手前までの日柄をこなした上でブレイクすると綺麗なチャートになります。
上値目途は75MAです。
・これを一目均衡表と絡めた観点から見ると、8営業日後くらいに先行スパン1(抵抗帯)が上値傾向線の価格まで降りてきます。
株価が雲入りすると上に抜けやすくなりますので、そのタイミングでは転換線が好転し、遅行スパンも好転、相場の方向性を示す基準線も上向きとなるため、抵抗帯を抜けて三役が好転すれば一目均衡表の「準備構成」としても理想的になります。
そうなると、株価は心理的な達成ポイントである20,000円に達し、相場のムードが更に好転することになります。
・エンベロープで確認すると、株価は25MAからの乖離は+5%に達しています。
3月の下落による乖離率があまりにも異常値に達していたので、エンベロープの幅が非常に狭く見えますが、過去5年間において明確に+5%を超えたことはほぼありません。
5%を超えた場合でも、エンベロープの傾きは株価の方向性と同じ上向きの順方向でしたので、現状のように逆方向の下向きの場合、どう反応するのかは予測がつきません。
恐らく、レジスタンスとなり株価は跳ね返されると思われます。
・いずれにしても、テクニカル的には底打ちの兆しとしてのシグナルを発していますが、日柄の観点、特に25MAの傾きが大きいことから、現状では底打ちと言うよりは下落局面における単なる修正波動と捉えた方が良いと思われます。
株価は需給で動きますが、今の状況において違和感ある底堅さを感じます。
現状では上昇に乗るというよりは、戻りを売るというスタンスで構える方が良さそうです。
・全くの予断ですが、コロナウイルスには2種類の型が存在します。
これまで中国や日本で蔓延していたウイルスは「S型」で感染力、毒性が比較的弱いものでした。
しかし、米国や欧州で蔓延しているウイルスは感染力、毒性が格段に強い「L型」になります。
その為、欧州や米国では中国を凌ぐパンデミックが起きています。
国内で4月に入って感染確認者数が急激に増加しているのはPCR検査数が増加しただけでなく、欧州や米国からの帰国者を通して持ち込まれたL型ウイルスが新たに蔓延し始めた可能性が高いと考えられます。
それまでは中国から持ち込まれたS型だけだったので感染率は低く抑えられていましたが、パンデミックが起きた欧州や米国から感染力と毒性が強烈なL型が持ち込まれました。
4月に入って急激に感染が拡大したのは、別種のL型ウイルスが入ってきたからと捉えるべきです。
そのため、直近までの感染確認者数と現在の感染確認者数の比較は意味がありません。
今後、L型が国内に広まると欧州や米国並みに爆発的に感染が拡大すると想定され、日本でもNYのようなパンデミックが起こることが懸念されます。
政府の脆弱とも思える経済対策は、このパンデミックを見越して第2段・第3段の対策を打つための予算温存かもしれません。
現状の日経平均株価はテクニカル的には底打ちチャートに見えていますが、後から見るとただのブレに過ぎないかもしれず、予測不能な事態に備えておく必要がありそうです。
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