日経平均株価、底割れを回避し二番底形成できるか(2020年4月3日)
※ 当ブログは日々の動きを追記として週末金曜日(4月3日)の投稿をベースに下から時系列に書き積んでいます。
<2020年4月9日、追記>(15:20)(20:50)
・2020年4月9日、日経平均株価の引け後の日足チャートです。
本日は若干の下落になりましたが、前日トントンで引けています。
昨日引け前にエリオット波動第3波が終了した後の修正波動第4波による押しですが、やや反発する兆しが出てきています。
・日経225先物(日中)は日経平均株価に先行して3月25日高値を終値で上抜けてきました。
この動きを分足を確認すると非常に綺麗であることが分かります。
今夜崩されることが無ければ、明日の日経平均株価は3月25日高値を抜ける可能性があります。
そうなるとダブルボトムが成立し、相場のムードが好転して20,000円を目指す動きになるかもしれません。
(20:50、追記)
・日経225先物の動きをリバースエンジニアリングすることでプログラムロジックをある程度解析することが可能ですが、最近の動きから手が加えられた形跡が感じられます。
プログラムには能動的に動きを作り出すシステムと、受動的に対処するプログラムがありますが、能動的に売り買いするポイントでダマシとなっていた現象を回避できると想定されます。
<2020年4月8日、追記>(16:10)(11:50)
・2020年4月8日、日経平均株価の引け後の日足チャートです。
本日も上昇となりました。
3月25日高値19,565円まで100円余りとなっています。
ここを上抜けて20,000円にタッチできるかが注目です。
フォーメーションの観点から、形成期間は短いですが下値を切り上げるアセンディングトライアングルになっています。
このまま上方ブレイクする見方もありますが下値支持線の角度が大きいことが気になります。
日柄面も含めてチャート的に理想的なトライアングルの形状になるためには、今一度18,000円辺りまで下落して下値支持線の角度を緩やかにした方がブレイクしやすくなると思われます。
下値支持線の角度が大きいと、上値抵抗線までの利幅が大きくなるので、ブレイクしても需給の関係から利益確定に押されダマシになる可能性が高いからです。
・分足のエリオット波動マイナーサイクルレベルでは第4波が転換し、後場から第5波に移行したことが確認できます。
(何故分足なのかと言う問合せがありましたが、日足だけでは捉えきれないので分足に落とし込みます)
現在は第5波の第3波の途中と思われます。
明日以降に第5波まで伸びた場合、第5波の終点は3月25日高値付近に達すると思われます。
また、上のハイアーチャネルラインまで値幅がまだあることから、第5波が延長されると波動的には20,000円にタッチする可能性もありそうです。
但し、それも先導する日経225先物次第なので、先物の動きには注意しておく必要があります。
・日経225先物(日中)では3月25日高値まで15円未達となっています。
25日高値手前で強い売りが入り崩される動きとなって引けましたので、まだ25日抜けをさせたくない意思を感じます。
今夜の先物の動き次第では、明日の日経平均株価は失速する可能性があります。
(11:50、追記)
・夜間の日経225先物は昨夜の修正波動が変形となりながらまだ継続しています。
シンメトリカルトライアングルを形成していますので、引けまでにどちらかにブレイクするか、日中に引き継いでからの動きになりそうです。
<2020年4月7日、追記>(15:10)(19:00)(8:00)
・2020年4月7日、日経平均株価の引け後の日足チャートです。
寄付きから25MAを跨いで窓を空けて上昇しました。
先週から緊急事態宣言を見越してフライング気味に売りが強まっていた状況(テクニカル指標が機能し難い状況で思惑が先行)で、昨日後場にチャートに転換サインが出たことに加えて、昨夜の日経225先物が値を伸ばしたことで踏み上がりました。
(先週や先々週であれば心理的にパニック売りに繋がっていたと思われますが、今に至っては対策の優先順位が明確になっているので、不安よりも効果が期待され買いに繋がりました)
・まだ日足で上昇への転換は確認できませんが、エリオット波動のマイナーサイクルレベル(分足)では上昇波動に転じています。
現在は第4波です。
本日の高値は日経225先物が上値抵抗線に達したことで押し返され、これが第3波の終点となりました。
日足で上ヒゲとなったのは第4波のコレクティブウエーブのためです。
(弱かったのではなく波動の法則による必然です)
引け段階ではトレンドラインがレジスタンスとなっていますので、まだ第5波への転換は確認できませんが、明日以降に本日の高値を上抜ければ第5波確認となり更に上昇が期待できます。
もし、ここから下げた場合の第4波の終点はノーオーバーラップルールにより18,400円付近となります。
ここが想定押し目です。
この動きは多くの個別銘柄にも共通する動きです。
・株価は目先のメドであった日足25MAを上抜けたことで、次に3月25日高値19,564円が意識されます。
この高値を更新するとダブルボトムが成立するので、3月からの下落に対する底打ちが確認されることになります。
そして、そこからは心理的な節目となる20,000円にタッチできるかどうかが注目され、終値で20,000円を超えてくると好感ムードが高まります。
第5波に乗れば達すると思われます。
但し、
この底打ちは3月からの下落だけに対するテクニカル的な反発が確認されるだけなので、このまま素直に上昇トレンドに転換するわけではありません。
今はまだ潜在的な事象が次々に顕在化してきますので、二番底はおろか一番底自体にもまだまだ下があると思われます。
問題なのは緊急事態宣言ではなく次に起きる事象です。
大きなインパクトある事象が出るとそれが取沙汰され、一気に底が抜けますので楽観は禁物です。
(19:00、追記)
・日経225先物がエリオット波動のマイナーサイクルにおいて、インパルスパターンの延長が始まった兆しが見受けられます。
最大第9波までカウントされるまで上昇する可能性があります。
(ダマシに終わるかもしれませんので推移に注目です)
(8:00、追記)
・最終的に夜間日程225先物は第5波が一つ延長された後に修正波動入りしました。
再び上昇に転じるか、このまま下振れするかに注目です。
なお、先物ではダブルボトムの成立は確認されましたが、終値ベースで抜けて欲しいところです。
<2020年4月6日、追記>(11:40)(15:10)
・2020年4月6日、前引け後の日経平均株価の日足チャートです。
本日は反発です。
政府が緊急事態宣言への移行を固めたとの報道が好感されたようです。
このまま上昇が続いた場合、テクニカル的には日足25MAが目先メドとなりそうです。
25MAを上抜ければ、3月25日高値が次のメドになり、ここを上抜くことができればダブルボトムが成立し3月の急落に対して一旦の底打ちが確認されたことになります。
一目均衡表は、10日後程度で遅行スパンが好転します。
基準線は下向きですが転換線は上向きになり好転に近づいています。
もし、遅行スパンが好転する頃に、株価が3月25日高値付近まで上昇して底入れが確認されれば雲入りとなれば、株価が抵抗帯を抜けて三役が好転する期待が高まります。
そうなると、日足75MAや200MAが視野に入ってきそうです。
但し、下記にも記載した様に、相場に大きなインパクトを与える2番手3番手の事象が顕在化し、二番底となる4月3日安値17,646円を割り込むと、底打ちが否定されて新たな下落となるので楽観は禁物です。
・余談ですが、世論の催促に押されて政府が緊急事態を宣言する意向が表明されたわけですが、この決定が先週や先々週であれば、心理的に事態の更なる悪化が連想されてパニック売りに繋がっていたと思われます。
しかしながら、今に至っては必要な対策の優先順位が具体的に明確になってきたことで、むしろ効果が期待されパニック売りが回避されたのだと考えられます。
結果的には良いタイミングとなりました。
なお、緊急事態宣言は欧州のような都市封鎖(ロックダウン)ではなく、外出や会合の自粛要請の強化と感染軽症者の隔離場所を強制的に確保することが重点となります。
これにより感染拡大と医療崩壊を最大限に抑えることができ、事態の収束に一歩近づくことが市場では好感されています。
・日経225先物の分足は政府の方針が報道された頃から一気に700円ほど大きく上昇しました。
これが市場の受け止めとするならば、今後の対策に新鮮味があるうちはネガティブ要素にはあえて目を向けず、上昇傾向が続くかもしれません。
(15:10)追記
・引け後の日経平均株価の日足チャートです。
後場14時以降に値を伸ばしてきました。
個別銘柄においても各ポイントをブレイクしたチャートは上昇しています。
それら銘柄はどれも共通した指標で反応したパターンなので、明日以降でまだ反応していない同じチャートはブレイクが期待できそうです。
ただ、日経平均株価の日足25MAがレジスタンスになり失速する可能性もありますから注意です。
また、2月20日高値からの上値抵抗線もあります。
・日経225先物は高値で25MAを上抜けています。
勢いをもって9波動まで延長される可能性も想定されます。
しかし、3月31日に上抜けたものの下落に転じた経緯がありますので、今夜の先物が値を伸ばせるかどうかに注目です。
<2020年4月4日、追記>(10:30)
・2020年4月4日、早朝引け後の日経225先物の分足チャートです。
反発する波動もなく高値を切り下げています。
フォーメーションとしてディセンディングトライアングル、もしくはフラットフォーメーションを形成しています。
トライアングルは間もなく頂点に達し、下に放れるとフラットのサポートラインも割れるので下落が加速しそうです。
トライングルを上放れすると、一旦はフラットのレジスタンスラインを目指す動きになりそうです。
先物主導で日経平均株価は動きますので、週明け8:45の始値と9時までの動きには注目です。
なお、政府の緊急事態宣言に構えるような動きが見受けられますが、日本においてはロックダウン(都市封鎖)は宣言されません。自粛要請が強まる程度にとどまります。
下落が再開されるとどこで止まるか(2020年4月3日)(20:50)
・2020年4月3日、日経平均株価の日足チャートです。
3月31日にやや未達ではありましたが25MAまで反発したことで、戻り相場にも達成感が出たように感じられます。
そこから下方ブレイクして二番底を探る動きに転じ、昨日と今日は小康状態が続いています。
3月19日に強い下値サポートが確認されたことを契機に反発に転じ、ここまではセオリー通りの動きになっています。
・移動平均線は先週のリバウンドでやや遅れたものの、来週には200MAと75MAがデットクロスします。
25MAの傾きは依然として大きく今後も弱い相場が続くと想定されます。
本格的な底打ちはまだ遠いと考えられます。
今後、下落が続いた場合に3月19日安値16,358円を下回って底割れするか、それまでに下げ止まって二番底を確認する動きになるかが注目されます。
二番底はフォーメーションの観点から、リバーサルフォーメーションとなる「ダブルボトム」、「ヘッドアンドショルダーズボトム」が想定されます。
「ヘッドアンドショルダーズボトム」になる場合は、途中のプロセスにおいては一旦底割れしますが、出来高の推移で見極めが可能な場合があるので細心の注意が必要です。
・また、今後の下値を予測するにおいて、チャネルラインの活用が有効になります。
現在引くことができる上値傾向線は1本だけで、そのロアーチャネルラインに達する価格は14,000円よりも更に下になるので、現状ではまだ実現性が低いと思われます。
そのため、下落過程のどこかでプチ反発して新たに戻り高値(3月25日高値よりも安い)が出現した場合に、改めて引く方が現実的と考えられます。
また、2月21日高値を起点としたトレンドラインも目先のサポートとなる可能性もあります。
但し、これはあくまで目先の話であり、長期的には経済への影響があまりにも大きいため、今後発表される数々の指標や企業業績の発表を受けて遥か下の価格まで下落します。
・余談的に付け加えると、今回の下落要因はリーマンショックのように金融危機先行ではなく、人や物の動きが止まり体力のない企業が大きなダメージを受けるので基本的に危機構造が異なり、金融政策だけではなく実体経済が回復しなければならないので回復プロセスも異なります。
感染自体は夏ごろに収まりますが、このような事態の場合、相場に大きなインパクトを与える2番手3番手の事象が次々に派生して顕在化するのが常です。
武漢ウイルスの感染拡大だけではない何かが次に取沙汰されることになると、目先でテクニカル的な底が確認されたとしてもたちどころに否定されることになるので予断は許されません。
そのため、中長期目線での押し目買いや値ごろ感からの買い、リバウンドへの飛びつき、ナンピンには最大の注意を払うとともに、リスクに対処する具体的な動きが求められます。
しかし、短期目線ではチャートは非常に綺麗に動いていますので、超短期も含めて収益の得やすい相場でもあります。
上記チャートは簡単に支持抵抗を引いただけですが、更に短い足に落とし込むとプログラムが効いている様子が伺えます。
短期トレードのプログラム仕様を解析すれば動きの予測が容易になります。