日経平均株価の上値下値メドはチャネルライン(2019年7月26日)

<2019年8月1日、追記>

・2019年8月1日引け後の日足チャートです。

GDして始まったものの早々に切り返しレンジ内に戻りましたが、3本の移動平均線が収束し方向性が掴めない相場が続いています。

今週に入って不安定な動きをしていますが、フラットレンジに加えて上値抵抗線下値支持線も意識されそうです。

今後、ボリンジャーバンド±2σのどちらかをブレイクアウトした方向に大きく動く可能性があるので、動きを待ってからの判断になりそうです。

 

<2019年7月31日、追記>

・2019年7月31日引け後の日足チャートです。

昨日はフラットレンジに上限付近、本日は下限付近と振れ幅が大きくなっています。
出来高の減少傾向は落ち着いた様子ですが、まだ低い水準にあります。

ボリンジャーバンドがやや収束方向に向かっていることから、株価がレンジ内で推移して日柄調整をこなすことが出来れば、更に収束が進み動きが出やすくなると思われます。

 

<2019年7月29日、追記>

・2019年7月29日引け後の日足チャートです。

本日は前場で売られたもの後場から切り返す動きとなりました。
安値は25MAがサポートになっています。
日足では引き続きレンジ内で推移しています。

さて、この動きを5分足で見た場合のチャートが以下になります。

125MAは4日間の上昇の後、現在は下向きになっています。
その間に25MAは125MAをベースに3回発散と収束を繰り返しています。
3段上げの波動です。

そして、先週金曜日と本日の下げにより下向きに収束発散しました。
3段下げの1段目と見ることが出来ます。

終値は125MAまで戻ったので波動理論からすると「戻り売り」のタイミングとなります。

夜間先物の動きを確認する必要はありますが、この収束から125MAをしっかり上抜けて上昇に転じれば、超短期のエリオット波動の1-2-3-4-5-a-b-cからの波1となりますが、25MAが125MAに対して下向きに発散すれば、波動理論の2段目の下げに入ることになります。
(その場合、波動の値幅は200円程度の下落が想定されます)

超短期的な目線では、夜間の日経225先物の動きがキーポイントになりそうです。

 

チャネルラインから見る長期中期短期のレンジ

 

先週の下落後の急反発により元のレンジ内まで戻した株価は、7月2日高値21,784円をザラ場で上抜けたものの押し返される動きとなりました。

出来高は増加することなく低水準のままで上昇に向けた力強さは感じられません

移動平均線は200MAの下げ角度がやや大きくなってきています。
横ばいの75MAとの収束が進んでおり、75MAに影響するような大きな動きがなければ、来週中頃に75MAは200MAを上抜けてGCします。
株価と移動平均線の分位別図的では「上昇トレンド」に転じます。

25MAは75MAに対して上下に交差する動きを繰り返していて方向感が読み取れないものの、25MAは75MAを今週上抜けてGCし、既に「上昇トレンド」になっています。

現在、3線は互いに収束した状態で移動平均線から株価の方向性を示唆するものは読み取れません

 

・波動の観点から鳥瞰して日足チャートを見た場合、長期的な波動のベースとなる200日移動平均線に対して株価は昨年の時点で既に3段上げを達成しています。

以下のチャートは、2016年11月に200日移動平均線が上向きに転じた頃から現在までの日足チャートです。

長期的な方向性を示唆する200日移動平均線は下向きです。

相場のムードは上昇期待に傾いていますが、3段上げ3段下げの法則からすると、長期的に2018年10月の高値圏から反落が始まり、現在は2段目の大きな下げに入るかどうかの揉み合い途上にあると思われます。

現在、分位別図的には「上昇トレンド」に分類されているものの、株価は収束した3線の僅かに上に位置しているだけなので、250円ほど下げが進むだけですぐに「下降トレンド予備軍」に転じるポジションにあります。

3本の移動平均線が収束していることから上放れも想定される局面ではありますが、裏を返すと下放れをする局面でもあり、どちらにも発散方向に動く可能性があるという「強弱紙一重の分岐点」です。

「下降トレンド予備軍」から「下降トレンド」に転じると、現在の株価の位置はグランビルの法則の「戻り売りのポイント」になり、次の下げ波動が到来することになりますから上昇目線で見るにはまだリスクが高い状況であると言えます。

 

・さて、200MA、75MA、25MAの3本の移動平均線の流れに沿った株価の推移をチャネルラインの観点から見てみます。

3本の移動平均線に方向感は見られませんが、移動平均線と同じ角度のチャネルラインを探すことで株価の高値安値のレンジが見えてきます。

まず、200MAに沿ったチャネルラインAは緩やかな下向きのレンジです。

ハイアーチャネルラインは22,000円よりやや上に位置しますので、株価が22,000円の大台を抜けてもライン上にあればレジスタンスになる可能性がありますから、日々ラインの水準を確認しておく必要があります。

一方で長期のレンジからは20,000円付近まで下落余地があることが分かります。

フォーメーションの観点からは2018年10月頃からの動きから、2,000円ほどの値幅を持ったフラットフォーメーションであると考えられます。

・次に75MAに沿ったチャネルラインBです。

5月8日高値と7月2日高値を結んだハイアーチャネルラインが先に出現し、6月18日安値に当てることでロワーチャネルラインが先週7月18日の安値のサポートになった様子が伺えます。(左のチャート

この時、5月末と6月初旬のろうそく足の一群は乖離が大きく行き過ぎた足として排除します。
排除することでチャネルラインの流れは75MAに沿うので適切であると考えられます。

そして、7月18日の安値が出来たことで5月14日安値と7月18日安値を結ぶロアーチャネルラインが新たに出来、ハイアーチャネルラインをこれに合わせて新たに当て直します。(右のチャート

来週以降にこの新たなハイアーチャネルラインを上抜けてくれば、このチャネルラインは消滅し修正チャネルラインを引き直すことになります。

・そして25MAに沿ったチャネルラインCです。

7月25日に高値を更新したことで新たなトレンドラインが出現しています。
このトレンドラインがロアーチャネルラインとなります。

チャネルラインは25MAと同様に上昇角度が大きく短期的に上昇の勢いは強いと言えます。

目先はハイアーチャネルラインが高値メドになりそうです。
また、ロアーチャネルラインまで押す状況があれば押し目買いも視野に入りそうです
(もし割り込めばチャネルラインBのロアーチャネルラインがサポートです)

日経平均株価はチャネルラインが非常に意識された動きをする傾向がありますから、レンジから株価の上限下限を予測しやすいと言えます

 

・一目均衡表は遅行スパンが抵抗帯を上抜けています。

7月末からの下落で遅行スパンが抵抗帯を割り込んでしまいましたが、切り返して雲のねじれの薄いポイントを上手く抜けてきました。

当面は先行スパン2がサポートになりそうです。

基準線は7月18日の安値が計算期間から押し出されるまで上昇はしませんので、株価が下がると逆転します。

 

・パラボリックは今週好転しました。

ボリンジャーバンドは+2σがやや上向きで発散の兆しを見せていますが、チャネルラインや節目の22,000円と同じ価格帯であることからレジスタンスとして機能しそうです。

上記3本のチャネルラインとあわせてこの価格帯はレジスタンスとなるポイントが密集していて上値は相当重いと考えられます

 

・今後の注目ポイントは7月2日の高値抜けに失敗した7月25日高値を、まずは終値ベースでしっかり上抜けることです。

そうなるとエリオット波動の波3の可能性が高まり、4月24日高値22,362円を意識しながら波3としての大きな上昇になりそうです。

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