日経平均株価は小動きに切り上げる動き(2019年3月22日)

ボラティリティの低下が次に動きにつながるか

日経平均株価の2019年3月23日引け後の日足チャートです。

25日移動平均線をサポートにしながら値を切り上げてきています。

株価は、依然として小動きのままで大きな変化はありません

高値は3月4日高値に接近し、上には200日移動平均線と心理的節目の22,000円があります。

また、現在はチャネルラインの中間程度の位置にあります。

チャネルライン内での多少の株価の上下は、想定範囲内のブレとなります。

ボリンジャーバンドは先週末と比較すると、かなり収束が進んできました

特に今週は先週よりも日々の値幅が小さかったことから、くびれるように収束しています。

ボリンジャーバンドはボラティリティを表現する指標なので、株価が小動きで横ばいに推移している局面では収束し、トレンドが出て大きく動いている局面では発散する性質があります。

この収束と発散を繰り返すのが、ボリンジャーバンドの特徴です。

言い換えると、ボリンジャーバンドが細く収束した局面の次には、必ず発散する局面を迎えることになります

従って、日経平均株価は、近い内に上または下に大きく動くことになりそうです。
(下記に記載の基本数値9日目達成のとの関連もあります)

加えて、長期のトレンドを示唆する200日移動平均線は、昨年から下向きに転じており、相場の立ち位置は下降相場の入り口であることを念頭に置く必要があります。

但し、現実的には上か下かは動いた事実を確認してから判断することになります

収束から発散に転じる動きで、最も顕著な動きをしたのは、2016年8月のチャイナショックの時です。

この時は、下に走りましたが、下落直前のボリンジャーバンドはかなり収束していました。

このようにボリンジャーバンドの収束が進むのは、次に発散が始まる予兆となりますから、早晩ポジションに合わせた対処が必要となります。

兆候は、±2σにキュッとくびれが入って、それが発散に向かう瞬間です。

ちなみに、ボリンジャーバンドは株価を基に算出されますので、ボリンジャーバンド先行で株価が動くわけではありませんが、発散する+2σに乗って株価が動くのが最大の特徴です。

但し、動く兆候はボリンジャーバンドで計れますが、移動平均線や一目均衡表、ラインなどの他の指標と絡め、総合的に判断して動きを予測していくことが重要です。

 

一目均衡表は、水曜日に転換線が逆転したものの、再び好転しています。

基準線は横ばいです。

特に目立った動きはありません。

ただ、3月11日からカウントして本日は「基本数値」9日目に到達していますので、週明けは変化があるかもしれません。

 

以下は、株価が上昇した場合のレジスタンスポイントと、下降した場合のサポートポイントです。

レジスタンスポイント

1.200移動平均線:
3本の移動平均線の中でもっとも高い位置にあり、長期トレンドとして下向きを示唆しています。
戻り売りの目安となります。

2.心理的メドの22,000円:
強いレジスタンスとして意識されます。
到達までの日柄が短いので、抜けた場合に「ダマシ」になる可能性がありますから注意が必要です。

サポートポイント

1.25日移動平均線:
目先の押し目買いポイントとなります。

2.転換線、基準線:
押し目買いのポイントとなりますが、最近の動きから意識度合いは低そうです。

3.チャネルラインの下値傾向線:
ここをキープできるかどうかは重要な観点になります。

4.75日移動平均線:
チャネルラインを割り込んだ場合のサポートになります。

5.心理的メドの21,000円:
割り込むと投げが出やすく、崩れる可能性があります。

6.3月11日安値:
サポートレベルラインとして割り込むと、ダブルトップ成立となります。

以上のように、株価の上下にポイントが散在しますが、ボリンジャーバンドの発散具合を確認していきます。

 

先週と同様に、このまま上昇して3月4日高値を更新すると、12月安値を起点として3月11日安値を結ぶ新たなトレンドラインが出現します。

そうなった場合、22,000円を抜けて「ダマシ」を回避出来れば、上値傾向線まで到達する可能性があります。

また、高値を更新出来ずに、ネックラインである3月11日安値を割り込めば、「ダブルトップ」が成立して底を探る動きになります。

 

<2019年3月25日、追記>

3月25日の引け後の日経平均株価の日足チャートです。

GDして寄り付いた後、下げ幅が大きくなり21,000円を割り込んで引けました。

75日移動平均線を割り込み、他のサポートポイントも割り込んでいます。

3月11日の安値をザラ場で割り込みましたが、終値ではなんとか耐えたものの、明日以降で今日の安値を割り込めば「ダブルトップ」が成立し、一気に弱い相場に突入します

(TOPIXはまだ3月11日安値を割り込んでいませんが、日経225先物(日中)は終値で割り込んでいます)

今夜のNYダウと日経225先物(夜間)の終値には注意が必要です

また、下値傾向線等、ライン系は全て割り込みました。

現在、サポートとなる可能性があるラインは、ダブルのトップとなる高値を結んだラインの下値傾向線です。

この下値傾向線の位置にの20,824円には、先行スパン2が位置していますが、今後も下げるとしたら、まずはここで下げが止まるかどうかに注目です。

 

<2019年3月26日、追記>

引け後の日足チャートです。

本日は反発しましたが、25日移動平均がレジスタンスとなり跳ね返されています。

ボリンジャーバンドは、まだ発散方向にならず、再び収束が続き、動き待ちになります。

一目均衡表の遅行線は逆転回避となりました。

しかし、遅行線該当日のろうそく足は、向こう10営業日分は上昇していますので、株価が3月高値を超えない限りは、逆転してしまう可能性は高いと言えます。

遅行線は先行性の高いシグナルなので、逆転してくると下落の大きな兆候になりますから要注目です。

今現在(20:30)で、日経225先物(夜間)は25日移動平均線を上抜けてきています。

この価格は(日中)の25日移動平均線よりも高い価格になりますから、引けまでキープ出来れば、明日の(日中)も25日移動平均線の上で始まることになります。

今夜のNYダウと日経225先物(夜間)の引け価格が、明日の日経平均株価が25日移動平均線を上回るかどうかの目安になります。

レンジ内の動き継続で戻りの限界は(2019年3月27日)

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