下値はチャネルライン、戻り売り戦略(2019年1月1日)

トレンドラインの下値傾向線

日経平均株価は、昨年12月25日からの大幅な急落後、インターナル・トレンドラインの下値傾向線がサポートとなり切り返しています。

日経平均株価はインターナル・トレンドラインの下値傾向線がサポートとなりましたが、個別銘柄においても同様にトレンドラインの下値傾向線がサポートとなり下値が支えられた現象が、多くの個別銘柄で見受けられます。

正規のトレンドラインが活用された場合もありますし、インターナル・トレンドラインが活きた場合もあります。

以下は、日経平均採用銘柄(225銘柄)からピックアップした正規のトレンドラインが活用されたチャートの一例です。

特徴的な高値から引いたトレンドラインのチャネルラインです。

上記サンプルは、10月高値を起点としたトレンドラインで、N字の波動を描くように下落しています。

安値を更新した時点で新たなトレンドラインを引くことが出来ます。

期間的には3か月~4か月の中期のトレンドラインになります。

また、半年以上1年近くかけて、長く下げ続けている銘柄でも、長期のトレンドラインの下値傾向線が、サポートとして機能している例もあります。

以下は、日経平均採用銘柄(225銘柄)からピックアップしたチャートの一例です。

このように、中期的にも長期的にもトレンドラインの下値傾向線がサポートとなる傾向があります。

チャート分析においては、チャネルラインは、サポート、レジスタンスのメドとして、必ず引いておく必要があります

今回の様に株価が大きく動いた場合、心理的に安値高値のメド探しが始まります。

その時に目安とされやすいのが、主に以下の3つです。

1.移動平均線
2.特徴的な高値、安値
3.サポート、レジスタンスライン

今回の場合は、チャネルラインがサポートラインとして使われましたが、その時々の相場やチャートの状況に合わせて意識される基準は変わります。

そういう意味では、トライアングルやダイアゴナル、フラットなどのフォーメーションに関しても同じことが言えます。

なお、同様に日経平均採用の225銘柄の中で、正規のトレンドラインの下値傾向線で下げ止まった銘柄は約30銘柄インターナル・トレンドラインで下げ止まった銘柄は約70銘柄ほどあります。

フェイラーやスローオーバーなど、チャネルラインを意識した動きをしている銘柄まで含めると、
実に150銘柄以上がラインを意識した動きをしていますので、チャート分析をする上で、いかにラインが重要であるかが分かります。

今後の動き

これらの動きを踏まえて、今回の戻りがどこまで進むのかが注目されます。

ここで最初に確認しておかなければならないのは、相場の方向性です。

まずは長期の方向性を示す200日移動平均線が「上向きであれば買い目線」、「下向きならば売り目線」とします。

多くの銘柄が下向きの下降トレンドですから、当面は売り目線優勢となります。

売り目線の場合、チャネルラインの上値傾向線が戻りの限界です。

しかし、恐らく上値傾向線までは戻すことなくフェイラーとなりそうです。

また、株価と上値傾向線の間に移動平均線があれば、レジスタンスとして機能して株価が跳ね返される可能性があります。

反発は上昇ではなく、あくまでも「戻り」であると考え、反発と楽観視することは禁物です。

そして、もし直近安値や下値傾向線を割り込む事態になれば、先週の投稿のように大幅に急落する危険性がありますから注意が必要です。

戦略としては、「戻り売り」、「割れ売り」です

 

<2019年1月4日、追記>

昨年末の終値から350円ほど下から始まりました。

安値は12月26日安値を割り込んでいませんので、下落幅から受ける程の悲壮感は感じられません。
戻り保合いの範囲に留まっています。

今後、12月26日安値を割り「底割れ」となるかが注目されます。

底を割らなければ、次の動き示唆するフォーメーションを模索する展開となります。

もし、底割れとなれば、まずは下値傾向線で下げ止まるかどうかを確認します。

下値傾向線も割り込んだ場合、再び強い下落となる可能性がありますから最大の注意が必要です。

 

<2019年1月8日、追記>

1月8日引け後の日経平均株価の日足チャートです。

日々、不安定な動きですが、短期トレンドラインに接近してきました。

下から、短期トレンドライン、25日移動平均線、中期トレンドライン、25日移動平均線、200日移動平均線が位置していますので、上値は重く、戻り売り戦略となります。

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