エリオット波動、エンディング・ダイアゴナル(6573 アジャイル)
※ エリオット波動分析は本来は株価指数に対して使用します。
個別銘柄、特に中小型銘柄への適用はしません。
以下はその前提のもと記載しています。
<2019年8月17日、追記>
8月16日引け後の日足チャートです。
当投稿のアクセス数が多いので更新しますが、エリオット波動のカウントはイレギュラーになってきたので落ち着くまで様子見となります。
上場来の高値5,616円を起点に引いた長期トレンドラインが、上記チャートのラインです。
トレンドラインと200MAが重なるポイントに、前回記載のチャネルラインが重なり7月の高値となりました。
今後、この長期トレンドラインまでの戻りと、トレンドラインを抜けて上昇トレンドに転じた局面の2つが買いポジションを持つタイミングとなります。
現在のところ5月安値水準が下値水準となっていますので、これを割り込まない限りは下を探る動きにはなりそうにありません。
ここから25MAは75MAに対してDCしていきますので、75MAを上抜けて200MAまでがまずはの戻り局面となります。
また、200MAに対して75MAの収束が更に進んだ段階で200MAを上抜けて来るようなら、次の上昇トレンドが開始するものと思われます。
3か月程度の日柄経過を待つ必要がありそうです。
<2019年7月29日、追記>
7月29日引け後の日足チャートです。
先週25日にハイアーチャネルラインに到達したものの、やや無理感がある上昇で200MAにタッチさせました。
75MAと200MAに乖離があるため200MAが目先の利益確定目標にされやすいです。
結果、本日はファンダメンタル要素で下げ今後にしこりを残すことになりましたが、テクニカルとしては移動平均線分析に基づくセオリー通りの動きとなりました。
次の長期目線での買いポイントは、75MAと200MAの収束が進むまで待つことになります。
(短期目線では25MAの上昇に乗る意味で25MA抜けですが、同様に200MAが一旦の目標)
<2019年7月16日、追記>
7月16日引け後の日足チャートです。
小さな修正波動(コレクティブウエーブ)が終わり、小さな上昇波動に転じたようです。
チャネルラインが機能していますので、ハイアーチャネルを抜ける勢いがあれば、まずは200MAまでの上昇はあると思われます。
200MAがレジスタンスとして機能し株価が跳ね返される動きになれば、200MAと75MAが収束する局面までは方向感のない相場になると予測されます。
200MAを上抜ければ3月の上ヒゲ高値が利益確定の目標にされそうです。
<2019年6月28日、追記>
6月28日ザラ場の日足チャートですが、27日にラインを上方ブレイクしてきました。
長い上ヒゲで行って来いの動きとなりましたが反応が見られました。
この高値を通過するラインが新たに出来たことで、数か月後には同様の反応が見られる可能性があります。
<2019年6月16日、追記>
当ページの最後部3月1日に記載の様に3波の動きとした反応がありました。
以下はその後6月14日15時の日足チャートです。
3月1日の後は5月22日に2018年10月18日高値を起点とするラインに反応しています。
そして現在、再びラインを抜けそうな水準に株価が到達しています。
さて、エリオット波動でラインを引く場合、標準スケールよりは対数を使ったログスケールを使用します。
以下は同じ6月14日のログスケールのチャートです。
3月の反応は1日遅行しましたが反応を捉えられています。
また、10月高値を起点としインターナル・トレンドラインを引くと、標準スケールと同様にラインを抜ける直前の価格まで株価水準が到達しています。
まもなくブレイクがあるかもしれません。
エリオット波動的にはカウントが難しい状況になっています。
カウントが分かり難い場合、フォーメーションが分かり難い場合は無理なカウントをしないで見送ります。
標準スケール的にもログスケール的にも反応が期待できそうな局面です。
なお、スケールの違いについては以下の投稿を参考にしてください。
3連続のダイアゴナル・トライングル
2018年12月12日引け後のアジャイル(6573)の日足チャートです。
3月末の上場後、3つのダイアゴナル・トライアングルと反発を繰り返しながら下落を続けています。
エリオット波動の観点から、全体の流れは下降インパルス・パターンです。
まず、3月30日上場後から5月15日まで推進波(5-3-5-3-5)のダイアゴナル・トライアングルAを形成した後に株価はブレイクアップしました。
上場から間がないので大きな波動はありませんが、波動の階層期間からインターミディエット、もしくはマイナーサイクルに該当します。
その後、チャネルラインを意識しながら再び下落に転じ、ダイアゴナル・トライアングルB(5-3-5-3-5)を形成し、第5波で若干スローオーバーしたもののAと同様にブレイクアップしました。
そして現在、チャネルラインを意識した動きを経た後、再びダイアゴナル・トライアングルC(5-3-5-3-5)を形成する途上で、第5波に向けた動きをしています。
このダイアゴナルCの上値傾向線を株価がブレイクアップすると、再び反発する動きになると予測されます。
プライマリーサイクルのダイアゴナル・トライアングル
この一連の動き全体を一つの大きな階層からもダイアゴナル・トライアングルと見ることも出来ます。
下記チャートの青いラインが上値傾向線と下値傾向線になります。
その動きは(5-3-5-3-5)でインパルス・パターンを形成しています。
通常、インパルス・パターンと判断するには以下の3つのルールに適合する必要があります。
① 2波は1波の始点を上抜けない
② 1波、3波、5波の中で3波が一番小さくなることはない
③ 4波は1波に重ならない
①はルール通りで、②は3波が一番大きくなっています。
おおよその下落率は、1波が55%、3波が60%、5波が現在のところ60%です。
しかし、③については4波が1波に重なっていますが、ダイアゴナル・トライアングルの場合は重なりが生じるという特徴から問題はありません。
また、フラクタル構造の観点からもエリオット波動理論に則した動きであることが確認できます。
一般的にエリオット波動は株価指数や個別銘柄の中でも大型株に対して適合性が高いとされていますが、当銘柄は小型株、それも上場後1年も経過していないにも関わらず、現時点ではその規則性に適合している銘柄といえます。
チャネルラインとボリンジャーバンドからの押し目メド
さて、エリオット波動とは別のアングルのチャネルラインの観点から分析したチャートが以下になります。
ライン②の下値傾向線から、ライン①の上値傾向線が導出されています。
本来は①のトレンドラインから下値傾向線の②を導出しますが、この場合は8月安値を通過するライン②が先に出現して、その上値傾向線が9月、10月の高値を押さえるトレンドラインとなりました。
結果的に導出されたライン①とライン②がチャネルラインとして機能しています。
加えて、波動的にも三段下げとなっていることと、上記内容も踏まえて現在の株価はほぼ下限まで下げた位置にあると仮定されます。
① ダイアゴナル・トライアングルC第5波動目が下値傾向線に到達直前。
② チャネルラインの下値傾向線に到達直前。
③ 幅の広いボリンジャーバンドの-2σに到達直前。
つまり、3つのサポートとなる指標が1点に重なる強いサポート機能が株価を下げ止めて、反発に転じさせる可能性の強いポイントい近づいているということになります。
逆張りで押し目を狙えるポイントでもあります。
(割り込めばリスクに対処)
但し、懸念事項としてダイアゴナル・トライアングルCの上値傾向線の上には、25日移動平均線があります。
ブレイクアップしても、これがレジスタンスとなる可能性がありますから注意が必要です。
25日移動平均線がレジスタンスとなり株価が跳ね返される懸念材料の一つに、ボリンジャーバンドの収束が甘く、まだ幅が広い状態であることがあげられます。
理想的には、ダイアゴナル・トライングルCの上値傾向線を抜けて、すぐに反発しないで、日柄経過を経て25日移動平均線が株価の位置まで降りてくる状態までフラットコレクションに移行することが望ましいです。
そうなるとボリンジャーバンドの収束が更に進むので、機が熟すように大きく反発することになります。
もし、それでも大きな反発が無ければ、更に日柄経過を経て75日移動平均線が降りてきて、25日移動平均線と収束したポイントからのブレイクアップを期待することになります。
<2018年12月17日、追記>
2018年12月17日引け後の日足チャートです。
本日は小動きでしたがボリンジャーバンドの収束が更に進んできました。
安値は-2σがサポートになったように見えます。
上記の投稿で、「理想的にはダイアゴナル・トライングルCの上値傾向線を抜けて、すぐに反発しないで、日柄経過を経て25日移動平均線が株価の位置まで降りてくる状態までフラットコレクションに移行することが望ましいです。」と記載しました。
このダイアゴナルをエンディングダイアゴナルと見立てて買い仕掛けをする場合、単純に上値傾向線を上抜けた瞬間をポイントにするのはテクニカル的にはNGです。
まず確認したいのは二番底です。
この下げの大底が確定していませんから、一旦の反発の後で再度安値を試し、最安値を割り込むことなく一番底と二番底の間の高値を上抜けてダブルボトムを確認することが重要です。
ボリンジャーバンドが急速に収束していますので、数日で急反発するかもしれませんが、転換線と下がってきた25日移動平均線がレジスタンスとなりますから、その抜けを確実に確認したいとことです。
<2018年12月28日、追記>
今週の急落による影響はほぼ無く、ダイアゴナルの下値傾向線をキープしたまま上値傾向線を抜けてきました。
上値傾向線を抜けたことでトレンドが転換しました。
これがエンディング・ダイアゴナルとなれば上昇局面入りとなりますが、ボリンジャーバンドの幅が大きく発散しています。
また、25日移動平均線からも離れていますので、この状態からの上昇しても25日移動平均線止まりと思われます。
このまま株価がフラットで横ばいに推移して、25日移動平均線が降りてくる状態まで、日柄経過を待ちたいところです。
そうなると、ボリンジャーバンドも収束し反発に勢いが付きます。
<2019年3月1日、追記>
ダイアゴナル後のエリオット波動の波1の修正波2の終了と、トレンド転換が重なり、波3の動きとなった様相です。