グランビル複数線による収束押し目(7748 ホロン)
デットクロス上抜けは買いポイント
移動平均線の複数線分析でデットクロスは「売り」という判断基準がありますが、その見極めには現値(ろうそく足)との位置関係が重要になります。
例えば、25日移動平均線と75日移動平均線のデットクロス、正確には「ミニデットクロス」の真上を株価が上抜けて行く場合は「買いポイント」となります。
(詳細は下記の投稿を参照)
ミニデットクロスの状態において、75日移動平均線は上向きです。
株価と移動平均線の位置関係からグランビルの法則B、またはCに該当します。
そこからの反発は、株価は移動平均線から発散する方向、つまり上昇方向に動くことになります。
また、25日移動平均線は75日移動平均線に対して収束する状態なので下を向いている状態です。
これはグランビルの法則Aに該当します。
同様に反発すると株価は発散する上昇方向に動きます。
複数線が収束した状態(必然的にデットクロス状態)で株価が上抜けるポイントで、株価が双方の移動平均線を上抜けると買いポイントがダブルになるので、その後の上昇が期待できることになります。
以下は、上記の投稿でもサンプルとしたホロン(7748)のザラ場の日足チャートです。
10月31日、もしくは11月1日に25日、75日移動平均線が収束した真上を株価が抜けています。
既に上昇中の200日移動平均線は全ての下に位置しており3線順パターンです。
抜けた時点で順張りの買いポイントとなります。
そのまま株価が上昇すれば、25日移動平均線は75日移動平均線に対して発散する、強い上昇トレンドが発生します。
買いポイントとして加える観点
さらに、観点として加えるならば、株価が収束した移動平均線を抜ける際に、移動平均線に向かう押しに対してトレンドラインが引けることが重要です。
これは、押しが静かに進行してきたことと、ボラティリティの安定した低下を意味します。
その条件が揃うことで収束した移動平均線を抜ける2つのグランビルの法則ポイントと、下降トレンドからの転換、収束したボリンジャーバンドの発散ポイントの全てが重なり、強い反発となるのです。
実際の買いポイントは、10月17日高値をレジスタンスレベルライン抜けとする方がリスクが低いです。
その後、買いポイントから約95%上昇していますから、ほぼ倍の株価になり、結果的に理想的なチャートとなりました。
現在、チャネルラインの上値傾向線抜けを試す展開となり、修正チャネルラインが発生するかどうか注目です。
エリオット波動的には第3波となりますので、押しの第4波を経て第5波を期待することになります。
<2018年12月11日、追記>
下値傾向線まで下落しました。
エリオット波動の第4波だとすると、第1波の終点1,824円までに下げ止まることになりますが、まずは25日移動平均線がサポートとして機能するか注目です。
第1波の終点には基準線が位置していますので、押し目の基準になりそうです。
<2019年2月21日、追記>
2月21日ザラ場の日足チャートです。
25日移動平均線と75日移動平均線が収束する局面が到来しています。
2018年10月末と同様に、デットクロスする辺りを株価が上抜けしていくと、移動平均線の収束から発散の勢いに乗れることになります。
但し、2018年春頃から収束からの急騰が3回起きており、3段上げの観点から鑑みると、同じ波動で上昇するかどうかは分かりません。
収束局面は、逆に下向きに発散する局面でもありますから、「順パターン」を確認してから、トレンドフォローするスタンスが重要です。
同様に、下記ログリー(6579)でも移動平均線が収束しています。
収束がまだ甘いので、遅行線が好転する頃に、25日移動平均線を抜けていく動きが望ましいです。
<2019年3月4日、追記>
3月4日引け後の日足チャートです。
25日移動平均線と75日移動平均線が収束した真上を株価が抜けてきました。
今回の収束局面も、11月と同じ動きとなりそうです。
デットクロスの真上を株価が下から上に抜けると、収束した移動平均線は発散方向に動きます。
株価が移動平均線の上で出たことにより、「順パターン」となりました。
このまま25日移動平均線が、75日移動平均線に対して発散する動きになると、上昇トレンドに乗ることになります。
<2019年3月9日、追記>
3月8日の引け後の日足チャートです。
収束局面を割り込んできました。
収束局面は、上に抜けると大きく発散し上昇、下に割れると大きく発散し下落する場面で、動いた方にトレンドフォローとなります。
サポートレベルラインを割り込むと、売りか加速します。