日経平均株価底割れの兆候(2018年10月25日)
上昇相場終焉のチャート
日経225先物(夜間)がNYの下落を受け大幅に下げて終えています。
本日の日経平均株価も大幅に下落する見込みです。
チャートは2018年10月24日引けの日足チャートです。
株価の落ち方が2018年1月の頃と似ているという見解が見受けられますが、異なる点は200日移動平均線の位置にあります。
1月は200日移動平均線が株価から乖離した下方に位置していましたので、急落後もサポートとして機能し底支えすることが出来ました。
しかし、今回は25日、75日、200日移動平均線は収束しており、株価は3本の移動平均線をすでに割り込んでいます。
グランビルの法則の「売りの初動」に該当します。
グランビルの法則は1本の移動平均線で解説されていますが、このように複数の移動平均線が収束した局面では、それぞれの移動平均線から下離れする力が働くために、その下落の勢いは倍増することになります。
これは、投資家がどの移動平均線を基準に売買をしているかに関わります。
1月の様に移動平均線が乖離している場合は、75日移動平均線を割り込んだ場合、75日移動平均線を基準にした投資家は売りますが、200日移動平均線を基準にしている投資家は売りには回りません。
しかし、収束している局面においては、両方の投資家が売り手になります。
これは、人間判断でもそうですし、システム的にも同様です。
そして逆指値注文が更に下げを加速させます。
その為、1月と比較した場合、その下落幅は更に大きくなると予測されます。
加えて、移動平均線の方向は全て下向きであり、ここまでの長期間に渡る上昇相場の終焉局面でもあります。
波動論的にもグランビルの法則的にも、今後大きく下げる可能性が高まっています。
また、来週前半までは追証売りも下落を加速させますので、セリングクライマックスまでは少し日柄を要するでしょう。
NYダウと同じチャート形成
日経225先物が主導して日経平均株価が動きますが、株価が大きく変動する局面において、そのサポート、レジスタンスポイントはシステムによって支配されます。
日経平均株価が要所においてチャネルラインなどのテクニカル的観点で動くのが証です。
先物、あるいは日経平均株価ほどの大きな資金の流れを、サポートラインでしっかり下げ止めるためには、そこに莫大な資金を投じて買い手に回る必要があります。
1社や2社の機関投資家では不可能です。
そこで活躍するのがシステム(プログラム)です。(それがライセンス供与されている)
日経の動きを大きく左右するこのメイン的システムは外国人投資家によって開発されています。
要所要所において決定的に見せる動きがNYダウの動きと同じであることが多く見受けられます。
要は、同じ理論に基づくプログラムを実装したシステムが、世界の大局を握っているということです。
プログラミングには人間が書く仕様が必須です。
この仕様がテクニカル分析における正しい理論です。
汎用的な万国共通の理論のみ仕様化でき、また数多くのシステムがそれを組み込めるのです。
プログラマーがテクニカル理論を習熟していない場合には、更に仕様が重要です。
※ ここで言うプログラムはオシレータの様にパラメータ操作によりパフォーマンスを上げるシステムではなく、チャート系分析によるシステムを指します。
別のアングルから言い換えれば、正しく理論を理解して動きの裏付けが取れれば、次の動きの予測も可能となりシステムを先読みした行動も取れるということです。
ちなみに、株価の動きをリバース解析することにより仕様書を書き起こすことも可能で、多くの局面で活用することが出来るようになります。
必要なのは、正しい理論の理解とチャートを読み解く実践力です。
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