日経平均株価は底固めの動き(2018年10月22日)
急落後の底値の確認
2018年10月22日の日経平均株価の日足チャートです。
株価は10月2日の高値24,448円から急落した後、10月15日安値から切り返しやや戻したものの200日移動平均線付近で揉み合いとなっています。
一般的に株価が急落した場合、下落がいつまで続くのか、どこが底になるのかは分かりません。
底を見極める方法として、下落した株価は一旦切り返すようにリバウンドをし始めます。
これば主にリバウンド狙いによる短期の逆張り買いと追いかけ買い、空売りの買戻しによるもので、その戻りは通常は短期間しか持続せず再び下落して底を探る動きとなります。
この時、株価が最初の安値(リバウンドの起点となった安値)を下回らず戻り高値を上回れば、一番底、二番底を形成したことになり、暫定的に底が確認されたという認識になります。
これは、リバーサルフォーメーションのダブルボトムの形を流用した考え方です。
さて、現在の日経平均株価は微妙な下ヒゲが安値を割り込んだものの、まだ戻り高値は超えていない状況です。
今後、戻り高値を超えて来るのか、更に安値を割り込んで下落が継続されるのかが注目されます。
保合いとなる場合、フラットコレクション、あるいはジグザグコレクションになるのか見ていく必要があります。
いずれにしても、急落からの日数がまだ浅くボリンジャーバンドも大きく拡散している状態です。
当面ボラティリティの大きな動きを続きますので、日柄経過を待ってから次の動きを探ることになります。
トレンドラインが上値レジスタンスライン
今後、株価が戻り高値に近づいてきた場合、現在のトレンドラインがレジスタンスラインとなります。
日柄経過により戻り高値よりもトレンドラインの方が低い位置になります。
但し、このトレンドラインは高値から2日後のろうそく足を通過するラインなので、日柄的に信頼性は高くはありません。
(特に上記添付チャートのラインはアナログ的に引いたラインなので、システム的な計算値との誤差があります)
今後、このラインがレジスタンスとなり高値が意識されてくるならば、その信頼性は高まります。
また、レジスタンスとして機能することなく、このまま上昇してラインよりも高い位置に別の高値が出来れば、その高値を通過点とする新たなレジスタンスラインが生まれます。
(但し、そのラインはトレンドラインではなく高値どうしを結んだ単なる上値傾向線です)
このレジスタンスラインはチャネルラインとして、今後の動きに大きな影響を与えることになります。
底割れした場合の安値メド
もし、株価が安値を割り込んだ場合、下落はどこで止まるのかということはチャネルラインが解決することになります。
現在のトレンドライン、もしくはトレンドラインを上抜けてつけた高値を結ぶラインを上値傾向線として、その下値傾向線をサポートラインと見立てる考え方です。
日経平均株価の場合は、このチャネルラインで上値、下値が意識される事象が非常に多く確認できますので、下落時の安値メドの予測に有効です。