Ⅳ-5.市場人気(売買高)
Ⅳ-5.市場人気(売買高)
1. 売買高推移
1日だけあるいは1週間だけ、などの売買はSQや大型新規上場などの特殊要因によって大きく振れやすい。よって、その傾向をつかむには移動平均値や月間合計を用いるのがベターである。
長期の視点では月間売買代金の1日平均を使用してその推移を見るのが一般的である。
売買代金が増加傾向の間は、日経平均株価も上昇している。
一方、売買代金が減少傾向の間は、日経平均株価も下落していることが多くみられる。
日経平均の動きを見る上で、売買代金が増加傾向にあるのか、減少傾向にあるのかに注目しておく必要がある。
株価に先行する性質もあり、売買代金が伸び悩み、さらに減少する中で日経平均株価が上昇した場合には、その後日経平均株価がピークを形成し下落する可能性が高くなるケースがみられる。
2. 累積売買代金
累積売買代金: 一定期間の中で、ある一定の値幅の価格帯別に売買代金を累積したものである。
これにより、日経平均株価が上昇した場合に、どの価格帯で戻り売りが出やすいかが分かる。
つまり、累積売買代金は、株価の戻りの節目を、売買代金の膨らみ具合を見ながら予想することに利用される。