Ⅳ-3.先導株比率

Ⅳ-3.先導株比率

先導株比率(%): 出来高上位10銘柄の出来高合計÷東証1部の出来高

先導株比率が上昇することは物色の人気が一部分の銘柄に集中する度合いが高まっていることを表している。

先導株比率の低下は一部分の銘柄に集中していた物色の対象が拡散しており、物色の柱がない状態にあることを表している。

20%を中心として、25%以上がピーク圏、15%以下がボトム圏とした推移となっている。
日経平均のピーク、ボトム時に関わらずピークを付けるなど相関性はない。このため先導株比率は単に物色の集中度合いを見る指標と言える。

また、企業への再建支援などから低位株が大商いを演じたことや、経営破綻から整理ポスト入りした銘柄が超低位株となり大商いを演じた結果、先導株比率が30%超と急上昇した例も珍しくない。
このため、先導株比率を用いて分析する場合には出来高上位銘柄の中身を吟味することが重要である。

コメントを残す