Ⅳ-2-2.H-Lライン

Ⅳ-2-2.H-Lライン(New High-Low Cumulative)

H-Lライン: 新高値・新安値銘柄数を量的に分析した手法。銘柄数の変化によって相場の強弱感を読み取る。

新高値銘柄数―新安値銘柄数。

問題点は、一定期間の設定をどうするかである。変則的な計測である季節的な断続から市場全体の変化を分析する上で継続的かつ長期的な統計数字として使えない。
52週間(1年間)における新高値と新安値銘柄数を使用する。

新高値銘柄数が増加基調にあると市場センチメントが好転、相場が強い状態にある。逆に新安値銘柄数が増加基調になると市場センチメントが悪化、調子色の強い展開になっていることがうかがえる。

「H-Lライン」は新高値銘柄数から新安値銘柄数を差し引き、これを日々累計したものである。
通常、指数が上昇している時には「H―Lライン」も上昇し、指数が下降している時には「H-Lライン」も下降する。

「H-Lライン」が下降しているにもかかわらず指数が上昇してくる時は、需給関係に変化が起きており、相場の変化が近いことを示唆している可能性がある。逆に指数が下降しているにもかかわらず、「H-Lライン」が上昇してくる時は、相場の底入れが近いことを暗示している可能性がある。

なお、新高値・新安値の計測は通常4月1日以降は年初来が対象となるが、1~3月は昨年来となっているため、例年4月、5月は新高値、新安値銘柄数が増加しやすいという季節的な要因が生じる。

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