Ⅳ-2-1.新値株・新安値銘柄数

Ⅳ-2.新値株の分析

Ⅳ-2-1.新高値・新安値銘柄数

新高値・新安値銘柄とは一定期間の中で高値、安値を更新した銘柄のことである。
市場センチメントを表す。

ただ、新高値、新安値銘柄の計測は通常4月1日以降は年初来が対象期間となるが、1~3月は昨年来となる。
すなわち4月までは1年以上が対象期間となるのに対して、4月以降は最短で3か月程度が対象になるに過ぎない。この結果、4月、5月は新高値、新安値銘柄数が増加しやすいという季節的な要因が生じる。

新高値、新安値銘柄数のピークやボトムと指数(日経平均株価、TOPIX)のそれとは必ずしも一致しているわけではなく、指数のピークやボトムを見る指標としては使いにくい面もある。

ただし、新高値が多い状態(おおむね50以上)が続くと日経平均株価は上昇傾向が続き、逆に新安値銘柄数が多い状態が続くと日経平均株価の調整局面が続いている。
このため指数(日経平均株価、TOPIX)の方向性を見るものとしては有用と考えられる。

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