Ⅲ-2-4.株価純資産倍率(PBR)
Ⅲ-2-4.株価純資産倍率(PBR)
株価純資産倍率(PBR): 純資産の何倍まで株価が買われているかを見る指標。
倍率が低いほど株価は割安。企業の解散価値を見る指標。
PBR=株価÷1株当たりの純資産
PBRの基準は1倍。株価の下限が1倍なので、1倍を下回るということは極めて割安である可能性が高い。
将来性がある事業や魅力ある資産を持つにもかかわらず、低PBRで推移している企業は絶好の買収対象であると見られる。
問題としては、資産価値の算定が厳密に行われているか。粉飾決算や隠れた不良資産の有無など、正確な決算データが必要である。
一方、借入金や他人資本を中心に経営している企業や事業形態によってはPBRが高くなっていることがある。
資産に含み益があり、純資産が過小評価されていることもあり、PBRが高いから割高と判断することにも注意したい。
連結会計を行う企業の場合は、連結純資産と個別純資産の算定にはブレが生じやすいことにも注意が必要である。