Ⅲ-2-5.配当割引モデル(DDM)と成長株理論
Ⅲ-2-5.配当割引モデル(DDM)と成長株理論
DDM: 将来、投資家が得る配当金の合計を期待収益率などで割引いて現在価値にすることで、理論的な株価を算出する手法である。
普通株式の理論株価は将来的に予想されるインカムゲイン(配当)とキャピタルゲイン(値上がり)の合計を割り引いた値であるという考えに基づくのがDDMの基本である。
1. 基本モデル(成長性を加味しない場合)
現在の株価(P)は1年後の配当金(DI)と1年後の株価(P1)の合計を、期待収益率(r)を使って現在価値に割り引いて計算する。
2. 成長モデル(成長性を加味する場合).
実際の配当は企業成長とともに増加するため、予想を単純化するために配当金が毎年一定率(g)で増加すると仮定する。
① 現在の配当が大きいほど株価は高い。
② 期待収益率が低いほど株価は高い。
③ 配当の期待成長率が高いほど株価は高い。