Ⅲ-2-2.株価収益率(PER)と益利回り(EPR)

Ⅲ-2-2.株価収益率(PER)と益利回り(EPR)

1. 株価収益率(PER): 1株利益の何倍まで株価が買われているかを示す。利益と株価の関係から妥当な株価水準を探ろうとするのが株価収益率(PER)である。

PER=株価÷1株当たりの利益

株価は将来の成長性というプレミアムを織り込む傾向にあることから、利益成長が相対的に高い企業や業種、若い企業などでは一般的にPERは高くなり、成長性の弱い企業や成熟した企業ではPERは低くなる傾向がみられる。

 

2. 益利回り(EPR): 企業が1年間に生み出す利益と株価を比較したもの。

EPR(%)=1株当たりの利益÷株価

配当利回りが1株当たりの配当金と利益を比較したものであり、一方、益利回りは配当金に内部留保金などを含めた企業利益との比較である。

一般的にEPRは長期金利(10年物国債)と比較し、その株式が債券利回りからみ見て割安か割高かを判断する。

株式は債券に比べて投資リスクが高いことから、EPRが債券利回りを上回っていれば、株価は割安であると見られる。

EPRと債券利回りにどのくらい差があれば割安か割高であるか、投資価値を判断する時に用いられるのを見る指標が「イールド・スプレッド」である。

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