Ⅱ-1-1.GDPについて
Ⅱ-1.GDPと株価の関係
Ⅱ-1-1.GDPについて
GDP: 国内総生産、一定期間内に国内で生み出された付加価値の総額
国勢調査や工業統計などの各統計結果を加工・組み合わせて計算し、経済を総合的に把握する統計。
より包括的な国民経済計算体系の一部に当たる。
内閣府が作成し四半期ごとに公表。
付加価値の生産から所得が生まれ、消費される前提で、国内の生産と所得、支出(消費と投資)は等しくなる。
これを「三面等価の原則」といい、実態経済の規模は「国内総生産=国内総所得=国内総支出」で示される。
公表されるGDP統計は支出側から計測され、生産と所得の側からも推計(統計上の不突合を修正)される。
一般的にはGDP水準そのものよりも、GDPの変化率=経済成長率が注目される。
四半期、暦年、年度などの期間ごとに公表されており、単に経済成長率という場合には、物価変動分を修正した実質経済成長率を指す。
一般的に指標の発表にはタイムラグがあり、株価を中心とした市場に動きの方が先行する。
実際の公表前に各種調査機関から予測が出されており、指数そのものの動きを評価するよりも、事前予測(コンセンサス)との差異(サプライズ)が材料になることが多い。