移動平均線の密集地帯に突入(2021年12月24日)
<2021年12月31日、追記>(14:00)
※ 当ブログは、日々の動きを下から時系列に追記として書き積んでいます。
・2021年12月30日、日経平均株価の日足チャートです。
年内最終取引を終えました。
株価はバブル以降の最高値に近い水準で引けました。
ここから上か下かのどちらに動くかは、非常に判別が難しい局面に直面しています。
移動平均線の観点で見ると、長期のトレンドを示す200MAは12月から下向きに転じ始めてきています。
・このような状況を下目線で見ると、2020年3月のコロナショックを底値とした上昇トレンドが終焉する可能性が高まっていると言えます。
今後、株価が下向きの25MAを下回り、75MAが200MAに対してデットクロス(DC)すれば、株価と移動平均線の位置関係は「逆順パターン」となり、テクニカル的には明確な下降トレンドになります。
特に高値から、この場合9月14日高値からある程度の日柄が経過し下方ブレイクすると、今の保合いから放れて急落する可能性があるので注意が必要です。
現在想定される下値支持線は2本あります。
12月3日安値をサポートとするサポートレベルライン、8月20日安値を起点とする下値支持線。
どちらも下値サポートになると想定されます。
日経平均株価の場合、保合い相場に入ると、そこから転換するにはある程度の日柄経過が必要になります。
これをフォーメーションの観点から見ると、上値抵抗線との組み合わせでトライアングを形成しつつあることが分かります。
12月安値をサポートとするディセンディングトライアングル、8月安値をサポートとするシンメトリカルトライアングルです。
いずれもトライアングルの頂点に達する手前で上か下かにブレイクしますので、双方のブレイクに注目です。
そうなると、「空売り」有利な相場になりますので、空売りを中心とした戦略が有効です。
・一方で上目線で見るならば、9月14日高値を起点とした上値抵抗線を株価が抜けてくるとトレンド転換します。
その水準まで上昇すると、25MAの傾きは上向きになり、75MAも次第に横ばいから上抜きに、200MAも横ばいになってきます。
そして株価は11月高値、更には9月の最高値を試す動きとなります。
そうなると、相場の様相は一気に好転します。
個別銘柄もしかるべき買いポイントにあるチャートは、素直に反応する「稼ぎ時」の到来となります。
そして、2月と9月の高値を突破することが出来れば、大きなトレンドが出始めます。
あえて外部要因を加味するならば、オミクロン株の影響が大きいです。
感染力は高いものの重症化率の低さが顕在化すれば、経済回復への期待が高まります。
外国人投資家が押し目買いを推奨していることからも、バイアスのかかったマスコミ報道に惑わされずに慎重に見ておく必要があります。
<2021年12月29日、追記>(15:55)
※ 当ブログは、日々の動きを下から時系列に追記として書き積んでいます。
・2021年12月29日、日経平均株価の日足チャートです。
本日も保合い継続です。
移動平均線を意識することなく株価は上下しています。
・しかしながら、この動きを分足で確認すると、12月21日からの戻り(上昇)が転換し、再び下落する兆しが伺えます。
目先は200MAと25MAをサポートとして推移するものと思われます。
・一方で、日経225先物の分足は、まだ上昇チャネルで推移しています。
明日は年内取引最終日となりますが、日本が正月で休場の間でも海外市場はオープンしていますので、その間の日経225先物の推移には注目が必要です。
1月3日早朝のCMEの終値によって、4日の日経225先物、日経平均株価の始値が左右されます。
なお、2021年の権利付き最終日は12月28日となるので、本日29日から実質2022年相場となります。
<2021年12月27日、追記>(18:00)
※ 当ブログは、日々の動きを下から時系列に追記として書き積んでいます。
・2021年12月27日、日経平均株価の日足チャートです。
週明けは下げました。
週末に株価は200MAにタッチしましたが、本日は終始下で推移し上値の重さが再認識される動きとなりました。
クリスマス休暇が終わり、年始に向けて参加者が減っています。
相場を先導する日経225先物の出来高は著しく減少しています。
正月休暇が終わるまでは、方向感なく保合う動きが続きそうです。(妙な仕掛けが無ければ)
株価の位置は依然としてトランアングルの狭間です。
密集した移動平均線地帯をどう捌くか?(2021年12月24日)(17:00)
・2021年12月24日、日経平均株価の日足チャートです。
今週は下ブレする動きを見せたものの、週末にかけて反発してきました。
依然として長期トレンドを示唆する200MAは下向きですが、その傾きがやや緩やかになり、横ばいに近い傾きになってきました。
12月に入ってからの波動をフォーメーションの観点から見ると、12月3日安値27,588円を一番底、今週20日安値27,893円を二番底と見立てるならば、16日高値29,070円を株価が抜けるとダブルボトムが成立することになります。
位置的にボトムではありませんが、ダウ理論の上昇成立の観点から見ると、上昇していくポイントになります。
・このポイントに、移動平均線の観点を重ねてみると、日足25MA、200MA、75MAの3本を抜ける水準になります。
その状況になると、グランビルの法則の買いポイントに該当することになります。
そうなると、株価は収束した移動平均線に対して発散、つまり上昇していく局面を迎えるかもしれません。
・また、週足の移動平均線の観点で見ると、ダウ理論上昇のポイントでは、既に13MA、26MA、39MAの3本の移動平均線を抜けている水準になるので、相場は一気に好転する可能性があります。
月足の移動平均線は既に抜けているので、全ての移動平均線を抜けることになります。
・一方で、フォーメーションの観点から見ると、株価はまだディセンディングトライアングルのレンジ内にあります。
株価の上にはトライアングルの上値抵抗線が位置していますので、ここを抜けるかどうかが重要なポイントになります。
しかしながら、上に位置する16日高値29,070円を基準とするレジ合うタンスレベルライン、同じ価格に75MAが強い抵抗になると思われます。
下向きの75MAを抜けることが出来るかどうかが目先注目です。