グランビルの法則Aパターンのダマシ(7247 ミクニ)

移動平均線を抜けてもダマシがある

グランビルの法則Aパターンで意識されている移動を抜けても必ず株価が上昇するわけではありません。

理論的には抵抗であった移動平均線を抜けると株価は移動平均線から離れる、つまり上昇するはずなのですが必ずしもそうはならないケースがあります。

これを「ダマシ」と表現します。

下の株価チャートは ” 7247 ミクニ ”の事例です。
緑が75日移動平均線、青が25日移動平均線です。

赤い矢印の手前までの動きを見ると株価は25日移動平均線を支持に75日移動平均線を抵抗にしながら約1か月間横ばいに推移しています。
非常に綺麗な動きです。

グランビルの法則Aパターンとしては絶好のチャートと言えるでしょう。

そして株価は赤い矢印の日に75日移動平均線を抜けました。
この時点で買いです!

さて、その後の動きが下のチャートです。

抜けた株価は2日間上昇したものの3日後には窓を空けて大きく下落してしまいました。

赤い矢印のポイントで買っていますから3日目の寄付きにはいきなり含み損を抱えることになってしまいます。

これが「ダマシ現象」です。
最適なグランビルの法則Aパターンであったにも関わらず「そうならなかった・・・」。

このミクニのケースの場合は残念ながらロスカットとなります。

 

次に下のチャートは” 6366 千代建 ” です。

ミクニと同様に赤い矢印のポイントで75日移動平均線を抜けましたので買いです。
その後数日間もたついた後に急落しました。

これも「ダマシ」の事例です。
残念ながらロスカットとなります。

買いがおよそ670円で下落後の安値が540円位ですから約20%の下落です。
ロスカットが遅れるとかなりの痛手を負うことになります。

このようにテクニカル分析で仕掛けた場合、そうならないケースが多々起こります。

その回避方法として、

  • チャートから見抜く
  • 他の指標と合わせて分析する

要はダマされることを前提に回避手段を講じて精度を高めていくことが重要です。

上記のケースの場合も回避手段があります。
これについては今後詳細をお話していきます。

 

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