抵抗帯を前に上値の重い展開か(2021年11月5日)

<2021年11月9日、追記>(16:10)

※ 当ブログは、日々の動きを下から時系列に追記として書き積んでいます。

・2021年11月9日、日経平均株価の日足チャートです。

本日も下げています。

安値は先行スパンに支えられているようにも見えます。

特にテクニカル的なサポートはありませんが、10月26日の高値29,160円を窓埋めとして意識される可能性もあります。

 

 

<2021年11月8日、追記>(16:00)

※ 当ブログは、日々の動きを下から時系列に追記として書き積んでいます。

・2021年11月8日、日経平均株価の日足チャートです。

週明けの本日も下げています。

チャネルのレンジ内の動きです。

 

 

まだ買戻しによる上昇(2021年11月6日)(11:20)

・2021年11月5日、日経平均株価の日足チャートです。

週明け、窓を空けてスタートです。

テクニカル的には、「トレンド転換」と「25MAと75MAの収束を上放れという、2つのポジティブ要素が重なっての上昇となりました。

しかし、今週の上昇は買い主体が「空売りの買戻し」なので、買戻しが一巡すると逆に売りたたかれる可能性があります。

そのため、安易に買い向かうわけにはいきません。

ここからどの程度の実需買いが入ってくるのかを確認することが大きなポイントになります。

・さて、移動平均線の観点から見ると、今の日経平均株価は200MAは意識されていません。

200MAを非表示にして、25MAと75MAだけを表示させたのが以下のチャートになります。

株価は9月高値をピークに押してきました。

それにより上向きの25MAは下向きに転じ、75MAに向かって収束してきました。

その日柄は2か月弱。

押し目」を形成する日柄としてはやや短いものの、10月の下落が大きかったことにより、早めに収束に向かいました。

ほぼ25MAと75MAが収束する「三角形」の形状で、押し目に向かう2本の移動平均線が描く形状としては素直で綺麗でした。

そして、収束手前の11月1日に上放れして上昇です。

この時のポイントは、9月14日高値30,795円を起点とするライン(赤いライン)です。

14日高値を起点として9月27日高値を通過するラインを抵抗として意識して、10月20日高値が抑えられたことにより、このラインが抵抗線として生きていることが分かります。

そして、抵抗線を抜けたことで上昇に転じました。トレンド転換です。

この時のポイントは、25MAと75MAの収束ポイントとラインの価格水準が近いことです。

価格幅が小さいことにより、買いが一点集中したことが大きな要因です。

この時、収束ポイントとラインが乖離していると、買いが分散されるので反応が鈍くなります。

・一方で、ここから上の価格には強い抵抗帯が存在します。

今年2月の高値が意識されて、9月の上昇時の高値は一瞬ヒゲで抜けたものの、抜ききることができずに反落しました。

ここに強い抵抗帯があります。

2月の高値はバブル以降の最高値であり、この価格を抜けるかどうかは、今後の日本の株式相場における大きな影響を与えます。

テクニカル的には、9月高値を明確に抜ければダウ理論上昇成立となるので大きな意味を持ちます。

つまり、大きな上昇が期待できる反面、抜くことができなければ「失望売り」を伴って保合いの継続、もしくは下降に転じる可能性が高くなります。

2月の高値以降を振り返ると、3月4月と高値を試す動きはいずれも失敗しています。

そこから5か月という日柄経過を経たにもかかわらず、9月にもまだ抜くことができませんでした。

これにより、更に抵抗帯は強まってしまったので、今後は相当強い上昇の勢いがなければ、高値を更新することは難しいでしょう。

・目先の株価はチャネルの範囲内で推移すると想定されます。

今週の高値を更新しても、上にはハイアーチャネルラインが位置し、更に抵抗帯に接近してくるので上値は重くなります。

一方で下値はロアーチャネルラインに支えられます。

その間には25MAが位置しますので、押しに転じた場合には、25MAもしくはロアーチャネルラインが目先の下値メドになります。

・下目線で見た場合、相場が崩れるカギは日経平均株価ではなくTOPIXが握っています。

当ページの最初のチャートのように、現在の日経平均株価の200MAは、支持抵抗として全く意識されておらず機能していません。

一方でTOPIXのチャートは200MAが支持としてしっかり機能をしています。

そのため、TOPIXで200MAを割り込んでくると、相場に変化が表れ、崩れる可能性が高いので注意が必要です。

その際には、サポートレベルラインに注目しておく必要があります。

・一目均衡表は三役が好転しています。

タイミングを計る遅行スパンが好転してきます。

・9月10月の急騰急落によってボリンジャーバンドが大きく発散しています。

今週の高値は+2σに押さえられています。

25MAの傾きが横ばいで±2σが乖離しているので、+2σは抵抗として機能します。

基本的に25MAベースの押し目の場合には、±2σはまだ乖離していることがほとんどなので、株価のピークから高値は右肩下がりで押し目に向かう傾向が強くなるのです。

・日経VIは依然として下降が続いています。

上昇相場への楽観的期待が続いています。

 

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