テクニカル的買いポイント(2021年9月3日)
<2021年9月9日、追記>(15:30)
※ 当ブログは、日々の動きを下から時系列に追記として書き積んでいます。
・2021年9月9日、日経平均株価の日足チャートです。
本日ははらんで保合いです。
昨日は目先の高値となりましたが、8月27日の安値から9日間経過。
一目均衡表の基本数値が適用されたかどうかに注目です。
強いトレンドが出ているのでさらに上を行く可能性もあるものの、調整を挟む必要があるので、目先一服ということも考えられます。
上には2月、3月の高値が抵抗として位置しています。
日経225先物は、現在3月高値に頭を抑えられています。
ここから2月高値を抜いても、達成感から売られてきますので、ここは一旦押した後に再度上昇する方が上値を追いやすくなるでしょう。
明日はメジャーSQです。
さらに上を目指す動きになるか、整理がついてひとまず調整か?!
<2021年9月8日、追記>(17:00)
・2021年9月8日、日経平均株価の日足チャートです。
本日の意外に強く、しっかりと高値を更新して上昇です。
そろそろと考えた空売りが踏まれたものと思われます。
ボリンジャーバンドは大きく発散しています。
このようにトレンドが強い場合、ボリンジャーバンドもエンベロープもともに株価の上値は、ラインに沿って切り上げる動きをします。
そのため、メドとしての目安にはなりますが逆張り指標としては使えません。
今朝の日経に以下のような記事が載っていましたが、下を目論んで売りから入って踏まれたケースも多かったと思います。
本来の売りポイントは、このような状況下には無いので注意が必要です。
<2021年9月7日、追記>(17:20)
・2021年9月7日、日経平均株価の日足チャートです。
対25MAとの乖離率が7.4%に達しました。
今のように強いトレンド出ていて25MAの傾きが大きい場合、株価はエンベロープに沿って上値を切り上げながら上昇する傾向があります。
このような場合、逆張り指標には使えません。
移動平均線やトレンドラインなどと組み合わせて変化の兆候を捉えていく必要なあります。
<2021年9月6日、追記>(14:00)
・2021年9月6日、日経平均株価のザラ場の日足チャートです。
週末の日経225先物が上昇した影響を受けて、今週は窓を空けてのスタートになりました。
株価は2月高値に迫ってきています。
ボリンジャーバンドは+3σを突破しています。
価格帯別売買高を見ますと、最多価格帯を抜けていることが分かります。
しかしながら、2月高値付近はこれまでも大きな抵抗帯となっていたことと、目先で2,700円ほど上昇していることから、短期的な過熱感があります。
買戻しの一巡が終われば、押す動きになりそうです。
まずは「窓を埋める」動きも期待されます。
加えて、金曜日の投稿での記載した、25MAからの乖離が7%近くに迫っていることから、近く一服の動きがあると思われます。
<2021年9月4日、追記>(8:45 追記)
※ 当ブログは、日々の動きを下から時系列に追記として書き積んでいます。
・2021年9月4日、早朝の夜間日経225先物の分足チャートです。
夜間取引で、日中の終値比較で430円上昇しています。
このことから、週明けの日経平均株価は、さらに窓を空けて上から始まると想定されます。
(何らかのネガティブな激変が無ければ)
そうなったとしたら、以下に記載したチャネルはブレイクすることになり、トレンドとチャネルの両方の観点から上昇転換が確認されることになります。
(ただし、これは楽観ではなく、あくまでの現状況における見解なので、そうならない「ダマシ」も念頭に置いてください)
今週前半までの方向感の見えない相場、どちらかというと下優勢だった「戻り相場」から、局面は「上昇相場」へと一変することになります。
「方向性が見えない」から「方向性が見え始めてきた」、その境界線が今回の転換です。
この転換により、「戻りは上昇」に「下げは押し」にと、同じ挙動であっても表現の言葉が変わります。
(なお、これまで支持抵抗線をいくつか予測して引いていましたが、方向感のない保合いの中での都度想定したラインです。これが大切です。常にチャートには目印・目標が必要で、ここで重要なことはそのポイントで資金流入が確認できるかどうかです)
(さらに大切なのは、自分で判断して引いたかどうかで、自分で引いた場合と引かれたものを見るのとでは受け止め方が違います)
・一方で、目先においては「押す」局面が必ず到来します。
(これも短期目線か中期目線かによって見方が変わります、何故ならば波動はフラクタルだからです)
・「押し」が浅いのか深いのか、深い場合にどうなったら下降に逆戻りしてしまうのか?
・投資の期間をどのくらいに定めるのか?
・目線を上下どちらで見るか?
・波動を前提として何をもって上がった下がったと定義するのか?
ご自身が主とするテクニカル指標や組み合わせによっても判断は一律ではありませんので、ポジションの有無に関係なく、客観的・多面的に見ていかれることが大切です。
※ 来週は遅れた買戻しや実需買い、新規空売りと踏み上げなどが交錯する相場になりそうで、ボラティリティも高くなります。
特に今のように節目を迎えた相場の場合には、思惑が外れたら素早く対処して、改めて状況を確認するのが良いと思います。
日柄6か月経過で始動か(2021年9月3日)(19:30)
・政局の急変で週明けは買いが優勢になり、総裁選までは堅調なものの、ボラティリティの高い相場になりそうです。
・2021年9月3日、日経平均株価の日足チャートです。
今週は大きく上昇となりました。
出来高もやや増加傾向にあります。
株価は75MAと200MAが収束する真上を下から上に抜けています。
・まず、移動平均線と株価との関係を見ると、2本の期間が異なる移動平均線が収束した局面を、下から上に抜けるパターンは、複数線分析の観点から「買いポイント」です。
このパターンは、個別銘柄においても25MAと75MAとの関係においてよく見られ、多くの場合その後の株価は上昇しています。
テクニカル的には交差の下に株価が位置しているので、「デットクロス」というネガティブな見方をされがちですが、2本の移動平均線が収束した局面は、株価の煮詰まり感を示唆しているため、放れた方に大きくトレンドが出る傾向があります。
ですから、今の日経平均株価のように上に抜けるのは、その逆を行くポジティブな買いサインとなります。
先週までの状況では、収束ポイントを抜けるまでに1,500円ほどの値幅があったため、クロスまでの期間と値幅を鑑みると難しいと思われましたが、今週一気に抜けてきました。
トリガーとなったのは、月末の反アノマリー的な買いで、それが空売りの買戻しを誘発して踏み上がる動きに繋がりました。
「高いから売る、高くなったから売る」、そして踏み上げられるの連鎖で上昇した中で、実需の買いも上昇に拍車をかけたようです。
・この状況は200MAをベースとしたグランビルの法則から見ても「買いポイント」に該当します。
「上向きの移動平均線を株価が割り込んだものの、再び上抜ければ買い」。
今の状況は、株価が200MAから放れる動き、つまり上向きにトレンドを伴って上昇する可能性が出始めた局面です。
・これをトレンドの変化と言う観点から見ると、6月15日高値を起点とする短期の抵抗線(トレンドライン)は、8月31日に株価が上抜けたので転換です。そしてこの抵抗線は消滅しました。
また、3月18日高値を起点とした中期の抵抗線(トレンドライン)も、本日抜けて転換ました。
目先の短期トレンドと、2月高値からの中期トレンドは転換したことになります。
これにより、トレンドの観点から見ると、この上昇は「下降トレンドの戻り」から「上昇トレンドへの転換」へと局面が変化したことになります。
・一方で、チャネルの観点から見ると、戻り上限に達しただけという見方もできます。
日経平均株価、特に日足の場合は「チャネル」で動く傾向があります。
現在、中期的なチャネルが存在し、本日の高値はこのチャネルの上値抵抗線に上値を抑えられているように見えます。
トレンドラインの観点からは転換ですが、チャネルの観点からは戻り上限に達しただけかもしれません。
これに関しては、今夜の日経225先物の引け値を確認した上で、週明けの動きを見ていく必要があります。
もし、週明けに株価が上値抵抗線を抜ければ、チャネルの観点からも下降から上昇への転換が確認されることになります。
その場合、まず意識される上値メドは、6月15日高値29,480円となります。
これがレジスタンスレベルラインです。
・ボリンジャーバンドは、明確に発散方向に向かっています。
かなり収束した状態から、勢いのある発散となっていますので、+2σ、もしくは+3σに乗ってトレンドが出そうです。
・目先においては、短期間の上昇でもあり、一旦一服する局面があると思われますが、今後の上値メドの基準としては25MAからの乖離が想定されます。
ここ半年間の日経平均株価の25MAとの乖離を見た場合、トレンドが出ている場合の乖離率は7%、トレンドレスの場合は4%で上値が抑えられる傾向が見られます。
ですので、乖離の観点からは、7%付近がメドになるのではと考えられます。
ただし、7%に達するタイミングでは25MAの傾きが大きいため、そのまま7%に沿って上値を切り上げると思われます。
(逆張り指標としては使えません)
・一目均衡表は三役好転となり、相場のムードが好転してきました。
雲抜け、基準線もしっかりと上向きで上昇トレンドです。
・加えて、日経VIが下げています。
今週前半までの上昇においてはVIにさほど変化は見られませんでしたが、木曜日、金曜日にかけてVIが下がってきていることから、相場にはかなり楽観ムードが高まってきたものと思われます。
・いずれにしても、チャネルのレンジ内であると仮定すると、ここを明確に上抜けるまでは戻り相場である可能性も残ります。
移動平均線、トレンドラインの観点では「上昇」、チャネルの観点では「戻り」なので、週明けの動きで見極める必要があります。
・なお、日経225先物は、本日昼前に高値がチャネル上限に達しています。
日経平均株価の日足がチャネル上限に達したことと合わせると、今の上昇はひとまず一服するかもしれません。
上記は夜間に入ってブレイクしたことにより否定されました。(以下参照)
(18:10 追記)
・夜間に入って日経225先物が抵抗線を上抜けてきました。
トレンドが強化される動きです。
しかし、引けがどのあたりの水準になるかが、週明けの日経の騰落を決めることになります。