じわじわと上値切下げ(2021年8月6日)
<2021年8月12日、追記>(23:00 更新)
※ 当ブログは、日々の動きを下から時系列に追記として書き積んでいます。
・2021年8月12日、日経平均株価の日足チャートです。
本日は200MA、もしくは節目の28,000円をサポートに反落です。
目先、7月30日に安値をつけましたが、その前後においてテクニカル的に意識される指標が変化しています。
7月30日以前は5月13日安値を基準とするサポートレベルラインが第1優先指標として意識されていました。
そのため、株価は200MAを支持抵抗として意識することなく、200MAを跨いだ動きを繰り返していました。
しかし、7月30日にそのサポートレベルラインを割り込んだことで、この支持線は消滅しました。
そのため、8月に入ってからは200MAが支持抵抗の第1優先指標として意識されることになったのです。
そして、本日は200MA付近で下げ止まりました。(節目の28,000円かもしれませんが)
依然として保合いは継続です。
(23:00)
夜間の先物が下げています。
明日はSQですがどうなるか?
明朝の引けまでに戻さなければ、明日の日経平均株価は200MAを割り込むことになります。
ここ数日、世間では上目線の見解が多くなりましたが、一転して下目線のコメントが増えそうです。
<2021年8月10日、追記>(18:00 更新)
※ 当ブログは、日々の動きを下から時系列に追記として書き積んでいます。
・2021年8月10日、日経平均株価の日足チャートです。
本日は週末と比べてやや上から始まって上昇したものの、押し戻されて引けました。
200MAを上抜けたのですが、引けでは再び割り込みました。
本日の動きは、日経225先物のテクニカル的な動きによって説明できます。
先週土曜日の引け前につけた安値をベースとして支持線が出来ていました。
本日の寄り付き以降の上昇は、その高値がハイアーチャネルラインに達したことによるものです。
そこから一気にロアーチャネルラインまで下落しました。
一時的にロアーで下げ止まったのですが、その後割り込んでしまいました。
この動きによって、日経平均株価は上ヒゲを残す動きになったのです。
日経225先物の波動的には、そろそろ下降に転換してもおかしくない状況なので、再び200MAを上抜くことは難しいかもしれません。
上値は重く下値は堅く(2021年8月6日)(15:50)
・2021年8月6日、日経平均株価の日足チャートです。
2月16日にバブル以降の最高値をつけた株価は、徐々に上値を切り下げています。
これにより移動平均線は、25MAと75MAはの傾きは明確に下向きとなり、200MAもやや鈍化してきています。
しかしながら、200MAはまだ上向きであることから、日足の長期的トレンドは上昇継続です。
中期トレンドを示す75MAは、上向きの200MAに収束してきています。
このことから、大局的には現在の状況は長期的に押しの局面と判断できます。
グランビルの法則的には、ここから株価が200MAを上抜けて上昇の兆しを見せれば、「押し目」となり上昇期待となります。
一方で、株価が75MAと200MAの収束を明確に割り込み、200MAの傾きがさらに鈍化して横ばいになってくると、グランビルの法則の「売り初動」となり、下降トレンドに転じる可能性が高まります。
2本の移動平均線が収束した局面は、株価が上にも下にも放れる可能性があります。
・これをフォーメーションの観点から見ると、現在の株価はアセンディングトライアングルの狭間にあります。
株価は200MAの下で弱含んではいますが、このトライアングの中にある限りにおいては保合いです。
先週までは200MAを跨いで株価が上下していましたので、200MAは支持抵抗のテクニカル指標としてはさほど意識されていませんでしたが、現在は200MAが抵抗として意識される動きを見せています。
これは、5月13日安値の支持線を割り込んだことで、支持線が消滅したからです。
このことから、株価が200MAを上抜けると、買戻しによる一時的な踏み上げが起きそうです。
その場合、気配次第では窓を空けるかもしれません。
しかし、上には下向きの75MAが位置しているので、これが抵抗になり、上昇は超短期で終わります。
もし、中期的に上目線で見た場合でも、ここから一気に上昇することはありません。
2月高値とやや下の価格水準には大きな抵抗帯があるため、上昇しても跳ね返されてしまいます。
2月高値を抜くためには、戻り売りを十分にこなす必要があるため、日柄をかけて徐々に高値に迫っていく必要があります。
じわじわと下値を切り上げつつ、目立った上昇をせずに高値に迫り、一気に抜ける動きとなると思われます。
そのためには、相応の日柄が必要になるので、タイミングとしては年を跨ぐ可能性もありそうです。
30,000円付近までは、普通の波動の範囲内で上昇することはありそうですが。
・今後、7月30日安値を基準とする支持線を割れたら、短期的に下に放れそうです。
現在、重要な観点として2月高値からの日柄を考慮する必要があります。
2月16日の高値から6か月が経過しています。
日経平均株価は6か月と言う日柄で大きく動く傾向があるため、お盆前後に動く可能性があります。
上記のように上昇の可能性が低い中、上値を切り下げて、支持線に迫ってきていることから、下へのブレイクは想定しておく必要がありそうです。
・また、ラインの観点で見た場合、長期で鳥瞰したラインがあることが分かります。
昨年3月のコロナショック時の行き過ぎた下値を排除したチャネルが存在します。
この辺りが下値メドになるか。
あるいは、現在の下降チャネルが意識されるか注目です。
日経平均株価はチャネルが意識されやすいことにも着目しておく必要があります。