引き続きボラ低下保合い継続(2021年7月2日)
三角保合いも視野に(2021年7月4日)( 15:00)
・2021年7月2日、日経平均株価の日足チャートです。
先週金曜日にやや上昇したものの、今週は小さな陰線が続いて徐々に値を切り下げています。
値幅は小さく、ボラティリティの低下する状態が続いています。
これによりボリンジャーバンドの収束が進み、株価の煮詰まり感は相当高まってきています。
このようなボリンジャーバンドの収束は、近くどちらかに放れる兆候となりますので、やや値幅が伴った動きが出始めたら要観察です。
目先においては、6月15日高値29,480円を上方ブレイクするか、6月2日安値28,565円を下方ブレイクするかに注目ですが、どちらかにブレイクすれば、+2σ、または-2σを抜けることになるので、発散に向けた動きのトリガーになりそうです。
現在、日足チャートでもっとも注目すべきテクニカル指標は、このボリンジャーバンドです。
ちなみに、このように収束が進んだ形状ぼ場合、±2σは支持抵抗としては機能しません。
よって、間違っても逆張り指標としては使わないでください。
・移動平均線は25MAと75MAの位置関係は、長らく株価が保合っていることから、双方横ばいで推移しています。
目先においては、それぞれの応答水準との関係によって、2本がクロスすることもありますが、テクニカル的にはゴールデンクロスもデットクロスも意味を持ちませんのでスルーで大丈夫です。
しかし、移動平均線においては注目すべきポイントもあります。
それは、200MAと75MAとの収束関係です。
現在、上向きの200MAに対して、やや下向きの75MAが日々接近する位置関係となっています。
移動平均線の収束は株価の煮詰まり感が高まっていることを意味し、近くどちらかに放れることを示唆します。
特に、200MAに対して75MAの収束は、線足も長いことから、その放れた方向に対して大きなトレンドが出る可能性が高いと考えられます。
加えて、もう少し収束が進む付近でボリンジャーバンドが収束していると、その後にトレンドを後押しする勢いが加わり、トレンドが加速しそうです。
現状ではどちらに振れるかは分かりません。上にも下にも触れる可能性があります。
以下は下ブレした際のイメージです。
(200MAを割り込むまでの株価の動きには特に意味はありません、イメージです)
・次に、上ブレのイメージです。
(2月高値を試すまでの株価の動きには特に意味はありません、イメージです)
ボリンジャーバンドを上方ブレイクすると、75MAは次第に上向きとなり、200MAに対して発散していきます。
つまり、トレンドが出ることになります。
最終的な上昇確認ポイントは、2月16日高値を明確に抜けることです。
以上の様に、収束が進む頃の動きは最大の注目ポイントと言えます。
・今の動きをフォーメーションの観点から見ると、2つのフォーメーションが想定されます。
まず一つ目は、従来から引いていたフラットフォーメーションです。
期間が短いので、フォーメーションというよりは、レクタングルと呼んだ方が適切かもしれません。
レクタングルは、その形成前のトレンドに戻る特性がありますので、特性通りだとすると上に動くことになりますがどうでしょうか?
・一方で、トライアングルを形成しているという見方もできます。
その場合、トライアングルのブレイク、75MAと200MAの収束放れ、ボリンジャーバンドの発散と、株価が大きく動く3つの大きな要因が重なることになります。
週明け以降、株価の煮詰まり感がどこまで続くかに注目です。
まず着目するのは、ボリンジャーバンド±2σのどちらかへの突破です!
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