ボラティリティの低下に注目(2021年6月25日)

<2021年6月30日、追記>(10:00 更新)

※ 当ブログは毎週金曜日の投稿をベースにして、日々の動きを下から時系列に追記として書き積んでいます。

・2021年6月30日、日経平均株価の日足チャートです。(10:00)

先週に引き続き株価は小動きで保合いが続きます。

ボリンジャーバンドがかなり収束してきています。

これ以上の収束は、標準偏差の計算上難しいので、ここからはどちらかに放れる動きに注視していくことになります。

 

 

上下の見極めはレンジ放れで(2021年6月25日)( 15:30)

・2021年6月25日、日経平均株価の日足チャートです。

今週の株価は、月曜日に反落したものの先週までの保合水準に戻りました。

どちらかに放れるのを待っている状況です。

出来高は日々減少傾向です。

・移動平均線の観点から見ると、200MAは上向きで日足長期的には上昇トレンド継続です。

75MAは横ばいからやや上向き加減に変化しています。25MAは先週から上向きになっています。

このまま株価が今の水準で推移すると、来週あたりには25MAが75MAを上抜いてゴールデンクロスしそうです。

しかしながら、単にそれぞれの応答水準の関係でクロス現象が起こるだけなので、テクニカル的には大した意味はありません。

単なる撚れ現象です。(チープなシステムが買い反応をするかもしれませんが)

但し、75MAに対して25MAが明確に発散する形状になれば、その時には改めて分析が必要です。

また、現在のところ75MAと25MAは、支持抵抗として特に機能しているようには見受けられませんので、目先においては傾きや位置関係は無視して良いでしょう。

・今後、75MAと200MAの収束関係については注意が必要です。

株価が横ばいに推移すると、もしくは緩やかな上昇を続けた場合、上向きの200MAに対して75MAが次第に接近し収束していきます。

複数線分析の観点から、2本の移動平均線の収束は株価の煮詰まり感を示唆しますので、収束付近で上か下に放れると、大きな値幅を伴ってトレンドが出ます。

そのため、現状における多少の反落に対しては、過剰に反応する必要はありませんが、収束付近では慎重にいていく必要が出てきます。

もし、株価が75MAの傾きに影響を与えない水準で推移した場合、75MAは横ばいに200MAに収束していくことになります。

その日柄は、およそ3か月程度になりますので、9月前後がそのタイミングになります。
(株価の上下でブレが出ます)

そうなれば、複数線分析の観点からは大きな動きが出るかもしれません。

株価が200MAに向けて押す動きは、グランビルの法則に従った妥当な動きなので、押すこと自体に問題はありません。

問題は、収束付近でどちらに放れるかです。

下に放れると下降トレンドへ転換する可能性が高まり、上に放れると高値を試す展開になりそうです。

・現在の株価は、6月15日高値29,480円を上限とし、6月2日安値28,565円を下限とするフラットレンジで推移していると考えられます。

このレンジ内である限りは保合い継続となり、どちらかに放れると動きが出ることになります。

※ もし、下振れした場合、6月21日安値27,795円まではサポートが効くので許容範囲です。

6月に入って持ち合っていることでボラティリティは低下し、ボリンジャーバンドが収束してきています。

かなり株価が煮詰まってきた感がありますので、±2σのどちらを抜けていくかに注目です。

ボリンジャーバンドが収束した局面での±2σのブレイクは、トレンドを伴う動きになります。

ブレイク後にボラティリティが高まると、株価は発散していくボリンジャーバンドに乗って大きく動きます。

・今後の上目線の可能性としては、株価は横ばい、もしくは徐々に上値と下値を切り上げながら、2月高値までにある抵抗帯に近接していき、75MAと200MAが収束する付近で、一気に高値を更新していく展開が想定されます。

今の株価の位置から、2月高値までにあるいくつかの過去高値を試した痕跡の高値を抜いていくには、かなりパワーを要しますので、現実的ではないと思われるからです。

・一方で、下目線では200MAまで押す過程で底抜けしてしまうパターンです。

現在の株価の下には、4つのサポートがあります。

1.6月21日安値27,795円

2.200MA

3.5月13日安値27,385円

4.ロアーチャネルライン

大きくはこの4つがサポートとして位置していますので底堅い反面、75MAと200MAが収束した付近で割れていくと、下落が加速しそうなので要注意です。

恐らく、3の5月13日安値がデットラインになると思われます。

ひとまずは、フラットレンジをどちらに放れるかに注目です。

・一目均衡表は雲抜け好転、遅行スパン好転です。

相場としては、強くもなく弱くもないと言った様相です。

動いた方向を確認してからポジションを取ることになります。

・なお、月曜日は米国の観測気球によって日本市場は振られましたが、もし国内でそのような事態になったら株価は暴落します。

その場合、先行してリークされますので、アンテナを張って早めの対処が望まれます。

 

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