長期トレンドの押し局面(2021年5月14日)

<2021年5月20日、追記>(16:00)

※ 当ブログは毎週金曜日の投稿をベースにして、日々の動きを下から時系列に追記として書き積んでいます。

・2021年5月20日、日経平均株価の30分足チャートです。

本日も日足は揉み合っています。

小幅に動いてトレンドが読めない状況では、足を短くすると目先の動きが見える場合があります。

上記は、日経平均株価の30分足チャートです。

先週の大きな反落が週末に転換し、現在は緩やかなトレンドで上昇しています。

目先はこの上昇チャネルの範囲内で推移するものと思われます。

上値は相変わらず重いですが、上方に強化されると日足のチャネルと25MAの抵抗を確認します。

下にブレイクすると、再び下降トレンドに転じるので日足の支持を確認します。

その場合、昨日記載した日足のロアーチャネルライン、または200MAを目指す動きになりそうです。

投資スタンスにもよりますが、長い足で動きがない時には短い足に落とし込みトレンドを確認します。

トレンドに変化が出たら長い足に戻して、一回り大きなトレンドを確認していきます。

 

 

<2021年5月19日、追記>(16:40)

・2021年5月19日、日経平均株価の日足チャートです。

揉み合う動きが続いています。

先週の安値を示唆するチャネルラインがあります。

高値基準で引いていますが、ロアーチャネルを3月安値に合わせています。

正規の引き方ではありませんが、下降チャネルを意識してこのように引くラインも有効性が高いです。

個別銘柄においても頻繁に機能します。

但し、このラインが偶然なのか有効なのかは、次にロアーチャネルで株価が止まるかどうかがポイントです。

 

<2021年5月18日、追記>(15:10)

・2021年5月18日、日経平均株価の日足チャートです。

本日は上昇です。

昨日抵抗となった3月5日安値を上抜けてきました。

ここから株価は25MAに向かう方向に動いた場合、25MAが抵抗に、更に75MAが抵抗となりますので、上値は重いと考えられます。

 

<2021年5月17日、追記>(15:30)

・2021年5月17日、日経平均株価の日足チャートです。

週明けは上で寄り付いたものの坊主の陰線です。

高値は元のデットラインであった3月5日安値とほぼ同値でした。

このレベルラインがサポートからレジスタンスに逆転機能したことが確認された動きです。

テクニカル的には、抜けなかったことにより失望売りとなりました。

 

 

200MAベースの押し目局面(2021年5月14日)(15:30)

・2021年5月14日、日経平均株価の日足チャートです。

週明けの月曜日に25MAを上抜けて上昇したものの、火曜日から大きな値幅を伴って反落しました。

2月16日高値からの三角保合いのサポートラインである3月5日安値28,308円を、12日水曜日に下方ブレイクして割り込んできたことから、昨年3月のコロナショック以降の75MAをベースとした上昇トレンドが弱含む兆しが出てきました。

移動平均線を確認すると、短期トレンドを示唆する25MAの傾きは明確に下向きになっています。

中期トレンドの75MAは横ばいから下向きに転じ始めました。

これにより、短期中期トレンドは下降です。

しかしながら、長期トレンドを示唆する200MAはまだ上向きなので、長期トレンドは上昇中です。

このことから現在の反落は、長期上昇トレンドにおける中期的な調整局面と位置付けられます。

現在の反落は長期トレンドの調整と考えられ、200MAをベースにしたグランビルの法則の観点からは「押し」の局面と判断できます。

今後、更に弱含むようならば、テクニカル的には多少の上昇下降を繰り返しながら、目先は200MA付近を下値メドとして押していくものと想定されます。

※ ちなみに、200MAに向かう押しはテクニカル的には通常想定される動きです。たまたま値幅が大きく、3日連続して陰線となったことから「大暴落」との見解が散見されますが、株価と移動平均線と位置関係、移動平均線の傾きを鑑みるとその見解は当てはまりません。

・一方で、今週の反落を一過性のものと捉えるならば、早々に75MAを上抜けてくれば再び上昇に転じる可能性があります。

この場合、25MAと75MAがデットクロスした日から起算して、日柄3日~5日程度のうちに株価が2本の移動平均線を上抜ける必要があります。

それ以上日柄が経過すると、下向きで傾きが大きい25MAが抵抗として意識されるので、株価が跳ね返される可能性が高くなるからです。そうなると、株価は25MAを抵抗にしながら200MAまで下がります。

加えて、サポートラインであった3月5日安値28,308円が逆転のレジスタンスとして機能するので、週明け以降にここを抜けることが出来るかどうかも目先においては注目されるポイントです。

・本日はやや上昇していますが、この動きは日経225先物がトレンド転換したことによるものです。

以下は、日経225先物の30分足チャートです。

また昨日の夜間の寄り付き後の下げ止まりは、このトレンドラインをベースにしたロアーチャネルラインがサポートとして意識されたためです。

逆張り派のろうばい売り的なロスカットにより、チャートはやや下に突き抜けましたが、なんとかロアーチャネルに支えられました。

午前2時頃に一旦押した安値が二番底となり、14日金曜日の早朝の引け時点で分足のトレンドラインまで株価は到達しました。

今朝の寄り付きでトレンド転換したことと、安値がラインを割り込まなかったことによる安心感から買い優勢となり上昇に転じました。

買戻しが上昇を加速させました。

・さて、日経平均株価の日足に戻ると、今後上昇に転じるためには、元のトライアングルの上値抵抗線を明確に抜けてくる必要があります。

さらには何度か試して失敗している2月高値付近の抵抗帯を上抜ける必要があります。

ここを抜けてくれば、再びバブル以降の高値更新となり上昇に弾みがつきます。

そうなると、エリオット波動の波5の到来となりある程度の上昇幅が期待できそうです。

・一方で、下げが加速して200MA付近まで押した場合、その時点でつけた特徴的な安値をサポートレベルラインとして、これを以降のデットラインと考えます。

株価は25MAもしくは75MAを目指して一旦反発しますが、その間に上向きの200MAの傾きは徐々に鈍化し、下向きの75MAが上から収束してきますので、デットクロス手前で株価が200MAを割り込み、上記サポートレベルラインを割り込めば、初めてこの時点で長期的な下降トレンドに転じたと判断することになります。

その時点のサポートレベルラインは200MAよりも安い価格に位置しています。

この状態になるまでは、たとえ大きな値幅で下げることがあったとしても「暴落や大暴落」などにはなりません。

これが株価と移動平均線との関係による見方です。

・さて、昨日13日の安値を乖離の観点からみてみます。

昨年11月以降の上昇局面で、株価は25MAからの乖離7%で上値を抑えられています。

コロナショック以降で、下方乖離のデータはありませんが、概ね7%の下方乖離になったことから、自然反発したものと思われます。

また、今週の下げで発散し始めたボリンジャーバンドは、本日の上昇の影響を受けて発散が止まり、収束方向に向かう兆しが出ています。

目先は下げ止まりそうですが、これは単なる戻りである可能性もあるので、どちらに動くかは注意が必要です。

25MAと75MAが収束しています。

複数線分析の観点から、2本の移動平均線の収束は株価に煮詰まり感を示唆しますので、放れた方に大きく動くので高値の抵抗帯、もしくは200MA付近のサポートレベルラインのブレイクに注意が必要です。

・一目均衡表は、見るまでもなく三役が逆転しています。

コロナショック以降の1年以上に渡る上昇相場においての初の雲割れとなりました。

「山高ければ谷深し」です。

 

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