日経平均株価、高値から5か月目でブレイク(2020年11月6日)

<2020年11月12日、追記>(15:10)

※ 当ブログは日々の動きを追記として週末金曜日(11月6日)の投稿をベースに下から時系列に書き積んでいます。

・2020年11月12日、日経平均株価の日足チャートです。

出来高は徐々に減少し、買戻しもほぼ終わり、実需買いが細ってきている様子が伺えます。

ここから上昇が鈍化するようだと、新規の空売りと利益確定で押す局面を迎えそうです。

・本日の高値はlogスケールでハイアーチャネルラインに達しました。

チャート描画の誤差もありますが、僅かながらヒゲが抜けているようなので、このハイアーチャネルラインは消滅と見なします。
(日経平均株価の場合は個別銘柄のそれと異なり完全一致が原則です)

チャネルをブレイクしたことでトレンドが強化される可能性がありますので、更に上昇した場合には、修正チャネルラインを探っていくことになります。

一方で、本日は一目均衡表の基本数値9日に該当します。
前後一日をバッファとして、明日高値を更新しなければ目先は調整するのではないかと思われます。

来週も引き続き上昇する場合は、基本数値26を目指す動きになるかもしれません。

 

 

<2020年11月11日、追記>(15:40)

・2020年11月11日、日経平均株価の日足チャートです。

本日は陽線で上昇しました。
まだ強い動きが続いています。

さて、先日から高値のメドとしていたハイアーチャネルラインを株価は上抜けてきました。

ここで日経平均株価のチャートに特有のある注意点が現出しています。

上記チャートの価格スケールは、目盛りが等間隔の「標準スケール」を使っています。

ケースバイケースになるのですが、日経平均株価のチャートでは、「相対スケール」が意識される場合があります。

以下は相対スケールの日経平均株価のチャートです。

これを見ると、株価はまだハイーチャネルラインに達しておらず、上値に少し余地があります。

ここを見ておく必要があります。

実は、チャイナショックの頃は標準スケールが主に意識されていましたが、最近は相対スケールが意識される傾向があるようです。

例えば、コロナショックの二番底からのリバウンドの際に、上値メドとなったのは相対スケールでした。

チャート分析のダブルスタンダードになるような悩ましい問題ですが、どうやら正解は無さそうだというのが今の見解です。

ちなみに、個別銘柄におけるチャネルラインは標準スケールが意識されますが、大きな転換点を捉える際には相対スケールが使われることもあります。

いずれにしても、ひとまず相対スケールでのハイアーチャネルラインと基本数値9に注目です。

 

 

<2020年11月10日、追記>(15:10)

・2020年11月10日、日経平均株価の日足チャートです。

NYダウと日経225先物の急騰に寄せる形でGUして高く始まりました。

寄付き直後は買戻しによって一気に踏み上がったものの、流石にここ数日の行き過ぎ感から利益確定と、新たな空売りに押される結果となりました。

昨夜の相場は、米国大統領の就任が確定したわけでもないのにマスコミに煽られて相場が浮足立っていたところに、ワクチン開発の報道が重なり過剰反応したと言えます。

本日の動きは、ダウ理論的には高値安値を切り上げ上昇です。
テレビや新聞では前日比を基準に大幅高と報道していますが、ろうそく足はパワー不足の上ヒゲ陰線となり、決して先高感を示唆するものではありません。
むしろ乖離率から高値警戒感もあります。

・テクニカル的には、チャネルラインのハイアーチャネルラインがしっかりと機能し、上値はラインにしっかりと跳ね返されました。

日経平均株価の場合はチャネルラインがかなり効く傾向があり、システム的には上値価格をはじき出したプログラムが利益確定の売りを浴びせかけた様子です。

一旦頭打ちしてしまった状況において、今のチャネルを突破するのは難しく、実需の買いで上値を切り上げるためには相当のパワーが必要と思われます。

ちなみにハイアーチャネルラインは上向きなので、明日以降もその価格を切り上げますから、ラインに沿って株価が上値を切り上げる可能性はあります。

もしチャネルを突破する強い動きになるならば、プログラムに売りを出させないように、ハイアーを跨いでGUするのではないかと考えられます。

・一方で、今の水準で保合うことになれば基本数値が意識され、11月12日前後に反落する可能性があります。

今夜のNYダウが引き続き高値を更新できるかどうかに注目です。

 

 

<2020年11月9日、追記>(23:10)

23:10、追記

ファイザー製薬のワクチンのニュースで先物が急騰しています。

明日の日経平均株価も踏み上げの勢いが追い風となり、かなり上からのスタートとなりそうです。

目先のメドとしていたチャネルラインのハイアーチャネルラインは突破しそうです。

テクニカル的なメドの予測が難しくなってきましたが、エンベロープがヒントになりそうです。

明日は、1,000円以上の上昇がないと達しませんが、目先はこの水準がメドになりそうです。

但し、25MAの傾きが大きくなりますので、そのまま上値を切り上げる可能性もあります。

 

・2020年11月9日、日経平均株価の日足チャートです。

大きく上昇です。
買戻しの勢いがかなり強力に株価を押し上げました。

チャネルラインのハイアーチャネルラインは寄付きからあっさりと突破です。

ルール的にイレギュラーな引き方になりますが、6月9日高値にハイアーチャネルラインを合わせて引く手法があります。

現在のように節目となる安値が明確で流れが見える場合、加えて高値メドが見つからない場合に有効なラインです。

着目すべきラインです。

・TOPIXも本日の上昇で寄付きから高値を更新してきました。

これにより相場全体が堅調になりました。

数日は踏み上げが続くと思われますが、実需の買いでどこまで押し上げられるかに注目です。

 

 

上方ブレイクでトレンドに乗るか(2020年11月6日)(16:00)

・2020年11月6日、日経平均株価の日足チャートです。

米国大統領選挙の影響を受けて、上値抵抗線を明確に抜けてきました

ろうそく足は「三兵」となり先高観を示唆する動きを見せています。

75MAは上向き、25MAも上向きに転じたことでトレンドが出始めてきました。

7月からここまで保合いながらダイアゴナルトライアングルを形成し、抵抗帯である24,000円~24,500円の価格に迫ってきました

上値と下値を徐々に切り上げてきたことから利益確定売りが出難く、大きなパワーを必要とせずに抜けやすくなっています。

2018年10月2日高値24,448円を抜ければ高値更新となり、更に強い上昇になりそうです。

そうなると25MAは明確に上向きとなるので上昇トレンドに乗ることになります。

6月高値からちょうど5か月の経過となり、日経平均株価が動き出す日柄と合致することからトレンドが出そうです。

また、長期トレンドを示す200MAは、本日から僅かながらも上向きに転じてきましたので、長期的にも上昇トレンドに転じる兆しが見えます。

 

・株価は+2σを抜けてボリンジャーバンドが発散し始めています。

7月から4か月ほど収束状態が続き、株価はかなり煮詰まっていたので、しばらく発散状態が続くかもしれません。

 

・目先の上値メドとして2018年10月2日高値24,448円が想定されますが、その少し上にはチャネルラインのハイアーチャネルラインが位置していますので、高値を更新してもここが目先の上値メドになると想定されます。

 

以下は、3月のコロナショック以降のチャートですが、この時のリバウンドの上値も上昇チャネルラインに抑えられる結果となりました。

日経平均株価はチャネルで動く傾向があることから、今回もハイアーチャネルラインには要注目です。

但し、傾きが緩いのと、ボリンジャーバンドの発散力が大きいので、上昇の勢いが強いと思われます。

簡単に上抜けてしまった場合には、修正チャネルラインを引き直すことになります。

 

・パラボリックは好転しています。

株価とSARは乖離した状態で、4つ目以降は加速していきそうです。

 

・一目均衡表は確認するまでもなく三役が好転しています。

本日は10月30日の陰線を含めて5日目となります。

このまま上昇が続いた場合には、能動的波動である基本数値9日に該当する日が11月12日木曜日となるので、来週末辺りでは一旦反落する可能性もありそうです。

 

・一方で、日経平均株価はコロナショック以降の高値を更新していますが、TOPIXはまだ更新できていません。

時間の問題と思われますが、TOPIXが明確に高値を更新する動きになれば、買戻しによる踏み上げ相場になり、更に上昇が加速しそうです。

 

・株価の上昇に伴い、先週好転してきた日経平均先物VI指数が、再び25MAを割り込んでいます。

 

・日経225先物の通しチャートを30分足で確認すると、綺麗なトレンドに乗っていることが分かります。

これがいつ鈍化し、かつ高値を切り下げてダブルトップを形成するかにも注目です。

米国大統領選挙の結果は当面判明しそうにないので、引き続き情勢に振られる相場になりそうです。

 

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