日経平均株価、煮詰まり感が高まり動意待ち(2020年9月25日)

<2020年10月1日、追記>(16:00)

※ 当ブログは日々の動きを追記として週末金曜日(9月25日)の投稿をベースに下から時系列に書き積んでいます。

・2020年10月1日、日経225先物の日中引け後(15:15)の日足チャート(通し)です。

本日は東京証券取引所のシステム障害により終日取引が停止となりました。

大証の日経225先物は正常に取引されています。

先物のチャートを見る限り、システム障害に対する影響はさほど感じられません。

ネガティブな事象なので下ブレするのはある意味当然ですが、早朝に付けた安値がサポートとなり底堅い動きとなりました。

影響が限定的であったことから買い決済と、先行した買いが入り引けにかけては上昇しました。

昨夜の安値をサポートに、そして高値をレジスタンスとするフラットのレンジで目先は推移すると思われますが、夜間取引で抵抗線を抜けるかどうかが注目されます。

一昨日の水準まで戻すことができれば、昨日の日中の反落はチャラになって明日は上昇期待となりそうです。

 

 

<2020年9月30日、追記>(16:50)

・2020年9月30日、日経平均株価の日足チャートです。

本日は反落し25MAを割り込んで引けています。

目先では短期のトライアングルがあるように見えますが、意識され具合は低そうです。

この反落は月曜日からの上昇に対する値幅調整と考えられます。

昨夜の日経225先物で値幅調整を済ませることが出来ていれば上昇が期待できましたが、横ばいに推移したために今週の上昇に対する調整が起きたと想定されます。

 

 

<2020年9月29日、追記>(17:00)

※ 当ブログは日々の動きを追記として週末金曜日(9月25日)の投稿をベースに下から時系列に書き積んでいます。

・2020年9月29日、日経平均株価の日足チャートです。

高値で9月14日を超えてきました。

出来高に顕著な増加は見られませんが、相場に強さが感じられます。

明日も寄り付き前の各銘柄の気配値が高ければ、空売りの買戻しを巻き込んで上昇する可能性が高まってきました。

本日の高値は横ばいのボリンジャーバンド+2σが抵抗になり跳ね返されましたが、ここを抜けると発散が始まり上昇が加速しそうです。

そうなると強い抵抗帯と考えられている24,000円を抜けるかどうかが注目されます。

 

<2020年9月28日、追記>(15:50)

・2020年9月28日、日経平均株価の日足チャートです。

NYダウの堅調な流れを受けて本日は上昇です。

9月14日の高値23,582円を試す動きになるかどうか、明日に注目です。

これを15分足で確認するとチャネルの範囲で動いていることが分かります。

但し、角度が急なので一旦押しが入って、新たに傾きが緩やかな下値支持線を作る動きになるかもしれません。

今夜のNYダウの動きも影響しそうですが、明日は若干押すかもしれません。

・さて、TOPIXは高値を更新しました。

実需の買いが入ってきている可能性もありますので、明日も引き続き堅調であれば、日経平均株価は上目線で見ていくことになりそうです。

 

 

 

保合いの中にも波動が(2020年9月25日)(15:20)

・2020年9月25日、日経平均株価の日足チャートです。

株価は今週も小幅な動きが続き、出来高にも大きな変化はありません。
昨日と本日で終値は25MAを割り込んでいます。

トレンドラインを割り込んで保合い相場にやや鈍化の兆しが感じられますが、15分足チャートで確認すると先週からチャネルの範囲内で綺麗に動いていることが分かります。

本日後場の上昇でも高値は上値抵抗線に沿って抑えられています。

今週は下降チャネルが強化される動きを見せていますが、テクニカル的にはよくコントロールされている状況で、保合い相場はまだ継続とみられます。

来週は今のチャネルを上に突破するか、ロアーチャネルライン付近まで下落するか、そして更に下降チャネルが強化されるかどうかが注目されます。

・現在、日足の25MAと75MAの傾きは微増ながらも上向きを維持しています。

システム的には、移動平均線の価格が前日比で小さくなると下向きに転じたと判断されます。

そのため、下向きになったと判断されると(たとえ微減であっても)それを加味した何らかのプロセスが動き、需給に変化が生じることで株価が動きます。

その時、大きめの売りが出るとそれがトリーガーとなって一斉に売りの連鎖が起こりますので、今後の移動平均線の価格変化には注意が必要です。

但し、システムごとに設定される閾値が異なるため、下回った瞬間に反応するわけではありません。

どの程度の下げ幅で反応するのかは、個々のシステムの設定に依存することになります。

そして、下向きに転じた後にすぐに切り返さなければ日柄も判断要素として加わってきますので、ここにも注意が必要です。

 

・200MAは本日から下向きに転じ始めました。

200MAは長期のトレンドを示唆しますが、単線ではトレンド傾向には使用されるだけのことが多く、具体的な売買には直接影響する傾向が少ないため、まずは25MAと75MAの関係に着目しておくのが妥当です。

ここから株価が切り返して上昇し、9月3日高値23,580円を上回り、さらに右肩上がりの上値抵抗線も抜けていけば、25MAは明確に上向きになり上昇トレンドの再開となります。

但し、24,000円付近に強い抵抗帯があるので上値をどこまで伸ばせるかは。

一方で、株価が下に位置する75MAを割り込むと、25MAの下向き角度は次第に大きくなり75MAに対して収束に向かいます。
ポジションは「下降トレンド予備軍」です。

デットクロスすると株価と移動平均線のポジションは「下降トレンド」に変化するので短期・中期的に下げ相場に突入することになり、加えて200MAも下向きであることから長期的な下降トレンドに転じる可能性が高まります。

下に振れた場合にはこの点に注意が必要です。

 

・さて、見方を変えてチャートを鳥瞰して「ある行き過ぎた動き」を排除すると別のチャート形状が浮かび上がってきます。

日足チャートでコロナショックによる下落の波を排除すると、2016年6月安値を起点とする下値支持線が浮かび上がってきます。

このように「行き過ぎた動き」を排除すると本来の動きが現れる現象は過去にも多く見られます。

例えば2016年の米国大統領選挙で現大統領が当選した日に日本市場は大きく下ブレした時などです。

この時は、当選のニュースが伝わるやいなや各個別銘柄は売られて大きな陰線をつけました。

その翌日にはNYダウが逆に買われたことから相場はポジティブに反応したのですが、その後の動きをラインで分析すると、ニュースでつけた陰線のみを排除(無視)したラインに株価が忠実に動いている現象が数多く確認されました。
(但し、完全に排除ではなく中長期的には節目になる安値としてトレンドラインの起点などに影響しています)

上記チャートのラインは、2018年12月、2019年8月、2020年6月と7月の4つの安値が、下値支持線を意識して下げ止まっている様子が分かります。

2020年6月と7月の2つの安値はコロナショック以降の安値なので、コロナショックの下落を排除したラインが有効であると考えられます。

次にこのライン付近まで反落した場合、観点としては株価のサポートとして期待するよりは、むしろ下落への大きなトリガーになると想定されます。

この下値支持線は注目しておくべきラインになりそうです。

この下値支持線の本日の価格を座標計算プログラムで算出してみると、本日の価格は21,898円の位置に相当します。

下値支持線は右肩上りなので日々その水準は高くなりますが、概ね節目の22,000円付近とするならば、この水準には200MAが位置していることから、200MA割れが流れを変える大きなポイントになると想定されます。

視覚的にチャートを見た場合のサポートは200MA、システム的に見た場合には下値支持線がサポートになるので、もし今後株価がこの付近に達して、これを割り込むと大きな下落に対する警戒が必要になってきます。

これは下目線で見た場合の重要なポイントです。

 

・そして、ボリンジャーバンドの収束状態は続いています。

±2σは横ばいなので支持抵抗として機能しやすいですが、9月3日の高値を上回れば、または75MAを割り込めばどちらかへの発散が始まります。

現状のように株価が上昇から横ばいに推移して逆L字型を形成し、そこにボリンジャーバンドの収束が重なるフォーメーションは、その後に株価が大きく動く前兆パターンとなります。

保合い期間も約3か月となり、日柄的にも株価の煮詰まりが高まっているので、動意待ちといった状況です。

 

・一目均衡表、その他については先週とあまり変化はありません。

まずは、今の保合いが放れて上昇に転じるのか、あるいは75MAや下値支持線を割り込むのかが注目ポイントになるので、来週の動きに注目です。

 

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