日経平均株価、日足煮詰まり月足に警戒(2020年8月7日)
<2020年8月13日、追記>(15:10)
※ 当ブログは日々の動きを追記として週末金曜日(8月7日)の投稿をベースに下から時系列に書き積んでいます。
・2020年8月13日、日経平均株価の日足チャートです。
株価は6月9日高値23,185円を上抜けてきました。
収束し横ばいであったボリンジャーバンドの+2σを超えて上方ブレイクする様相です。
2か月間のコンティニュエーションパターンが終わり動きが出始めた兆しと捉えることも出来ますが、本日の動きは買戻しが主体なので、ここから実需の買いがどの程度入ってくるかがポイントになりますので、明日以降の動きに注目です。
25MAが上向きに転じてきました。
株価の煮詰まり感が高まる(2020年8月7日)(15:20)
・2020年8月7日、日経平均株価の日足チャートです。
株価はフラットパターンのレンジ内で徐々に上値を切り下げながら保合う状態が続いています。
移動平均線の傾きは長期的な方向性を示す200MAは概ね横ばい、上向きであった75MAの傾きも緩やかになりつつあります。
25MAも横ばいで長期的にも中短期的にも方向感が見えない状況です。
そして、25MAと75MAの収束が更に進んできたことで株価の煮詰まり感が高まっています。
・この状況をグランビルの法則の観点から見ると、株価は現在200MAと同じ価格水準にあることから、いずれ上方もしくは下方のどちらかに向けて発散することになります。
そのトリガーになりそうなのが25MAと75MAの収束です。
収束状態を上に放れて発散し始めると、複数線分析の観点からは「押し目」となり上昇トレンド再開となります。
逆に、下に放れると下降トレンドになるのですが、現在の株価が過去5年間でも高値圏に位置していることから、200MAからの発散と重なれば大きく下落する可能性があります。
これはグランビルの法則の売りポイントに該当します。
・日足では方向性が見え難いので大きな流れを月足チャートで確認すると、2012年のアベノミクス以降上昇が続いていることが見て取れます。
期間的には8年間、波動的にも三段の上昇となります。
株価はトレンドラインの上に位置していますが、注目ポイントは月足60MAの傾きで、60MAの傾きは次第に緩やかになり横ばいに近づいていることから、下向きに転じると長期的な下降相場が到来する可能性が高いと考えられます。
60MAが位置する20,300円付近を株価が割り込んでくると要注意です。
その価格水準では、日足では既に25MAと75MAの発散が始まって200MAも下向きになっていることから、短期的にも下落が加速すると予測されます。
一方で、2018年1月と9月高値、2019年11月の高値24,000円付近が上値の抵抗帯となっている様子が伺えますので、日足で収束を上方ブレイクしたとしてもこの付近で上値が重くなると思われます。
・夏季休暇、お盆休み時期とも絡んで出来高が減少しています。
動きが出た場合には出来高の増加もあわせて確認していく必要があります。
また、位置的に下振れすると空売りが入りやすく、上振れすると買戻されやすい状況なので、短期的に振れが大きくなる可能性があります。
・株価が小幅に横ばいに推移していることで、ボラティリティが低下しボリンジャーバンドが収束しています。
ボリンジャーバンドは収束しながらも、ここ1か月は日々の株価の影響を受け、微妙に収束と発散を繰り返しながら横ばいに推移しています。
現状では±2σがサポートとレジスタンスになっていますので、これをどちらかにブレイクした場合は株価が大きく動く兆しと捉えることができます。
但し、下方ブレイクした場合は75MAがすぐ下に位置しているのでサポートになるかもしれません。
・加えて、一目均衡表の雲下限がサポートになる可能性もあります。
現在、遅行スパンと基準線・転換線は、好転と逆転の紙一重の状況にあるので、目先注視されるのは抵抗帯になります。
・いずれにしても、株価が日足フラットパターンのレンジ内で推移している状況においては、日々の動きはさほど重視しなくても良いと思われます。
本格的な動きは再来週付近になると思われます。
その頃には25MAと75MAはほぼ収束に達するので、上放れして25MAが上方に発散し始めるか、割り込んでデットクロスになるかが判明しそうです。