日経平均株価、依然として膠着状態が続く(2020年7月10日)
<2020年7月16日、追記>(21:00)
※ 当ブログは日々の動きを追記として週末金曜日(7月10日)の投稿をベースに下から時系列に書き積んでいます。
・2020年7月16日、日経平均株価の日足チャートです。
本日は反落ですがボリンジャーバンドの+2σがやや上向きに変化してきました。
発散の兆しになるかもしれません。
6月9日高値を抜けて来ると上方にブレイクするかもしれません。
そうなるとボリンジャーバンドが発散し上昇の勢いが加速することになりそうです。
<2020年7月16日、追記>(9:10)
・2020年7月16日、日経平均株価のザラ場の日足チャートです。
依然と小幅な動きが続いていますが、ボラティリティが更に低下しボリンジャーバンドの収束が進んできました。
株価はボリンジャーバンド+2σに近接する位置まで達しており、ここから+2σを上抜けて6月9日高値を上抜けるとボリンジャーバンドの発散が始まりそうです。
上には目立ったレジスタンスがありませんので大きく上昇する可能性が高いと考えられます。
株価が放れる方向に注目(2020年7月10日)(15:20)
・2020年7月10日、日経平均株価の日足チャートです。
本日は25MAを下回って引けましたがレンジの範囲内で保合っています。
6月16日の上下変動以降、株価は小幅な動きが続き膠着状態です。
この間に25MAは横ばいから下向きに転じてきました。
200MAは横ばい継続ですが、75MAが大きな傾きで上向いています。
株価が横ばいで推移しているにも関わらず75MAが上向きなのは、3月の急落時の株価が日々平均値の算出から除外されているためで、来週からは徐々に緩やかな傾きになっていきます。
(応当日は急落時の大底までを消化し終わりました)
・このまま株価が上昇せずに今の水準で推移すると25MAは75MAに対して収束していきます。
移動平均線の収束は株価の煮詰まり感を示唆しますので、収束が更に進むと次に株価は大きく動くことになります。
(もちろん、移動平均線が上下に撚れながら横ばいが続く可能性もあります)
その場合、現状のチャートからは上下どちらの方向にも動く可能性があると想定されます。
まず、上目線で見ると、今の保合いは上昇相場における継続パターンと考えられ、レクタングルやペナントのパターンを形成した後に上方ブレイクして再び上昇トレンドが再開されるケースです。
収束付近で株価が2本の移動平均線を上抜けると、75MAが上向きなので複数移動平均線分析の観点から「押し目」ポイントとなります。
そして、長期のトレンドを示す200MAも次第に上向きになってきます。
・一方、下目線で見ると、25MAと75MAが収束する水準は既に200MAを下回っているので、グランビルの法則では「売りポイント」に該当します。
そのため、株価が収束付近を下回ると下落し、25MAは75MAを割り込んで下向きに発散していきます。
また、フォーメーションの観点からダブルトップを形成しつつあり、6月15日安値21,529円はネックラインとなります。
(本来のダブルトップは200MAから上方乖離した位置になりますが)
特に、この価格水準は移動平均線の収束と同じなので、株価がここを割り込むと大きく下落する可能性が高まります。
移動平均線やラインなどのテクニカル指標が重なるポイントでは、出来高も増加し大きな動きに繋がるので注意が必要です。
なお、この下目線の動きをやや鳥瞰して見た場合、2015年のチャイナショック後のリバウンド(2015年12月頃)に、株価と移動平均線の位置関係が似ているので、再現性と言う観点からも注目です。
もし大きく下落した場合には底割れになる可能性も想定され、下値メドはチャネルラインで探ることになりそうです。
いずれにしても、今の膠着状態が放れた方向に注意です。
・さて、株価が小幅に推移していることでボラティリティが低下し、ボリンジャーバンドが収束してきています。
現在は収束しつつもまだ±2σは横ばい状態なので、これがもう一段収束すると動きが出る兆しになります。
±2σのどちらかを突破した方向に走りそうです。
ただ、下目線の場合、日足では75MAが下に位置していることと、75MAまでの価格帯には週足と月足の各移動平均線が密集しているため、これらがサポートとなり株価を支える可能性も高いと思われます。
(逆に割り込むほどの勢いがあると大きく下落しますが)
ボリンジャーバンドのが一段と収束するタイミングに注目です。
・一目均衡表からは相場が弱含む兆しが見られます。
相場の方向性を示す基準線は横ばいで、数値的には転換線を僅かに上回ってはいるもののほぼ同値です。
遅行スパンは8日水曜日に逆転しました。
遅行スパンは相場が弱含む兆候を先行して示唆する傾向があります。
但し、株価の今の水準で推移すれば金曜日には再び好転しそうです。
また、先行スパン1が次第に近づいてきています。
株価が22,000円付近まで下落すると、抵抗帯にかかってくることに加え、遅行スパンの逆転継続、転換線の逆転とが重なって指標がネガティブに転じてきます。
目先では抵抗帯がサポートになると思われますが、この辺りもポイントになりそうです。
・来週以降、今の膠着状態がどちらに放れるのか支持抵抗がどう機能するかに注目です。