日経平均株価、上昇トレンドをどこで仕上げにするか(2020年6月5日)

※ 当ブログは日々の動きを追記として週末金曜日(6月5日)の投稿をベースに下から時系列に書き積んでいます。

<2020年6月11日、追記>(15:05)(18:55)(24:15)

・2020年6月11日、25時ザラ場の日経225先物(夜間)の分足チャートです。

昨夜と同様に夜間に入って大きく下落しました。

テクニカル的には非常に従順な動きが繰り返されています。
日経先物の場合、相場の先行きが見え難い場合、特にテクニカルに忠実な動きを見せることが多いように思われます。

日中の引け前からの動きをざっくりと時系列で追うと、エントリーポイントが満載です。

14:45
・8月8日高値を起点とする上値抵抗線を一旦抜かせておいてからの下落チャネル形成(更に短い足で確認)。

17:00
・下落速度が鈍化し新たな下降チャネルの形成。

17:45
・ロアーチャネルラインを割り込み再び下落が強化。
この下落が3段目のチャネルの変調となるので三段下げの観点で。

18:50
・戻りでハイアーチャネルラインを上抜けたことで下落に鈍化の兆し。
この戻りが結果的にエリオット波動の波1に該当。
波2でほぼ安値付近まで下落。
(波2は波1の起点を割り込まないルールであるがヒゲで僅かに割り込んだだけなので結果的にダマシとして柔軟に)
また、この下降トレンドの転換を探るにあたりファンライン3本目が有効に。

19:45
・ダブルボトムを形成しつつネックラインを超える。
25MAを明確に上抜ける。
上昇チャネルに沿って波3が順調に値を伸ばす。
波3到達手前で125MAに到達。

21:45
・波3を経て波4に到達。

21:48
・波3の値幅が大きかったことにより波5はフェイラーとなる。
波3の到達点の水準がレジスタンスレベルラインに。

22:15
・波4をサポートレベルラインとする水準を割り込み下降に転換。
下降チャネルに沿って下落し、節目となる前回安値22,800円弱付近の支持帯で下げ止まり。

24:00
・安値を切り上げ上昇チャネルに転換。

・トレンドライン分析、チャネルライン分析、エリオット波動分析を組み合わせてトレンド分析により、今夜の動きがよく分かります。

また、25MAと125MAを重ね合わせると、移動平均線の複数線分析の収束と乖離の関係も密接に関係していることが分かります。

(07:30、追記)
・引けにかけて汚い乱高下になりました。

(08:40、追記)
・先週の金曜日の引け前にブレイクアップして相場を持ち上げましたが、ブレイクとなった水準が強いサポートになっています。
これを割り込むとここまでの上昇相場は崩れると思われます。

 

(15:30、追記)
2020年6月11日、引け後の日経平均株価の日足チャートです。

本日の日経平均株価は大幅な下落となりました。

昨夜3時頃から先物に思惑が絡んでいるであろう売買が入り汚く乱高下し始めていました。
先物チャートはこの時点から行儀悪くなり先を読めなくなりました。(上記7:30のチャート参照)

先週4日木曜日、5日金曜日に上昇が鈍化して下降トレンドに転換すると思われた相場は、5日の引け前に上方ブレイクして株価を500円ほど持ち上げました。

そのブレイクポイントの水準が強いサポートとなる動きを見せていましたが、本日下にブレイクしてしまいました。

これにより日経平均株価の上昇もひとまず止まった感じです。

明日はメジャーSQでもあり、通過後はここまで強引に引っ張ってきた相場の流れが変わるかもしれません。

・なお、日経平均株価の分足を確認すると上昇過程で鈍化したチャネルの転換ポイントが非常に意識されていることが分かります。

そういう意味ではまだコントロールが効いており綺麗で好感の持てるチャートです。

明日、ここをキープできるかどうかが注目されます。

(18:55、追記)
・昨夜と同様に日経225先物の夜間のチャートが下降チャネルを転換してきました。
レジスタンスレベルラインを抜けてきましたが、まだ二番底を確認していませんので、ここから波2を経てダブルボトム成立になるかダマシとなって底割れに向かうか。

先物が戻せば上記の様に日経平均株価はブレイクとなるかもしれないサポートをキープできるかもしれません。

(24:15、追記)
・更に下値を切り下げて現在の下げ幅は500円程度です。
ロアーチャネルで止まるかどうか。
先物がこのまま切り返すことが出来なければ、明日の日経平均株価は窓を空けて下から始まることになりそうです。
明日だけで日足200MA手前まで下げることも視野に入れておく必要も出てきました。

 

 

 

<2020年6月10日、追記>(15:30)

・2020年6月10日、引け後の日経平均株価の日足チャートです。

昨日の日経平均株価は上値が重く弱含む動きを見せていました。

それを受けてかどうかは分かりませんが、日経225先物が夜間の寄付きから急落しました。
目先の値幅調整であれば夜間の引けまでに戻せば日経平均株価への影響は軽微と思われましたが、引けまで
調整しきれなかったため、本日の日経平均株価も弱含んで下からのスタートとなりました。

しかし、先物は前場までになんとか波動をこなして調整が済んだので、日経平均株価も僅かにロアーチャネルラインに引っ掛けただけで再び上昇転じました。これは分足で確認できます。

(今の上昇局面では、日経平均株価の過熱を夜間の先物で冷やす傾向が見られます)

現在は元のチャネルのレンジ内に収まったので上昇トレンドは継続です。

ただ、高値を上抜くほどの勢いは感じられず、出来高は様子見でやや減少傾向、また金曜日はメジャーSQであることから通過後の変調が想定されます。
現在のところ方向感はよく見えませんが、抜ければトレンドに乗って上昇継続、重ければ確定売りにより下落。

なお、日経平均株価の日足チャートではエンベロープ、ボリンジャーバンドの指標からは、さほど過熱感は感じられません。

 

 

<2020年6月9日、追記>(15:40)(18:35)

・2020年6月9日、引け後の日経平均株価の日足チャートです。

日経平均株価は前日の高値を上回ることが出来ずに陰線です。

ザラ場でも買い上がる動きは見られず、引けにかけて上昇したものの高値を切り下げています。
まずは、昨日の高値を上抜くことが出来るか、あるいは分足で弱含んだ上昇チャネルのロアーチャネルラインを割り込むかどうかが引き続き注目されます。

 

・日経225先物は昨日から下降チャネルに移行していますが、支持抵抗が上手く効いた動きを見せています。
引けにかけての上昇もレンジの範囲内にとどまり面白みはありませんでした。(むしろハイアー未達です)
下降の5波動のカウントを超えて来たのでそろそろどちらかに動きそうです。

上にブレイクすれば再上昇、下にブレイクすれば弱含む動きが強化されます。
ただ、上には23.300円付近に強力なレジスタンスレベルラインが位置していますので、ここを抜けるにはパワーが要りそうです。

メジャーSQを直前に仕掛け的な動きがあるかもしれません。
極端なダマシには注意したいところです。

今夜の動きで方向が見えそうです。

(18:35、追記)
・日経225先物が夜間開始から急落しています。
先週金曜の後場にブレイクし始めた付近まで下げました。

下落が大きいので時間軸を短くすると波動を確認しやすくなります。
ここからは寄付き付近まで戻すならば、夜間の間に調整が済んで明日の日経平均株価には大した影響を与えないと思われますが、戻さないもしくは更に下落するようならば明日は利益確定売りで大きく下げる可能性がありそうです。

 

 

<2020年6月8日、追記>(19:30)(25:45)

・2020年6月8日、引け後の日経平均株価の日足チャートです。

週明けは米国雇用統計の流れを受けてGUスタートとなりました。
切り上がっていくハイアーチャネルラインにはまだ未達で、上値余地を残しています。

・一方、日経平均株価の分足では上昇に鈍化が見られます。
分足のハイアーチャネルを上抜くことができるかどうかが明日の注目ポイントになりますが、本日の高値を抜くことが出来なければ下降チャネルに移行しますので更に弱含むことになります。

そして、ロアーチャネルを割り込むと下降チャネルへの転換の可能性が高まります。
但し、今の上昇が終わるのか、一時的に修正トレンドを挟んで再上昇に転じるのかは慎重に見ていく必要があります。

(25:45、追記)
・夜間の日経225先物は下降チャネルで上手くコントロールされながら推移しています。
ここから23:30の安値を割り込めば下値が長期のロアーチャネルを試すことになり、ハイアーを上抜ければ修正3波動から上昇転換の可能性が高くなります。

23:30の下ヒゲの後、顕著な動きが見られないことから仕掛け的な思惑は入っていなさそうです。
この状態のまま推移すると、明日の日経平均株価は強くは無く、分足のロアーチャネルラインの攻防になりそうです。

 

<2020年6月7日、追記>(15:20)

・2020年6月6日早朝、日経225先物の引け後の分足チャートです。

米国の雇用統計の影響で大きく上昇しました。

明日の日経平均株価もGUして始まることになりそうです。

そこから更に上昇するか、引き続き先週後半の上値の重さが意識されるか注目です。

 

 

上昇継続ながらも若干の一服感(2020年6月5日)(15:30)

・2020年6月5日、引け後の日経平均株価の日足チャートです。

5月22日に75MAに支えられて切り返した上昇は、安値を切り上げ高値を切り上げながら続伸しています。

本日は昨日の上値の重さと週末でもあることから弱い動きになりましたが無難に切り返しました。
はらみ足となりましたが強さは継続しているようです。

・移動平均線は日足25MAは大きな傾きで上向いています。
200MAも緩やかながら上向きです。

75MAはまだ下向きですが、あと半月ほど経過すれば3月の急落時の値が平均計算から外れていくので次第に上向きに転じてきます。

75MAが200MAに対して収束するまでにはまだ数か月の日柄を要しますが、現状のように株価が200MAの上に位置する限り「上昇トレンド予備軍」のポジションは継続で、ゴールデンクロスすれば長期的に「上昇トレンド」に変化します。

但し、前回も記載しましたが移動平均線が収束した付近は、裏を返せば「戻り売り」の局面でもあります。
特に今のように一本調子で上げてきた場合は、谷も深くなる可能性が高いので注意が必要です。

ちなみに、2015年の秋、2018年の春、2019年の冬にも今と同様に長い上昇が続きましたが、それでも上昇幅は3,000円程度であったのと比較すると、今の上昇幅は2倍の6,000円を超えています。

 

・今後の上値メドですが、まずは日足のチャネルラインが意識されることになりそうです。

株価は今週後半辺りからハイアーチャネルラインに近接してきました。

日経平均株価はチャネルラインが非常に意識される傾向があり、要所要所で高値安値はラインに正確に反応してきました。

現在の株価はハイアーチャネルラインに対して僅かではありますが未達となっています。
きっちりと到達して欲しいものです。

今、日経225先物には作為的と思われる支えが入っていることから、まずは日足のハイアーチャネルライン到達が目標になるのではないかと思われます。

また、3月19日の大底16,358円からダブルボトムのネックライン19,564円までの値幅3,206円を上乗せした22,770円を想定していますがそろそろの水準です。

あるいは、大台の23,000円が目標となるかもしれません。

いずれにしても大崩れすることが無ければ、多少の押しを交えながら堅調な相場(上昇か横ばい)が継続しそうです。

 

・フォーメーションの観点では、価格の推移からダブルボトムが形成されましたが、ビジュアル的にチャートの形状から「スパイクボトム」に見えなくもありません。

コロナウイルスによる今後の経済への影響に対して「見ないふり相場」は続いており、他に特に大きなネガティブ要因が顕在化していないことから、実需の買いと空売りの買戻しとが相まって回転の効いた相場になっています。
(学習効果からか無謀な空売りは減少しているので踏み上げパワーは鈍化していますが)

しかし、目先ではどこかのタイミングでテクニカル的な調整が必ず入ります。

トレンドの方向性としては下落による値幅の調整だけでなく、日柄調整で横ばいに推移する可能性も想定されます。

その場合、長期のフラットフォーメーションになると想定されますが、フラットフォーメーションであると判断できるのはある程度期間が経過してからになるので、フォーメーションが明確になるまでは乱高下しながらレンジを作っていくことになりそうです。

また、今は比較的静かな米国大統領がそろそろ中国に対して波乱の一石を投じる頃合いでもあります。
国内事情から相場を一旦戻す必要性があるために今は堅調ですが、楽観しているとTwitter投稿の一撃を食らうことになりそうなので警戒が必要です。

 

・日経平均株価の動きを左右する日経225先物は、綺麗にトレンドラインに沿って上昇してきました。

本日は弱含んでトレンドが転換する兆しを見せていますが、人為的に(システムが介在)よくコントロールされています。
一部の思惑による資金が支えているのでしょうか。

逆に、この大きなトレンドを転換させて崩すのも人為的に容易であるということです。

一気に大きく崩されるリスクがあり、そうなると当然日経平均株価のみならず、マザーズなどの他市場にも影響を与えることになります。

先物に今のように強い支えが入っている場合、一旦買い決済を巻き込んでブレイクアップさせてから一気に売り崩す手口がよく観察されます。

その動きはTOPIXと日経平均株価の値動きの差異に注意が必要です。

・本日の日経225先物の分足は、高値を切り下げて下降チャネルを形成し始めています。

後場でハイアーチャネルラインを上方ブレイクしましたが、この動きは自体は下降チャネルの形成初期に見られるセオリー的な動きなので、まだ一時的に弱含む修正トレンドは続いています。

この先、高値を更新せずにロアーチャネルラインを下方ブレイクしてトレンドが強化されれば調整入りの可能性が高まり、上方ブレイクして高値を更新し始めたらトレンドフォローのスタンスを取りつつも警戒感を高めた方が良さそうです。

 

・さて、この急激な上昇で株価の25MAからの乖離率は非常に大きくなっています。

通常、日経平均株価の乖離率はほぼ5%の範囲に収まるのですが、今は+11%に達しています。

3月の急落時には驚異的な-24%に達したことから過熱感があることは否めません。

相場の需給が乖離に対して鈍感になっていることも否めません。

ただ、エンペロープの傾きが大きいので、株価の行き過ぎが是正されるとは限らず、株価はバンドの上限に沿って上値を切り上げる可能性もあるので逆張りには注意が必要です。

 

・ボリンジャーバンドのエクスパンションは続いておりバンドウォーク継続です。

 

・一目均衡表は引き続き三役は好転したままて強い相場を示しています。

 

・オシレーター系指標は明確なトレンドが継続していまことで、数値が硬直的に上方に偏っています。
当面は機能し難い状況が続きます。

 

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