日経平均株価、調整するも下値支持線がサポートに(2020年5月1日)
※ 当ブログは日々の動きを追記として週末金曜日(5月1日)の投稿をベースに下から時系列に書き積んでいます。
<2020年5月7日、追記>(15:15)
・2020年5月7日、日経平均株価の日足チャートです。
3月19日安値を起点とする下値支持線がサポートとなり先週末は株価が支えられましたが、本日は上値抵抗線になり高値が抑えられています。
短期的には調整が終わり反発に転じる気配があります。
連休中のCME日経先物の価格推移(2020年5月6日)
・4日から6日は日本の市場は休みですが海外の市場は開いています。
CMEでは日経先物が取引されていますので、2日の日経先物の終値と6日までの終値を比較することで、7日の日経平均株価の寄付きが高いのか安いのかの大よその見当をつけることが出来ます。
大幅な差異がなければ連休前の流れ継続となります。
(参考値:5月2日、大証日経225先物ミニ:19,495円)
・5月2日、CME225(円建て):19,515円
・5月5日、CME225(円建て):19,390円
・5月6日、CME225(円建て):19,545円
明日7日から日本の市場でも取引が再開されます。
現在のところ、さほど価格に変動はありませんので、連休前の流れを引き継いだ動きになりそうです。
最終的には今夜のNYダウとCME日経先物の動きを確認してからになります。
連休明けの動き待ち(2020年5月1日)(15:50)
・2020年5月1日、日経平均株価の日足チャートです。
本日の日経平均株価は20,000円ちょうどで寄り付いた後、反発することなく400円ほど下落しました。
5連休前であることと、昨日NYダウにまんまと乗せられて上昇した分、下げ幅が大きくなっています。
日足の下値支持線がサポートとして機能しています。
連休明けの予測はできませんが、下値支持線に支えられたとすれば先週からの上昇に対する調整の範囲と考えられます。
このままトレンドが継続するならば、株価は75MA付近まで戻し、25MAは75MAに対して収束に向かいます。
前回の投稿でテクニカル的な上値目途となる計算値を記載しましたが、75MA、200MA付近をメドとして想定しておくのが妥当かと思われます。
・一方で、心理的節目である20,000円にタッチしたことで、目先の戻りに対する達成感が出たとも言えそうです。
もし下値支持線を割り込むと、まずは25MAがサポートになると思われますが、25MAを割り込んだ場合には4月22日安値18,858円を支持線に、昨日の高値もしくは20,000円を抵抗線にしたフラットパターンに移行し、調整が長引く可能性がありそうです。
今のところ、武漢ウイルスの感染拡大は特にネガティブ視されない傾向があることから、連休中に緊急事態宣言が延長されても大きな崩れにはならず、底割れに向かうような動きにはならないと考えられます。
これから随時発表される経済指標や統計情報により経済への影響が顕在化することで、上値には限界が出てくると思われる一方で、コロナ慣れにより下値も堅いかもしれません。
しかし、かつての大暴落の時がそうであったように、派生して起こる超サプライズ的な何かが起こる可能性があり、それが次の大きな下落へのトリガーを引くことになるので警戒が必要です。
いずれにしても、テクニカル的には、昨日高値20,365円を超えてくれば戻り相場継続、4月22日安値を割り込んでくれば18,000円、もしくは4月3日の二番底付近までの調整が想定されます。
※ 前回も記載した「二番底」の定義ですが、当ブログでは3月19日安値を「一番底」、4月3日安値を「二番底」としています。
(指数に対しては終値ベースで見る見方もあるので、4月2日が二番底とするケースもあります)
これに対して、日本経済新聞では3月19日安値を割り込む懸念があることを指して「二番底懸念…」と定義しています。
当ブログでは、3月19日の安値を割り込むことは「底割れ」と表現していますので、日経の様に底割れすると二番底を目指すという解釈とは異なりますので注意してください。
底割れすると今までの一番底は否定され、改めて底打ちのフォーメーションとなるダブルボトムやヘッドアンドショルダーズボトムを経てから一番底、二番底を確認することになります
・一目均衡表は昨日のザラ場で抵抗帯を抜けて三役が好転したものの再び雲入りしました。
転換線は好転し基準線は上向きです。
遅行スパンも好転していますが、高値更新をしない限り微妙な位置関係が続きます。
このような場合、遅行スパンの好転逆転の意識度合いは下がります。
三役が好転するポイントは、昨日4月30日の高値を上抜くことにあります。
・先週末と比較してボリンジャーバンドの収束は更に進んでいます。
昨日の高値は+2σがレジスタンスになったように見えますが、ここを上抜けると+2σをブレイクすることになるので、一目均衡表と同様に高値ブレイクがキーポイントになりそうです。
・さて、現在の株価と移動平均線の位置関係や傾きから、過去の日経平均株価のチャートと比較すると2019年2月頃の状態と良く似ています。
200MAと75MAが下向き、位置関係は上から200MA、75MA、株価、上向きの25MAとなっています。
この時の戻り過程では移動平均線がレジスタンスとして強く意識されました。
株価は75MAまで戻して跳ね返され、200MAまで上昇したら跳ね返され、最終的に強引に200MAを上抜けましたが、トレンドラインを割り込むとあっさり失速しました。
下降トレンドにおける戻りの限界が移動平均線であるという、株価と複数移動平均線の関係が良く表れた動きでした。
グランビルの法則にも良く該当した動きでした。
状況は今と違います、しかしテクニカル的観点は同じなので注目です。
今回の戻り相場も、米国市場の堅調な流れを受けて同様の動きをすることも想定されるので注意深くみていきたいとことです。