日経平均株価、戻り相場の上値メドはチャネルラインか(2020年5月8日)

※ 当ブログは日々の動きを追記として週末金曜日(5月8日)の投稿をベースに下から時系列に書き積んでいます。

 

<2020年5月14日、追記>(15:50)

・2020年5月14日、日経平均株価の日足チャートです。

3月19日最安値を起点とする下値支持線を下方ブレイクしてきました。

これをチャネル内の動きと捉えれば単なるレンジ内の動きで、下値メドはロアーチャネルラインまでが想定されます。

しかし、弱気相場の上昇ダイアゴナルと捉えるならば、日足25MAもしくは19,000円付近の支持帯を割り込むと、大きく下落する可能性が考えられ、二番底となった4月3日安値17,650円付近が下値メドと想定されます。

ひとまず、目先は25MAがサポートになるかどうかに注目です。

一方で、下向きの75MAの価格水準が下がってきていますので、上昇した場合には上値抵抗線に達する前に75MAが意識されて上値は重そうです。

なお、日経225先物は下降トレンドが加速しています。

 

 

<2020年5月13日、追記>(15:20)

・2020年5月13日、日経平均株価の日足チャートです。

本日はGUからのスタートでやや反発して引けています。

まだ短期的な修正波動の域にあり、昨日と比較すると下降の勢いは強くなっています。
(日足で陽線となっているのは修正波動における小反発です。
反発狙いで押し目買いはあったのの引け時点ではまだ修正波動の範囲内です

これが一回り大きな波動における修正波動として再び上昇トレンドに戻るのか、下降トレンド継続でこのまま大きく調整するかどうかといったところです。

もし、大きく調整することがあっても日足のチャネルラインの間で推移している限りは、中期的な上昇トレンドは継続です。

今夜の動きに注目です。

 

 

<2020年5月12日、追記>(17:50)(23:40)(07:00)

・2020年5月12日、日経平均株価の日足チャートです。

本日は3日間の上昇の後の調整です。

上にはハイアーチャネルラインと75MAが位置していますので、人間系では75MAがシステム系ではチャネルラインが意識されます。
一気に上に抜けない限り上値は重そうで、何かをトリガーに利益確定が進むと下に位置する25MAやロアーチャネルラインまで下落することもありますので注意が必要です。

・日経225先物が昨夜記載した20,330円付近をサポートに底堅く推移しているものの、目先のトレンドは下降に転じています。

これが一回り大きな波動における修正波動になるのか、下降トレンドに転じる兆しなのかは今夜の動きにかかっているといった感じです。

もし下降トレンドに転じるとそれなりの値幅になることが想定されますので、日経平均株価はテクニカル的に影響を受けることになります。

(23:40、追記)
・夜間の先物が下降トレンドに乗りそうです。
ここから上値抵抗線を抜ければ転換の可能性がありますが、下値支持線を割り込めば下方ブレイクとなります。

(07:00、追記)
・上値抵抗線に跳ね返された後に下落に転じました。
下値支持線を割り込んだので弱含んでいきそうです。
一旦、反発して戻しますが、下値支持線を下方ブレイクしたことでトレンドが強化されています。
日経平均株価は下からのスタートとなり調整が続きそうです。

 

 

<2020年5月11日、追記>(15:05)(19:50)(6:30)

・2020年5月11日、日経平均株価の日足チャートです。

先週末2日間の調整を経て本日は上昇です。

本日の高値はハイアーチャネルラインが上値抵抗になったように見受けられます。

ボリンジャーバンドの+2σが上向きになり発散する兆しが見られることから、トレンドの勢いが強まれば株価はチャネルラインを上回る可能性もあります。

+2σに達する水準は75MAを上回りますので、まず日足75MAが意識されることになそうです。

ただ、短期的には5月7日の反発から5波動をカウントしているので、小さい値幅での調整も想定されます。

明日以降、跳ね返されるか突破するか注目です。

 

・夜間先物が分足で3日間に渡って上昇トレンドを続けています。

中途半端な波動を刻みだしたのでトレンドラインを割り込んで20,330円付近を割り込んだ後に、多少の反発を経て高値を抜くことが出来なければ調整に入るかもしれません。

 

・引け後の日経225先物です。

20,330円を割ることなく堅調に推移しています。

上値抵抗線に沿って高値を切り下げているので弱含んでいます。

これが下降への転換につながるか、単なる修正波動となって再度高値を更新するかに注目です。

 

流れは上昇チャネルへ移行か(2020年5月8日)(15:40)

・2020年5月8日、日経平均株価の日足チャートです。

今週の日経平均株価は5連休中のCME日経先物に大きな変動が見られなかったことから、先週末の流れをそのまま引き継ぐ動きとなりました。

本日は反発し20,000円を回復しましたがレンジ内の動きです。
(一度20,000円を超えたことで水準として意識されるほどではありません)

フォーメーションの観点からは、3月19日を一番底、4月3日を二番底としたダブルボトムが成立したことで、3月の下落対する底打ちは確認されている状況です。

4月30日に節目の20,000円を跨いで反発したものの押し戻され、3月の急落時の安値を起点とする下値支持線を昨日下方ブレイクしました。
本日はレジスタンスになることなく元のレンジに戻りました。

上向きの25MAの傾きはやや緩やかになり、25MAをベースとした目先の上昇に鈍化の兆しが見られます

 

・2016年から現在までの流れを鳥瞰すると、4年弱続いた上昇相場は今年2月の高値をピークに下降相場に転じた様子が確認できます。

3月の急落まで上昇トレンドを示唆していた200MAは、3月の急落にともない下向きに転じています。
これで長期トレンドが下降に転じました。

そして、4月上旬には中期トレンドを示す75MAがデットクロスし、75MAは200MAに対して大きな傾きで発散しています。
中長期の下降の勢いはまだ強い状態です。

・一方で、株価が3月19日を底に反発したことで、短期トレンドを示す25MAは上向きに転じました。

この3本の移動平均線を相対的なトレンド分析の観点に当てはめると、200MAが示すメイントレンドは下降、75MAが示す中期トレンドも下降、25MAが示す修正トレンドは上昇となります。

このため、現在の反発は中長期の下降トレンドにおける短期的な反発局面であると位置付けることができます。
言い換えると「戻り相場」の途上で、ある程度株価が戻した後には次の下落が控えている可能性があることを示唆しています。

反発した株価はグランビルの法則から75MAもしくは200MA付近まで戻ると想定され、それにともない複数線分析の観点から25MAは75MAもしくは200MAに対して収束していくことになります。

株価の戻りメドとしては、75MAや200MA付近が考えられるとともに、ダブルボトムのネックラインと一番底、二番底との値幅から21,480円や22,770円が想定されます。

 

・また、今後の株価の推移をチャネルラインの観点から見ると、以下のチャートようになります。

本来のチャネルラインは、3月19日安値を起点とするトレンドラインを基準に引きますが、安値から反発した一瞬の勢いが強過ぎることと、現在の株価の流れが今のトレンドラインに沿わないことから補正チャネルラインを採用します。

目先ではハイアーチャネルラインに到達する価格が上値メド、ロアーチャネルラインに到達する価格が下値メドになると考えられます。

現在、ロアーチャネルラインまで下に1,000円以上の値幅がありますが、最近の変動幅を考えると大きな値幅ではありません。
余談的な言い方をすると、堅調な相場に慣れた頃に何らかのネガティブサプライズが発生すると、相場は過剰に反応するのですぐに到達する水準でもあります。

前回に記載した2019年2月の相場においても、3月11日にロアーチャネルラインがサポートとして意識された動きを確認することが出来ます。

チャネルラインによる上値や下値メドの分析は有効性が高く、特に日経平均株価では日足・分足を問わず機能します。

 

・なお、補足的な見方として3月19日安値を起点とし、5月7日安値を通過点とする下値支持線があります。

このラインとハイアーチャネルラインとでダイアゴナル・トライアングルを形成しつつあるという見方も出来ます。

仮にそうであった場合、メイントレンドが下降であることから「弱気相場の上昇ダイアゴナル」となり、下値支持線を下方ブレイクすると一気に下落することも想定されます。

但し、下方ブレイクしてもリターン・ムーブの動きとなった場合には、下値支持線がレジスタンスになることを確認する必要があります。

 

・その他の指標の確認ですが、一目均衡表は二役が好転中で現在株価は抵抗帯の中にあります。

基準線が大きく上を向いていることから、強いトレンドが継続していることを示しています。

・ボリンジャーバンドは先週の収束以降、特に値幅に変化はありません。

バンドの幅はやや広く2σが横ばい状態であることから、±2σはレジスタンス・サポートとして機能しそうです。

+2σはハイアーチャネルラインと重なる水準にあり、この付近で上値が重くなると想定されます。

 

・来週以降、動きが出た場合にはチャネルラインが目先の上値と下値のメドとして意識されることになりそうです。

このまま堅調な相場が続いて+2σとハイアーチャネルを突破した場合、20,000円から21,000円の価格帯は出来高が非常に少ないゾーンであるため上値は軽く一気に一段階上がる可能性も想定されます。

そうなった場合には、4月3日安値を起点とした修正チャネルラインや200MAが上値のメドになります。

但し、3月の谷の深さに対する日柄経過をまだこなせていないことから戻り売りの圧力大きく、下降トレンドにおける戻り相場局面であることからも上値は相当重いと考えた方が良さそうです。

また、マザーズ市場の活況が続いていますが、4月22日の押しの節目から本日は9日目に当たります。
一目均衡表の基本数値9日の該当するので、相場のムードを牽引したマザーズにも一服感が出るかもしれません。

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