日経平均株価、戻りから二番底へ向かうか(2020年3月27日)

※ 当サイトは日々の動きを追記として週末金曜日(3月27日)の投稿をベースに下から時系列に書き積んでいます。

<2020年4月2日、追記>(15:30)

・2020年4月2日、日経平均株価の日足チャートです。

本日もやや下げていますが、買うに買えず、売るには今一つ決定打が無いといった状況です。

たまたま、小さな保合い波動の下値寄りで引けたことにより陰線になりましたが、気迷いが感じられる相場です。

テクニカル的には高値安値を切り下げる弱い状態が続いています。

 

 

<2020年4月1日、追記>(15:00)

・2020年4月1日、日経平均株価の日足チャートです。

新年度に入り今までの値持ちが一気に崩れてきました。

14時まではレンジ内で保合う動きでしたが、14時を境に700円ほど急落しました。

この動きを分足で確認すると、寄付き直後にトラインアグルを下方ブレイクしてフラットコレクションに移行したものの、サポートレベルラインを割り込むと売りが加速した様子が分かります。

下値メドは日足トレンドラインが想定されますが、実際にはどのような引き方の違いがあり恣意的になりがちなので、どの引き方が意識されるかは現時点では明確ではありません。

二番底を探る動きになったと思われます。

テクニカル的なサポートポイントは、次々にブレイクしてしまいました。
本格的に動き出すと、3月の下落時と同様にテクニカルが通用しない局面になるかもしれません。

下記27日にも記載しましたが、「押し目買い」とか「値ごろ感」、「仕込み時」と言った観点は無いと思われます。

 

<2020年3月31日、追記>(15:10)

・2020年3月31日、日経平均株価の日足チャートです。

年度内最終の取引となり、高値は日足25MAに近接してきました。

直近5本のろうそく足を1本の単線足で見ると上ヒゲ陽線となり、「かぶせ線」と同類であることから「売りの急所」と言えます。

一方で、フォーメーションの観点から、株価の一時休止の「上昇ペナント」として捉えると、上昇トレンドがやがて再開される可能性があります。

・直近5本のろうそく足がはらみ気味で、これを分足で確認すると19,000円を中心に高値を切り下げ、安値を切り上げながら保合っている様子が分かります。

次第にボラティリティが低下してきていますので、どちらかにブレイクすると動きが出そうです。

今夜の日経225先物の動きには注目が必要です。

・当面の懸念事項は緊急事態宣言です。
昨夜の都知事の会見直前にもフラィング的な売りが出てサポートラインを割り込みかけました。

今後、緊急事態宣言を織り込む同様な動きになった場合、ストップロスを誘発して無用な乱高下を引き起こす可能性があることには警戒が必要です。

なお、政府がいきなり会見をして宣言を出すことはありません。
プロセスとしていくつもの会議を経る必要があるので、最初の委員会が招集されてから宣言までには数日を要します。
ただし、最初の委員会が招集された時点で先物主導で株価は走ります

 

 

<2020年3月30日、追記>(15:30)(21:30)

・2020年3月30日、日経平均株価の日足チャートです。

3月末決算企業の権利落ちと絡み下げています。
配当落ち分に心理的な要因を加味してもさほどの下落ではないようです。

チャート的には大きく崩れることなく上値は重いものの下値も堅く値を保っている状況です。
感染確認者の増加による緊急事態宣言や都市封鎖の懸念が高まっており大幅な下落が懸念される一方で、やや違和感があるものの政府の対応が好感され反発する可能性も無くはなさそうです。

3月25日からの4本のろうそく足がアイランド状態になっており、窓を空けて下落すればアイランドリバーサルの形成となり、戻り相場は終わり二番底に向けた動きになりそうです。

あるいは、下値堅く保合えば徐々に日足25MAの価格が下がってきているので、一旦3月27日の高値付近まで反発すれば25MAにタッチとなり戻り相場に達成感がでることも想定されます。

21:30、追記>
・20:30から都知事の会見がありましたが、会見開始前の板は売り買いが止まり様子見状態となりました。
開始早々に都市封鎖ではなさそうなトーンであったことから反発傾向に動き出しました。

意識されている様子が伺えることから、現在の違和感ある底堅さはマーケットが「まだ」そのタイミングではないと見ているからのようです。
今後、政府の緊急事態宣言や首都封鎖の発表があれば急落すると思われます。

 

 

戻り相場もそろそろか(2020年3月27日)(17:00)(24:00)

・2020年3月27日、日経平均株価の日足チャートです。

今週はリバウンド相場となりました。
3月25日にトレンドライン転換しました。

3月19日付の相場で日経225先物に16,000円で強烈な下支えが入ったことを契機に、目先の底が示唆され反発となりました。
その間、日経平均株価はNYダウの下落にも連動せず、なんとか力業で3,000円ほど値を戻しました。

株価が急落した場合、需給の関係からいずれリバウンドしますが、そのまま急落前の価格まで素直に戻ることは少なく、ほとんどの場合は適度にまたは半値程度戻したら、再度下落に転じて二番底を探る動きをします。

そのため、来週はそろそろ下落に転じ二番底を探る動きになりそうな気配があります。

 

・移動平均線は、長期の200MAは緩やかながらも下向き、中期の75MAも下向きで4月初旬には200MAとデットクロスします。
短期の25MAは大きく下を向いています。

株価と移動平均線の分位別図では、上から75MA、200MA、25MAとなり、その下に株価があることから中期的には「下降トレンド」、長期的には「下降トレンド予備軍」と位置付けられます。

株価が今よりも相当上昇しない限り75MAと200MAのデットクロスは避けられず、4月初旬には長期的にも「下降トレンド」に転じることになります。

 

・戻り高値のメドとして、現状ではいきなり200MAまで戻すことはまず考えられず、目先では25MAまでと考えられます。
その場合、週明け早々に25MAにタッチしてから下落に転じるケースと、今の価格帯で数日保合って25MAと出合ってから下落に転じるケースです。

あるいは、25MAを上抜けて達成感ある節目の20,000円に一旦タッチしてから下落に転じるケースです。

もちろん、高値を試すことなくこのまま下落するケースもあります。

 

・下落が始まり3月19日安値16,358円を割り込まなければ底割れとならず、二番底を確認していくことになります。

理想的な動きとしては、一旦17,000円付近まで下落した後に、ある程度日柄をかけて株価が横ばいに推移し、徐々にボラティリティが低下していく状態です。

そうなると、日柄が経過する間に25MAが株価付近の位置まで下がってきます。
傾きが緩やかになった頃に、株価が25MAを上抜けるとグランビルの法則から株価は乖離した75MAまで戻る動きになります。

その過程でフォーメーションの観点から二番底付近でダブルボトムが成立すると、二番底が確認されたと判断できます。
日柄的には少なくとも1か月程度要します。

 

・余談になりますが底割れする懸念は高まっています。

本日が3月末決算企業の権利確定日となるため、週明けは権利落ちによる下落は避けられないと思われます。

また、今週の強引とも思える株価の引き上げには、バランスシートの悪化を少しでも改善しようとするPKOの意図が感じられますが、確定日を過ぎると目先の株価を支える必要がなくなります。
加えて、
ウイルスの感染確認者数の急増で政府の緊急事態宣言、首都封鎖が懸念されるため、早々に二番底に向けた下落に転じる可能性が高いと思われます。

少なくとも、このまま堅調が続くことはなさそうです。

先日の日本経済新聞にも記事が載っていたように、市場では「日経平均リンク債のノックイン価格」が意識されているそうです。
多くは15,000円から16,000円付近にノックインラインが設定されており、それを下回ると1兆円単位での売りが殺到することが懸念されています。

3月19日安値16,358円を割り込むと底割れとなり、リバウンド過程で飛びついた買いは全てが含み損になり、ファンドの解約や個人の投げ、追証売りが下落を更に加速させることになります。

日銀もそこまで支えるほどのパワーは無く、また政府の経済対策も米国と比較すると有効性が低いことから、底割れしたら下が見えない状況になりそうです。

 

・TOPIXは本日25MAを上抜けてきました。

2月6日高値に対してほぼ半値まで戻した状況です。

 

・日経平均株価の月足は長い下ひげをつけています。

 

・株価の乖離は25MAから-5%の範囲に戻ってきました。

一時期、-24%という見たこともない乖離となっていました。

エンベロープの傾きは大きく、25MAの傾きは当面下向きであることから、株価は下値が-5%に沿って切り下げる可能性が高いので逆張りには使えません。

 

・ボリンジャーバンドはやや収束傾向にありますが、まだボラティリティが高い状態です。

 

・一目均衡表は三役が逆転したままです。

基準線はリバウンドの影響で横ばいになっています。

遅行スパンが到達するまでにはまだ3週間ほどあります。

 

・いずれにしても事態はこれから更に悪化することは明白で感染関係だけでなく、それに派生したサプライズ的に衝撃的な事象がどこかで顕在化します。
それが新たなトリガーとなって下落が起こると想定されますので、更に警戒が必要です。

当面、「押し目買い」とか「値ごろ感」、「仕込み時」と言った観点は無いと思われます。

 

<(24:00)追記>

・夜間の日経225先物が緩やかに下値を切り下げて行っています。
相場を崩さないように静かに売り抜けている様子が感じられます。
ある程度決済が済んで持ち高が解消された途端に一気に売り崩される可能性があります。

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