日経平均株価、修正トレンドを経て再上昇に転じるか(2020年2月7日)

<2020年2月13日、追記>(15:10)

・2020年2月13日、日経平均株価の日足チャートです。

本日もチャネルのレンジ範囲内の動きですが、ろうそく足は安値と高値をそれぞれ切り上げて上昇しています。

下値は25MAをサポートにしながら、高値はハイアーチャネルライン付近で保合い始めました。
ハイアーを突破して上方ブレイク、または25MAを下方ブレイクの双方の動きが近く出るかもしれません。

 

<2020年2月12日、追記>(15:10)

・2020年2月12日、日経平均株価の日足チャートです。

本日もチャネルラインのレンジ内の動きで、株価は抵抗帯を抜け、遅行スパンが好転してきました。

来週あたりから抵抗帯の下値となる先行スパン2が23,400円付近で横ばいになってきます。
このままチャネルのレンジ内で推移したとしても抵抗帯を下回ってくる可能性があり、そうなると弱含んでくると思われます。

また、先行スパン2のすぐ上に75MAと節目の23,500円があります。
そして下には8月26日を起点とする下値支持線がありますので、どのようにサポートとして機能するかにも注目です。

 

<2020年2月10日、追記>(15:10)

・2020年2月10日、日経平均株価の日足チャートです。

GDして始まったものの切り返して陽線で引けています。
修正チャネルラインのレンジ内の動きです。

出来高は低下傾向にあります。

本日の安値は、6日に空けた窓上限の23,625円がサポートレベルラインとして機能し支えられています。
(日経225先物が先に25MAに支えられて切り返した動きも影響しています)

明日以降、ここを割り込むと窓下限である1月27日高値23,363円が目先のサポートになると想定されます。

<2020年2月9日、追記>

・新型コロナウイルスのインパクト性が薄れ気味です。
ポジティブを追いかけ、ネガティブにはあえて目を背けた分析をする悪癖傾向がありますが、事態はボディブローのように経済に波及していくことが想定されます。

何かネガティブ要因にスポットが当たり問題が顕在化すると、手のひらを返したように概況は弱気に傾きます。
梯子を外され一気に株価が下落することもあります。

ここからの上昇は単なる抵抗帯までの戻りである可能性もあるので、過度に期待し楽観することなくリスクに備えることも重要です。

 

高値はチャネルラインを意識した動き(2020年2月7日)(15:40)

・2020年2月7日、引け後の日経平均株価の日足チャートです。

新型コロナウイルスの影響を受けて1月27日から反落していましたが、元の水準まで切り返してきました。
この過程で下に8本のろうそく足が取り残されるアイランドリバーサルが形成され、反落の流れに転換の兆しが出てきました。
6日に空けた窓の上限価格23,625円、あるいは下限価格の23,463円がサポートになりそうです。

(本来のアイランドリバーサルは高値圏のピークや、安値圏でのボトムからの転換を示唆しますが)

そして、12月17日高値24,110円や1月20日高値24,070円付近の価格が抵抗帯となっている様子が伺えます。
ここから上値は重そうですが上放れするか、抵抗帯に跳ね返されるかに注目です。

 

・移動平均線の傾きは、中長期のトレンドを表す75MAと200MAは上向きで、昨年9月からの上昇トレンドは継続中です。
短期のトレンドを示す25MAは下向きから横ばいなってきました。

複数線分析の観点では、今回の反落で25MAと75MAの収束がある程度進んだことから、今後株価が高値抵抗帯を上方ブレイクすると25MAが上向きになり発散していくことになります。

上向きの75MAに対して25MAは収束と発散を繰り返す動きをするので、下向きの25MAが上向きに転じると、上昇局面における短期的な調整が終了して再上昇するタイミングだと考えることができます。
複数線分析の観点からの「押し目」です。

 

・昨年12月から現在までの株価の流れをチャネルラインの観点から分析すると、12月の高値安値と2月3日までの流れを辿る動きから、下向きのチャネルラインが形成されています。
これは昨年9月からの上昇トレンドに対して調整の下降トレンド入りを表します。

昨日6日の高値はこのチャネルのハイアーチャネルラインが意識されていたことが確認できます。
ハイアーチャネルラインはレジスタンスして機能するので、売買ポイントを狙う場合にはここが逆張りポイントとなります。

但し、チャネルラインを逆張りに使用するためには「あるルール」が存在するので注意が必要です。

今後、高値抵抗帯の上方ブレイクを試す前に、まずはハイアーチャネルラインを上抜くことができるかが注目されます。

 

・チャネルラインをもう少し鳥瞰して過去4年間で確認してみると、日経平均株価は概ねチャネルラインに沿って上昇下降していることがわかります。
(これは個別銘柄においても共通する動きです)

 

・このチャートに移動平均線を重ねるとトレンドの方向性が明確になります。

上記チャートには分析期間の異なるチャネルラインが混在していますが、長期のトレンドを示す200MAとの流れの方向性に着目すると、大きなチャネルラインは200MAの向きと同じであることがわかります。

200MAと同じ向きのチャネルラインをメイントレンド、逆の向きはメイントレンドに対する修正トレンドです。

株価は200MAに対して収束と発散を繰り返し、移動平均線の傾きと株価の位置関係からも、グランビルの法則に則った綺麗な動きをしています。
テクニカル的にも整合性が取れていることが確認できます。

 

・更に、直近1年を拡大したものが以下のチャートです。

2018年末の急落の後、昨年8月まで横ばいに推移した後、9月10月に水平上値抵抗線をブレイクし上昇しました。
これにより、200MAはやや遅行して上向きに転じ、現在も上向きが継続しています。
現在のメイントレンドは上昇です。

この方向性に対して現在のチャネルラインは、200MAに逆行する向きなので、メイントレンドに対する修正トレンドと位置付けることができます。

このことから、上目線ではハイアーチャネルライン(上値抵抗線)を上方ブレイクすれば、上昇トレンドへの転換の兆しとなります。

そして、1月17日高値24,115円をレジスタンスレベルラインとして、ここを明確に上抜ければ、短期的にも上昇トレンドの再開が確認されることになります。

その場合、想定される最も高い高値のメドは、8月26日安値を起点として2月3日安値を通過する下値支持線をロアーとしたハイアーチャネルラインと想定されます。

 

・一方で下目線では、現在のロアーチャネルライン付近まで反落することが考えられます。
そして、ロアーチャネルラインを下方ブレイクすると、グランビルの法則に則して200MAが位置する22,000円付近まで下げる可能性があります。

但し、ロアーチャネルラインまでには、8月26日安値を起点とする下値支持線がありますから意識が必要です。

 

・さて、一目均衡表では抵抗帯入りしていた株価が好転しました。

遅行スパンは大幅な下落が無ければ週明けに好転しそうです。

転換線はまだ逆転したままで、相場の方向性を示す基準線は横ばいが続きそうです。
1月高値を上抜く、または2月3日安値を割り込まない限り、当面横ばいが続きます。

 

・ボリンジャーバンドは±2σの幅が広く、傾きは横ばいです

1月高値を上方ブレイクしても+2σがすぐ上に位置していることから、ブレイク後に+2がレジスタンスとして機能すると失速リスクがあるので注意が必要です。

 

・6日の上昇時には出来高の増加が見られましたが、本日は増加は見られません。
今後、ハイアーチャネルラインや1月高値をブレイクするタイミングで出来高が増加するか注目です。

新型コロナウイルスのインパクト性が薄れていっています。
ポジティブを追いかけ、ネガティブにはあえて目を背けた分析をする悪癖傾向がありますが、事態はボディブローのように経済に波及していくことが想定されます。

何かネガティブ要因にスポットが当たり問題が顕在化すると、手のひらを返したように概況は弱気に傾きます。
梯子を外され一気に株価が下落することもあります。

ここからの上昇は単なる抵抗帯までの戻りである可能性もあるので、過度に期待し楽観することなくリスクに備えることも重要です。

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