日経平均株価、踏み止まるも下方ブレイクに警戒(2020年1月31日)

<2020年2月6日、追記>(19:40)

・2020年2月6日、引け後の日経平均株価の日足チャートです。

1月27日に空けた窓の下限と上限の節目を上抜けて大幅な上昇となりました。
高値はチャネルラインのハイアーチャネルラインを、または24,000円を意識しています。

今夜の日経225先物でこのハイアーラインを上方ブレイクすれば、明日堅調だと思われます。
その場合、1月17日高値24,115円を試す勢いがあるか注目です。

上方ブレイクしなければ、目先は横ばい、もしくは25MA付近まで調整する可能性があります。

また、一目均衡表は抵抗帯を上抜けて好転しました。
遅行スパンはろうそく足にかかり、24,000円の水準を超えると好転します。

一転して強含む状況に転じてきました。

 

<2020年2月5日、追記>(15:10)

・2020年2月5日、引け後の日経平均株価の日足チャートです。

本日も上昇となりましたが、23,500円手目の水準が抵抗帯となっているような動きです。
楽観的に買い進められる状況ではありません。

1月27日高値23,463円、もしくは23,500円がレジスタンスとなりそうです。

なお、今回の事態は将来的にボディブローのように経済に影響が波及することも考えられます。
この様な事案の場合、過去にも上昇に転じる兆しが見えた矢先に、戻りが天井となって突如大きく反落するというケースがあったことから、楽観視せずにデットラインを明確にしてリスクに備えることも重要です。

テクニカル的にネガティヴなポイントではシステム的に大量の売りが出る可能性があります。

 

 

<2020年2月4日、追記>(15:10)

・2020年2月4日、引け後の日経平均株価の日足チャートです。

本日は上昇となり、8月26日安値を起点とする下値支持線を終値で上回ってきました。
支持抵抗のレンジ内の動きです。

これにより、昨日の安値を通過点として暫定的に下値支持線を引き直すことになります。
明日以降はこのラインが下値支持線となり、株価が割り込むことがなければサポートとして意識されることになります。

上昇が続く場合、1月27日に空けた窓の下限23,463円が、まずはレジスタンスレベルラインとして意識されそうです。
(75MAの意識度合いは高くないと想定されます)

 

<2020年2月3日、追記>(17:00)

・2020年2月3日、引け後の日経平均株価の日足チャートです。

3日の日経平均株価は、8月26日安値を起点とする下値支持線をGDして始まりました。
引けにかけて切り返し下記1月31日に記載の3本目の下値支持線を上回ったものの、終値はこのラインがレジスタンスになったような動きに見受けられます。
目先は再びこのラインが上値抵抗線となります。

また、11月21日安値22,726円はレジスタンスレベルラインとして意識されます。

今週末付近で株価は抵抗帯下限にかかってきます。
割り込んで逆転となるか、先行スパン2に沿って下値を切り上げる動きとなるのかにも注目です。

今夜の日経225先物の動きにも注目です。

 

 

<2020年2月1日、追記>(10:20)

・2020年2月1日引け後の日経225先物夜間(大証)の日足チャートです。

1月31日(日中)の終値と比較して480円ほど下落しています。
状況がこのままだと週明けの日経平均株価は大きくGDして始まると予測されます。

夜間先物の安値は11月21日安値22,645円がサポートとして意識され、なんとか耐えて5円高の22,650円で下げ止まっています

月曜日の日経225先物の寄付きがこのサポート価格を割り込む動きになると、下げが加速すると考えられますので8:45からの値動きには注意が必要です。

・また下記に記載した日経平均株価のラインに関する補足として、今週の5本のろうそく足はロワーチャネルラインを下方ブレイクして推移していることが分かります。

1月27日月曜日の高値はロアーチャネルラインがレジスタンスとなり跳ね返され、今週の動きはラインまで達していません。

このロワーチャネルラインがレジスタンスとして機能しますので、リターンムーブとして反発があった場合には戻りのメドになります。

目先の重要な観点は、移動平均線や節目の価格を意識した日々の上下ではなく、このラインまで戻した際にラインを上方突破できるかどうかです。

・よって、ひとまずの上値メドはロワーチャネルライン、下値メドは下記に記載した3本目の下値支持線と考えられますが、夜間日経225先物の動きから下振れして下値支持線をブレイクする可能性が出てきました。

週明けは11月21日の安値22,726円割れを警戒することになります。

当追記は以下の1月31日投稿本文の追記になります。

 

テクニカル的な下値支持をブレイクすると調整に(2020年1月31日、15:40)

・2020年1月31日、引け後の日経平均株価の日足チャートです。

新型コロナウイルスの影響で株価は1月17日高値を上抜くことができず不安定な動きが続いています。
事態が終息する兆しはまだ見えず、また今後経済に与える影響も見通せないことから、更に下げることはあっても上昇する可能性は低いと思われます。

出来高はやや増加しています。

月末月初、週末、春節を挟むことで企業の決済等による資金繰り問題が来週以降に表面化してくることも想定されています。
株価はまだ大きく下げてはいないものの、週明け以降の動きには注意が必要です。

 

・移動平均線の傾きを確認すると、長期のトレンドを示す200MAは上向きで上昇トレンドは継続です。
75MAもまだ上向きなので中期的にも上昇トレンドは継続しています。

短期のトレンドを示す25MAは1月17日高値からの反落の動きを受けて今週から下向きに転じています。
現時点では中長期の上昇トレンドの一時的な調整と見られます。

25MAが下向きであることで75MAに対して収束する方向に向かっています。
移動平均線の複数線の観点からは、いわゆる「押し目」に向かっている状況です。

このまま中長期の上昇トレンドが継続していることから、25MAが75MAに収束した状態から、株価が反発すれば再び25MAが上向きに転じ、発散方向に向かえば短期的にも上昇トレンドが再開されます。

逆に、株価の下落が続いて25MAが75MAを割り込むと、ミニデットクロスが成立して更に弱含むことになります。
株価と移動平均線の分位別では、中期的な「下降トレンド」が確定します。

今週の株価は上下しながらも横ばい傾向にありますので、このままの水準で推移するならば、2本の移動平均線が収束する時点での株価の動きに注目です。

 

・また、フォーメーションの観点から、12月17日高値、1月8日安値、1月17日高値を辿る動きに注目すると、ダブルトップを形成する可能性があります。(厳密には1月17日の高値の方が僅かに高いですが)

ネックラインを1月8日安値22,851円とすると、昨日木曜日に一瞬ヒゲで割り込んではいるものの、明確に割り込んでくると更に弱含むことになりそうです。

ただ、その際には11月21日安値22,726円が歯止めのサポートレベルラインとして機能するかもしれません。

 

・さて、ラインの観点では本日反発して昨日の安値ができたことで10月10日安値を起点として3本目の下値支持線が出現しました。

3本目の下値支持線を下方ブレイクすると、相場がもう一段の調整に向かう可能性が高いので、上記ネックラインを下方ブレイクする前に早々に調整入りの可能性が強まる高まりそうです。

本日の株価は、10月10日安値を起点とする2本目の下値支持線が逆転のレジスタンスとなり押し戻されています。

これは、10月10日安値を起点にしても、8月26日安値を起点にしても本数は同じなので、10月10日と8月26日の両方の安値を起点としたラインを意識しておくことが必要です。

逆に、この3本目の下値支持線はサポートラインでもありますので、株価がこのラインに支えられると反発の可能性が残ります。

 

・加えて、ラインの観点から有効性は定かではありませんが、欧米で意識されている分析手法としてスピード・レジスタンスライン(SRL)があります。

8月26日安値20,173円を大底として、最初の特徴的な高値をベースにして、1/3、2/3の水準を結んでSRLとして下値支持線と想定します。

株価は12月30日に1/3SRLを下方ブレイクしたことで下降トレンドへの転換が意識され、その後のリターンムーブの動きが1/3SRLを上抜くことができずに現在に至っています。

つまり、SRLの観点から弱含む兆候は年末年始の動きから確認できたことになります。

 

・株価の過熱感をエンベーロープで確認すると、反落してはいるもののまだ-3%の乖離にとどまっており、まだ大きく乖離している状況ではありません。

エンベロープの傾きはやや下向きではあるのものの、現状では-3%や-5%が下値支持になると想定されます。

但し、株価の下げが大きくなり、ベースとなる25MAの下向きの傾きが大きくなれば、バンドの下限に沿って株価が下落する動きとなり下値支持としては機能しないので注意が必要です。

 

・ボリンジャーバンドは発散方向に向かっています。

上記のサポートレベルライン、および3本目の下値支持線を割り込む水準まで下げると、株価は-2σに沿って下げを加速させます。

いずれにしても、今の水準から下方に振れると200MAや22,000円の水準まで調整する可能性があります。

 

・一目均衡表は転換線が逆転、遅行スパンが逆転、抵抗帯入りとなり弱含んでいる状況が確認できます。

株価の方向性を示す基準線は、やや弱含んだものの横ばいで推移しています。

木曜日の終値を割り込むと下向きに転じて、更に弱含むことになります。

現在の株価は抵抗帯の中に位置していますが、来週中頃から先行スパン2が切り上がってきますので、上記支持線と併せてサポートとして機能しそうです。

なお、対等数値の観点から、12月17日からの下げ日柄、1月17日からの下げ日柄を鑑みると、目先短期的な反発があるかもしれません。

 

・パラボリックは逆転して4日目となります。

現在のところ、上に位置する25MAを上抜けてまで好転する可能性は低いと想定されますので、SARが加速した下げに注意が必要です。

 

・全体的にみてテクニカル的に相場は弱含んできています。

上海市場がオープンしてからの動きや、国際経済への影響、企業の今期・来期の見通しなどが明らかになってくることによって、徐々に影響が出てきそうですが、一旦調整に入って値幅が出てしまうと、その後の日柄調整には時間がかかると予測されます。

上方ブレイクへの期待は残るものの低く、下方へのブレイクに警戒が必要です。

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