日経平均株価、高値更新するか失望売りとなるか(2020年1月17日)
高値にタッチするも出来高が伴わず(2020年1月17日)
・2020年1月17日、日経平均株価の日足チャートです。
昨年12月17日高値を起点とする上値抵抗線を抜けた株価は、逆転した下値支持線に支えられザラ場で24,091円の直近高値を僅かに更新してきました。
終値ベースでは押し戻されましたが、節目の24,000円を割り込まず弱含む気配が見られないことから、来週の動きに注目です。
一方で出来高は減少傾向にあり、上昇の後押しとなる相場の勢いは感じられません。
来週以降、出来高を伴って高値更新してくるかどうかにも注目です。
・移動平均線は25MA、75MA、200MAはともに上向きで上昇トレンドは継続です。
株価は昨年9月頃から小さな調整波動をはさみながらも上昇が続いています。
上昇日柄が75日間以上に渡って継続していることから、応当日の関係で25MAと75MAの傾きは平行になっています。
その間に小さく上下した値動きによりメリハリのない収束と発散が繰り返されていますが、株価が12月高値を上抜けて上昇すると25MAは発散方向に向かい上向き角度が増すことで上昇トレンドは強くなります。
・一目均衡表は逆転していた転換線と基準線は同値です。
相場の方向性を示す基準線は横ばいですが、高値更新となれば基準線が上向きに転じて転換線も好転します。
遅行スパンは好転し先行スパンもザラ場で一瞬雲入りしたものの好転に戻しています。
・ボリンジャーバンドは±2σともに上向きです。
株価が高値を更新すれば+2σは-2σ以上の傾きとなり、株価は+2σに乗って上昇する可能性が高まります。
但し、収束感がさほどないことから、+2σがレジスタンスになり株価は跳ね返される可能性があるので注意が必要です。
・月足、週足ともに上向き移動平均線の上に株価が位置しているので中長期的には上昇トレンドです。
今後、日足で出来高を伴いながら高値を更新してくると短期的にも上昇トレンドが再開されることになり、エリオット波動の観点からも第5波の開始となります。
但し、これは第3波の終点を12月17日と仮定した場合で、高値を更新できなかった場合には11月8日が第3波の終点であったことも考えられ、現状ではまだカウントを断定することは出来ません。
そのうえで、12月17日を第3波の終点とするならば、第5波で想定される値幅は、第1波が2,082円、第3波が2,783円であり、第3波の値幅が第1波の1.618倍を越していないことから、第3波は延長されていないため第5波は延長となる可能性があります。
その場合、第5波の値幅は第1波の起点と第3波の終点の値幅3,918円の0.618倍、1倍、1.618倍と想定されるので、目先は0.618倍の25,372円、1倍の26,869円付近が想定されます。
しかし、11月8日の高値と12月17日高値を結ぶ上値抵抗線もありますので、これが強いレジスタンスになると思われますので、途中波動における高値メドになりそうです。
・一方で、ここから反落した場合、25MAや節目の23,500円、75MAがサポートになりそうですが、8月26日安値を起点として1月8日安値を通過する下値支持線を下方ブレイクすると、目先は200MA付近まで調整する可能性も出てきそうです。
明確に高値を更新するまで小動きが続きそうですが、膠着状態から脱して上昇再開となるか、重さに耐えられず失望売りとなるか来週の動きに注目です。
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