日経平均株価、再びブレイク待ちの膠着状態に(2019年12月27日)
<2020年1月9日、追記>(20:00)
・2020年1月8日、引け後の日経平均株価の日足チャートです。
地政学的リスクの一時的な後退により上昇しました。
これにより25MAは再び上向き転じています。
25MAと75MAが中途半端感はあるものの、ある程度収束したことにより、ここから発散する動きになれば、継続中の上昇トレンドは再開となり、目先は12月17日高値24,091円を目指す動きになりそうです。
但し、12月17日高値を起点とする上値抵抗線が意識される可能性があります。
・9日20時現在、日経225先物(夜間)の高値が12月17日高値からの上値抵抗線で止められています。
このまま明朝まで上値抵抗線を上抜けることができなければ、明日の日経平均株価も上値が重そうだと思われます。
朝までに上抜けることができれば、日経平均株価はGUして上抜けるかもしれません。
<2020年1月8日、追記>(15:00)
・2020年1月8日、引け後の日経平均株価の日足チャートです。
1月6日安値を割り込みましたが75MAがサポートとなり踏み止まっています。
気迷いの寄り引け同時線に近い足です。
目先下げるとしたら75MAを割り込むかどうか、11月21日安値を意識した動きになるかどうかに注目です。
また、25MAの傾きが下向きになってきたことにより、今後25MAは75MAに対して収束に向かいます。
複数線の観点からは押し目に向かう局面となりますので、更に収束が進んだ際の株価水準にも注目です。
<2020年1月7日、追記>(15:20)
・2020年1月7日、引け後の日経平均株価の日足チャートです。
昨日の下げから一転上昇となりました。
上値抵抗線と考えられる8月26日安値からのトレンドラインを微妙に上抜けて引けています。
リターンムーブによる反動と見られますが、上には窓の下限、および25MAが位置していますので、これがレジスタンスとなり株価が跳ね返されれば下げが加速する可能性があります。
その場合、まずは昨日の安値23,148円がサポートレベルとなりますので、これを割り込む動きには警戒が必要です。
一方で、今夜の反応が堅調であれば、明日は25MAを一気に上抜ける可能性もあります。
<2020年1月6日、追記>(15:10)
・2020年1月6日、引け後の日経平均株価の日足チャートです。
海外要因により大きく売られています。
株価は25MAおよび、ロアーチャネルラインを割り込み12月12日に空けた窓を跨いで下落しています。
これにより12本のローソク足を残してアイランドリバーサルが形成されました。
これが、これまでの上昇トレンドが転換する重要な兆しになる可能性がありますので、今後の値動きには注意が必要です。
目先、反発する局面もありますが、8月26日安値を起点とするトレンドラインが逆転の上値抵抗線となりますので、株価がこれを上抜くことができなければトレンド転換の可能性は更に高まります。
明日以降、下落が続くようならば23,000円、または75MAで下げ止まるかどうかに注目です。
<2020年1月2日、追記>
・2019年12月30日、引け後の日経225先物の日足チャートです。
30日朝に引けた日経225先物は8月26日安値を起点とするトレンドラインを下方ブレイクしました。
若干弱含む動きとなりましたが、年末要因により利益確定に押された感があります。
まずは先行して始まるNYダウとCME日経先物の値動きを確認していくことになります。
日経平均株価は週明けにレンジ内で推移する動きに戻れば横ばい相場継続となりますが、下ブレすると心理的に下げが警戒されている状況でもあり大きく下落する可能性があります。
その場合、トレンドは長期中期的にも上向きなので、それが短期的な一時的な押しなのかどうかを確認していくとともに、下値水準を予測していくことになります。
<2019年12月30日、追記>
最終日はレンジをやや割り込んだものの25MAの上で引けました。
大きな下げにはなっていません。
日経225先物もトレンドラインをまだ割り込んではいません。
年初、どちらかに動く可能性もあることから年明けのNYダウの動きに注目です。
株価は狭い横ばいレンジに(2019年12月27日)
・2019年12月27日、引け後の日経平均株価の日足チャートです。
NYダウが高値を更新する中で日経平均株価は出来高が減少し、小幅な動きのまま高値圏で膠着する状況となっています。
移動平均線は75MA、200MAは上向き、25MAも横ばいから上向き傾向になっており上昇トレンドは継続中です。
株価は10月10日安値を起点とする下値支持線を25日に下回ったことにより弱含む兆しを見せましたが、この下値支持線は逆転の上値抵抗線とならなかったことからすぐに反落とはならず、現在は12月13日に空けた窓により11本のローソク足がアイランドを形成したまま、窓の上限23,746円を下値に12月17日高値24,091円を上値とする狭いレンジ内で横ばいに推移しています。
これにより、この10月10日安値を起点とする下値支持線は消滅し、今後は8月26日安値を起点とするトレンドラインが下値支持線として意識されることになりそうです。
・一目均衡表の基準線が上向きに転じてきました。
三役は好転状態ですが、今のレンジ内で株価が推移を続けた場合、相場の方向性を示す基準線は再び横ばいになることから明確な方向感は見受けられません。
・12月12日までに綺麗に収束したボリンジャーバンドは、13日の上昇で発散に向かったものの、上昇が続かなかったことで横ばいになってきています。
+2σはレンジの上限と同じ水準に位置していることから強いレジスタンスとして機能しそうで、次の動きには再びボリンジャーバンドが収束気味になるのを待つ必要があり、株価が今の水準で推移するか、一時的に-1σ付近まで反落する必要があります。
・今後の動きとして、今のレンジを上方にブレイクした場合、買戻しを伴いながら昨年10月2日高値24,448円を目指すことになります。
高値を更新すると、次に9月19日高値と11月8日高値を結ぶ上値抵抗線が高値メドになると想定されます。
一方で、下方ブレイクした場合の安値メドは、25MAや8月26日起点とするトレンドライン、または11月8日高値と12月17日高値を結ぶチャネルラインのロアーチャネルラインが意識されそうです。
月足、週足も考慮して全体の相場は上昇トレンドにありますが、下方ブレイクするとアイランドリバーサルを形成し相場の流れが変わる可能性があります。
現状ではどちらにブレイクするかは不明ですが、上値を取りに行くのか押しが進むのかはブレイクした事実を確認して見ていく必要があります。
また、年始に大きく動く可能性もありますので双方への変化に備えておく必要がありそうです。
・なお、日経225先物の日足チャートでは、株価は8月26日安値を起点とするトレンドラインを割り込んでおらず、上昇トレンドが弱含む動きは見受けられません。