日経平均株価、上方ブレイクするもトレンドに乗れるか(2019年12月13日)
<2019年12月19日、追記>(15:40)
・2019年12月19日、引け後の日経平均株価の日足チャートです。
本日も反落です。
10月10日安値を起点とするトレンドライン(下値支持線)に近接してきたので、このまま反落が続く場合、下値支持となるか注目です。
株価が12月17日高値を抜かずに今の水準で推移すると、25MAの傾きは横ばいになってきます。
複数線分析の観点からは、75MAに対して収束が進むことになり、押し目として好ましいチャートの形になります。
また、5本の足はアイランド状態にあります。
11月26日高値23,608円がサポートレベルラインになる可能性がある一方で、5本の足がアイランドリバーサルとなれば相場が悪化する可能性があるので注意が必要です。
(その場合、トレンドラインは割り込む状況になります)
<2019年12月17日、追記>(15:10)
・2019年12月17日、引け後の日経平均株価の日足チャートです。
13日の高値を更新したものの、小幅な動きで上値を追う動きは見られません。
目先は11月8日高値を起点とする上値抵抗線(傾向線)が意識されると思われますが、これを上抜けると昨年10月2日高値24,448円を目指す上昇になるかもしれません。
移動平均線の複数線分析の観点からは、一旦25MAまたは75MAまで押す可能性も想定されます。
<2019年12月16日、追記>(15:45)
・2019年12月16日、引け後の日経平均株価の日足チャートです。
先週末の上昇に対する反動はさほどなく小動きで、出来高は12月の平均値付近に戻りました。(13日はSQ)
勢いは感じられず様子見が続きそうです。
上方ブレイクするも移動平均線の収束不足が懸念(2019年12月13日)
・2019年12月13日、引け後の日経平均株価の日足チャートです。
昨夜の英国総選挙の結果、および米中貿易摩擦の後退懸念解消に向けた動きの影響を受けて、昨夜のNYダウと日経225先物が上昇した流れを引き継ぎ、日経平均株価は膠着状態を抜け出して窓を空けて上方にブレイクしました。
昨日まで究極に収束していたボリンジャーバンドが発散し始めました。
非常に綺麗で模範的な収束の後の発散です。
本日の上昇はまだ買戻しの域を出ないと思われ、週明け以降の動きを確認していく必要がありそうですが、株価はボリンジャーバンド+2σに沿って上昇する動きとなれば上昇トレンド再開となります。
移動平均線は200MAと75MAは上向きで中長期的に上昇トレンドは継続しており、25MAも横ばいから上向きに転じてきています。
このまま上昇が続くと25MAは75MAに対して発散していきます。
・目先の高値メドにはいくつかのケースが想定されます。
1.ブレイク前の横ばい期間の値幅が600円程度であることから、波動論のV計算値24,200円付近。
(ヒゲも考慮すると値幅900円の24,500円)
2.エリオット波動の観点からは、現在が第5波の開始とするならば、第3波が第1波に対してフィボナッチ数の1.618倍を越えていないことから、第5波は第1波と同等または0.618倍、1.618倍になると想定され、0.168倍であれば24,012円付近となり、心理的節目である24,000円と併せて意識される水準となりそうです。
3.ラインの観点からは、10月4日安値を起点とする下値支持線をロアーとするハイアーチャネルラインが上値抵抗となるならば25,500円付近が想定されます。
4.最も注目される価格は昨年10月2日に付けた高値24,448円で、これをしっかりと上抜ければ心理的にも追い風となり上昇の勢いは加速すると考えられます。
5.また、エンベロープの+5%が現在24,500円付近に位置しています。
株価の上昇が続き25MAが更に上向きになれば、エンベロープの+5%も上昇することになりますが、移動平均線の動きは株価に対して遅行する特性があることから、25MAの上向き角度が増すよりも早く先に株価が上昇すると、横ばいの+5%はレジスタンスとなり株価が到達した水準が上値メドになります。
株価が速い速度で上昇を続けるならば、+5%への到達期間にも注目です。
逆に、25MAが先に上向きに推移した状態で株価が到達したら、株価はエンベロープ+5%に沿って上値を切り上げる動きになります。
・一目均衡表は引き続き三役が好転しています。
今週は遅行スパンが株価に接近し、僅かな下落で逆転してしまう状況でしたが、本日の上昇で回避されました。
相場の方向性を示す基準線も上向きで、一目均衡表からも強い相場と判断できます。
・一方で、上昇の勢いが強い反面、11月からの保合い期間において25MAと75MAの収束があまり進んでおらず、株価は75MAに対する乖離が大きいことや、双方の移動平均線に乖離がまだあることから、上昇の継続性に対する期待はさほど高くなく失速懸念が残ります。
そのため、週明けには反動から一旦23,500円付近まで反落し、75MAを下値支持に再び保合い期間を経た後に、上方または下方に本格的に動き出すのではないかと想定されます。
(当然25MAだけに対して発散するグランビルの法則の則った動きも想定されますが)
その場合の移動平均線と株価の推移は、下記のチャートのようになると考えられます。
もし、本日または週明け早々の高値が転換点となった場合、11月8日高値とその高値を延長したラインは強力な上値抵抗となります。