日経平均株価、25MAからの上昇か更なる下落か(2019年11月22日)

<2019年11月28日、追記>(16:00)

・2019年11月28日、引け後の日経平均株価の日足チャートです。

上値が重く小幅な動きが続いています。

ボラティリティの低下に伴いボリンジャーバンドの収束が進んでいます。
上抜け損ねた11月26日の高値と同じ水準に+2σがあり、これがレジスタンスになっています。

もう少し収束期間が続くと発散に勢いが出そうですが、上下どちらに動くかは現時点では分かりません。

高値を抜けて第5波動の上昇になるか注目です。

 

<2019年11月26日、追記>(15:10)

・2019年11月26日、引け後の日経平均株価の日足チャートです。

25MAをサポートに上昇に転じたものの上値では重さが感じられます。

本日は前場に日経225先物主導で11月8日高値23,591円を一瞬上抜けたものの(17円)、追随した買いが全く入らずに反落しました。

出来高は株価の上昇と逆行して減少傾向です。(VRも低下しています)

横ばいのボリンジャーバンド+2σがレジスタンスになっています。
ここを上抜けてくれば発散方向に向かうことになりそうです。

パラボリックは好転ですが、ゆらぎがダマシになる可能性があるのでSARの加速の確認が必要です。

明日以降、再度高値を試す動きになるか、再び25MAまで押されるのか、基本数値の日柄と併せて注目です。

 

上昇と下落で想定される2ケース(2019年11月22日、16:00)

・2019年11月22日、引け後の日経平均株価の日足チャートです。

株価は21日に25MAを割り込んだものの切り返して再び25MAを上抜けてきました。
(25MAをベースにした場合、グランビルの法則の買いポイントに該当します)

移動平均線は25MAの向きはここ数日の下落でやや鈍化しているもののまだ上向きです。
75MAと200MAも上向きでやや発散していることから上昇トレンドは継続しています。

出来高は概ね横ばいで減少傾向となっていないことから、特に弱含んでいる様子は感じられません。

・ボリンジャーバンドは上昇の一服によりボラティリティが低下して収束が進んでいます。

ボリンジャーバンドは横ばいに推移していますので、+2σがレジスタンスとなるとともに、+2σの価格は11月8日高値23,591円と同じ水準になるため、この付近は上値が重くなりそうです。

但し、ここを上抜けると逆にボリンジャーバンドは発散することになるので、上昇が加速すると考えられます。

・一目均衡表では、株価は抵抗帯の上にあり好転、株価は遅行スパンを上回っていて好転、相場の方向性を示す基準線は上向きではあるものの転換線が逆転しそうです。

日柄的に本日は11月8日から数えて下落10日目からの反発です。
9月19日高値から下落した際にも10日目から反発し、基本数値32日が意識されて上昇に転じています。

注目すべき点として、11月28日が33日目に相当しますので、目先で11月8日高値からの上値抵抗線と、10月10日安値からに下値支持線の間で揉み合った後に上昇に転じると、一目均衡表の基本数値・対等数値を意識した理想的な動きとなります。

・さて、今後の動きとして2つのケースが想定されます。

1つ目は、11月8日高値を上抜けて上昇を続けるケースで、11月8日高値を上抜けるとエリオット波動の第5波動目に転じたことが確認されることになります。

その場合の目標価格は、第1波動の値幅が2,082円、第3波動の値幅が2,315円であり、第3波の値幅は第1波の値幅のフィボナッチ数の1.618倍を超えていないことから、第5波の到達価格は第1波の起点から第3波の高値までの値幅3,418円と、第4波の安値3,428円との関係から予測することができます。

第5波動の目標価格は以下の3つが想定されます。

1.値幅3,418円の0.618倍を第4波の安値3,428円に加算した24,844円
2.値幅の1倍を加算した26,154円
3.値幅の1.618倍を加算した28,272円

加えて、昨年1月22日高値を起点として昨年の10月2日高値を通過する上値抵抗線を引くことができます。

株価が高値を切り上げて上昇していく際の高値同士を結ぶ右上がりの上値抵抗線は、非常に強いレジスタンスとして機能する傾向があることから、まずはこの上値抵抗線に株価が到達した価格が目標値になりそうです。

そうなった場合、上記想定価格のうちフィボナッチ数0.618倍の24,844円が、ほぼ上値抵抗線と同じ水準に位置することから、上昇した場合の上値メドは24,844円付近と考えるのが妥当と考えられます。

・2つ目は、11月21日安値を下回り更に下落するケースです。

その場合、まず想定されるサポートポイントとして8月26日安値を起点とする下値支持線(トレンドライン)があります。

次に、10月16日に空けた窓の上下の価格22,424円と22,555円が下値メドとして想定されます。
窓の価格はサポートとして意識されやすい傾向があります。
実際11月14日、および11月21日の安値も窓が意識されて下げ止まったとも考えられます。

更に下落が進む場合には、第1波の高値22,255円が下値メドとなります。

エリオット波動の観点からみた場合、第4波の安値は第1波の高値を下回らないというノー・オーバラップのルールがあるためです。

このルールが崩れて更に下落するならば、下に位置する75MAや200MAがサポートになる可能性がありますが、そこまで下落すると相場全体を見直す必要が出てきます。

なお、25MAが下向きに転じ75MAに対して収束し始める動きになった場合、2本の移動平均線が収束した後に株価が上昇に転じるまでには、およそ2か月くらいの日柄を要することになり調整が長引く可能性が高くなります。

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