日経平均株価、窓上限で切り返す動きに(2019年11月1日)

<2019年11月6日、追記>(15:10)

・2019年11月6日、引け後の日経平均株価の日足チャートです。

高値を切り上げたものの若干押されましたが、25MAの上向き角度が更に大きくなり、依然として強いトレンドが続いています。

本日の高値は上値抵抗線(ハイアーチャネルライン)に抑えられたように見えます。
ラインが上昇しているので日々上値余地が出来るので、ラインを上値抵抗として意識しつつも高値を更新していく動きが想定されます。

現在のように強い上昇トレンドが継続している局面では、移動平均線や一目均衡表などの指標は一時的に機能しません。そのため、目先の相場メドを判断する指標として視覚的に分かり易いチャネルラインが重視される傾向があります。

一方で、本日で10月10日を起点として基本数値17日目に達しているので転換点が近いかもしれません。
もし、このまま上昇が継続するならば、9日後の基本数値26日が意識されることになります。

今後、株価とオシレーター系指標の動きからダイバージェンスの発生も想定されますので、反落のシグナルを発する可能性もあるので注目しておく必要があります。

 

<2019年11月5日、追記>(15:30)

・2019年11月5日、引け後の日経平均株価の日足チャートです。

米国の堅調な流れを受けて日経平均株価もTOPIXもそろって上昇となりました。
実需の買いに加えて、逆張りで空売りをした売り方のロスカットによる踏み上げが相場を押し上げた感じです。

さて、高値はチャネルラインのハイアーチャネルラインに接近してきました。
ここでチャネルライン分析において2つの観点があります。

一つ目はラインをログスケールで引いた場合、ハイアーチャネルラインまでには若干の上げ余地があります。
2つ目は標準スケールで引いた場合は、本日の高値はハイアーチャネルラインに到達しています。

どちらのラインが正しいというわけではありませんが、日経平均株価の場合には標準スケールでの高値安値が意識されることも現実的には多々あるので、到達してしまった可能性があるという含みを持って見ていく必要がありそうです。

(どちらのラインが結果として意識されるかは、その時々に相場を左右する力を持つ売買システムが、どちらのスケールを使って構築されているのか、そのプログラミング仕様に因ります)

日経225先物も標準スケールでラインにピタリと到達していますので、今夜の動きが何らかの兆候になるかもしれません。

但し、いずれにしてもラインは切り上がっていますので、上向きのラインに沿って明日以降も株価が上値を切り上げる可能性がありますし、一気にラインを突破してしまう可能性もありますから、ハイアーチャネルラインが目先の高値メドとはなるものの、ここが反落のポイントになるという意味ではありません。

また、高値はエンベロープ+5%水準に達しています。

+5%のラインはチャネルラインと重なって同じ角度で上向いていますので、株価は同様にラインに沿って上値を切り上げる動きになる可能性があります。

なお、この上昇が始まった10月10日を起点にすると本日は16日目にあたり、基本数値17を念頭に置いておくことも必要です。

 

 

反落しても底堅く切り返す動き(2019年11月1日)(15:20)

・2019年11月1日、引け後の日経平均株価の日足チャートです。

GDして寄り付いた直後に一瞬下振れしたものの、10月24日に空けた窓の上限がしっかりと意識されて切り返し底堅さが感じられます。

移動平均線は200MA、75MAの傾きが徐々に大きくなり、25MAは急角度で上向いていることから、引き続き強いトレンドが継続していると判断できます。

・株価は25MAから3%程度上方乖離していて、依然として過熱感が高い状況が続いています。

乖離のレンジは週足チャートの方が視覚的に分かり易く、26MAから概ね6%以上乖離すると反落、もしくは反発する傾向があることから、いずれ株価は反落するか横ばいに推移して過熱感を冷ます動きになります。

・今後の見通しとして、昨年12月安値を起点とするトレンドラインをベースにしたチャネルラインのハイアーチャネルラインがすぐ上に位置していることから、高値を更新するならばこのラインに到達する価格が目先の上値メドとなりそうです。

しかし、上昇の勢いが強ければ上向きのラインに沿って上値を切り上げる動きや、ラインを突破してしまうので注意深く見ていく必要があります。

また、日足チャートではパラボリックのSARと株価が近接してきたので、逆転した場合には現在の上昇トレンドが終わる可能性があるので注意深く見ておく必要がありそうです。

・一目均衡表の基本数値17を意識すると、9月の上昇時には基本数値18日で反落に転じたことから、10月29日高値は10月3日または7日を起点にすると16、17日目に該当し、上値の重さが反落の兆しになるかもしれません。

来週以降で反落した場面でアイランドリバーサルとなった場合には、相場の流れが変化することも考えられます。

反落した場合、下値メドとしてまずは25MAが意識されそうですが、25MAを割り込むと8月26日安値を起点とする下値支持線(トレンドライン)まで下落する可能性が想定されます。

加えて、一目均衡表の対等数値の関係から8月26日の上昇と、10月3日からの上昇との日柄が同じであることから、これに派生して9月19日からの下落幅979円を基準に、10月29日高値23,008円からこれを差し引くと22,029円になり、ほぼ下値支持線と同じ水準となることから、この付近が妥当な下値メドになりそうです。

日柄的には12日であったことから、再来週付近となりそうです。

そうなった場合、その後の動きとして2通り想定されます。
すぐに反発して切り返せば上昇トレンドの再開となりますが、反発力が弱い場合には概ね2か月程度かけて25MAと75MAが収束する形まで株価は保合う展開が想定されます。

日々の出来高の増減と併せて見ていく必要があります。

上昇トレンドが再開となった場合、値幅観測論から想定される高値メドは、上昇N波動の起点を昨年12月安値をA、4月を第1波の高値をB、押し目を8月のCとすると、週足ベースで第1波の上昇幅を3,152円としてN計算値の23,413円、第1波の押し目幅2,046円としてV計算値の24,353円などが考えられますが、その過程では昨年10月2日の高値24,448円がレジスタンスレベルとして意識されそうです。

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