日経平均株価、方向感が掴めず気迷いの動きに(2019年9月20日)
<2019年9月26日、追記>
・2019年9月26日の引け後の日経平均株価の日足チャートです。
本日は高く寄り付いたものの押され、終値ベースでは前日比上昇となっています。
権利確定日との関係もあることから以降の値動きを確認していくことになります。
パラボリックはSARと株価が逆転しそうな位置関係になってきました。
転換後の揺らぎを見ながら急上昇に対する反落には注意する必要があります。
トレンドラインは9月4日安値を起点とした場合、現在は転換している状況ですが、このトレンドライン自体の信頼性は高くないので無視で良いと思います。
現時点で株価が19日高値を上抜くと25日安値を通過点とする新たなトレンドラインが出現します。
権利落ち日、月末月初を通過してからの動きを改めて見ていくことになりそうです。
<2019年9月25日、追記>
・2019年9月25日の引け後の日経平均株価の日足チャートです。
3本のはらみ足から下方ブレイクしてきました。
エンベロープはようやく+10%から低下して行き過ぎた乖離が修正されつつあります。
各オシレーター系指標も高水準が低下し始めています。
移動平均線はゴールデンクロス直前ですが、実際の株価の動きに対して遅行性があるため、クロス時点では株価の移動平均線に対する乖離はかなり大きくなっているケースが多く見受けられます。
そのため、ゴールデンクロスを売買シグナルとするにはリスクが高すぎます。
ゴールデンクロスで株価と移動平均線の分位図的には「上昇トレンド」となるものの、順張り買いスタンスをとるならば株価が移動を上抜ける「上昇トレンド予備軍」を買い参入のポイント候補とするのが妥当です。
今後、移動平均線の上昇が続くならば調整局面を挟みながら上昇トレンドは継続しますが、どこまで押すのかが注目されます。
また、上昇トレンドが続くのであれば今回の押しの安値を通過点とするトレンドラインが出現しますので、トレンドが変化する兆候を捉えるのに有効です。
<2019年9月24日、追記>
・2019年9月24日の引け後の日経平均株価の日足チャートです。
本日も小動きではらむ足となりました。
この3本のはらみ足を5分足で確認すると、シンメトリカルトライアングルを形成している様子がわかります。
株価がトライングルの頂点に達するのは明日になりますが、どちらにブレイクするかは今夜の日経225先物の方向性に左右されることになりそうです。
ボリンジャーバンドが収束していることから株価は大きく動く可能性があります。
弱含むものの下落せず上下どちらにも動く可能性が
・2019年9月20日の引け後の日経平均株価の日足チャートです。
9月19日に相場の転機となる兆しの上ヒゲが出現し上昇もここまでと思われましたが、騰勢は衰えながらも終値ベースでは上昇です。
本日は昨日と同様に上影陰線となりはらみ線となりました。
大きく上昇した高値圏で上ヒゲが出現し、翌日の上影陰線は、相場の方向性が掴めず投資家が気迷い状態であるとを意味します。
ただ、昨日のコールオプションは4月高値の22,362円を試す価格を示唆していることから、まだ上に持っていきたい様子が伺え上方にブレイクすれば更に上値を追う動きになるものと思われます。
一方、下ぶれの気配が出ると一気に利益確定が入り下げ足が早まるので急落には注意が必要です。
その際、19日安値を支えた22,000円割れが目安になりそうです。
また、値がさ銘柄を狙って平均値を押し上げる不自然な動きは見られず、TOPIXと同じ騰落状況であることから、逆張りの買戻しによる踏み上げと実需の買いとの好循環が株価を押し上げていると考えられます。
但し、日経225先物が相場を強烈に先導していますから、いずれ利益確定で売られることが予想されます。
そうなると日経平均株価はたちどころに売り込まれる動きとなりますから、その点については警戒は必要です。
・さて、19日の高値はハイアーチャネルラインがレジスタンスになって跳ね返された可能性があります。
現在、12月26日安値を起点とし8月26日安値を通過する中期的下値支持線が、唯一の意味あるラインとして存在しますが、これをロワーチャネルラインとするハイアーチャネルラインを7月2日の高値に合わせると、19日高値はハイアーチャネルラインに到達して止まっていることが確認できます。
(残念ながら事前予測は出来ておりませんでしたが)
このラインが効いているのであれば、目先の動きはハイアーチャネルラインを突破できるかどうかが注目ポイントになってきます。
ラインは上昇チャネルなので来週早々には4月高値と同じ価格に達することから、ラインを突破する水準では同時に4月高値22,362円を更新することになりますので、上昇の勢いは更に加速することが想定されます。
このチャネルラインの引き方は日経225先物の日足でも分足で良く見られる動きで、19日の夜間取引の分足でも綺麗に機能していたことが確認できます。
(今現在は座標計算により算出されたラインの到達価格を売買ポイントとするロジックが効いています)
なお、その際に使用するのは日足ではログスケールです。
・移動平均線は株価の急落が無ければ、3連休明けの2営業日目(9月25日か26日)に200MA、75MA、25MAの3線が収束します。
3線はいずれも上向きなので綺麗なゴールデンクロスが成立することになります。
そうなると、株価は移動平均線の上に位置しているので、短期的にも長期的にも株価と移動平均線の分位別図からは「上昇トレンド」に位置付けられます。
そして、25MAと75MAの上昇角度が大きいのでトレンドの勢いは強いと判断されます。
・これを移動平均線と株価の乖離の観点から見ると、先週と同様に株価は25MAから+10%以上乖離しています。
日経平均株価がエンベロープ+10%を突破する場面は稀であることから行き過ぎた過大な乖離と判断でき、いずれ行き過ぎを修正する反落があると考えられます。
しかし、今の様にトレンドが強いとバンドの上限の沿って上値を切り上げる動きをしますので、22,000円付近や+5%を割り込む動きを兆しに反落に転じると考えられます。
・一目均衡表は3役は好転していますが、基準線が横ばいになってきました。
今後押し目があるとすれば安値メドは転換線付近と予測されます。
9月19日高値は8月26日を起点にして本日は基本数値18日目に該当しますので、ほぼ変化日と想定されますが、9月4日を起点とした場合、現在は12日目であと5日間程度は横ばい、または上昇する日柄の余地があります。
9月4日を起点とした場合、基本数値9日目で一旦揉み合った事象からこのカウントが有効になるかもしれません。
・オシレーター系指標ではスローストキャスティクスがダイバージェンスの兆候を見せ、MACDのヒストグラムは減少しています。
株価は停滞しつつあるものの、DMIのADXは上昇の勢いがまだ強くトレンドが衰えていないことを表しています。
各指標の数値は硬直的に上限に張り付いたままなので、モメンタムの特性から今のように明確なトレンドが継続する局面では有効に機能しませんので、トレンド系の指標と併せて見ていくことが重要です。
・来週はここ数日の気迷いを踏み台にして更に上を試す動きになるか、失速して目先調整局面となるのか注目です。
<2019年9月21日、追記>
・日経225先物の5分足チャートです。
21日深夜に日経225先物が崩れました。
長期と短期の移動平均線収束している局面で、下値支持線が収束した移動平均線と重なり、ボリンジャーバンドが収束している局面を割り込んだことで大きく下落しました。
テクニカル的に指標が重なったことで発散の勢いに乗っての下落です。
外部要因が影響したことが原因ですが、週明けの月曜日は日本市場は休みになりますので、月曜日夜間のNYダウとCMEの日経225先物の動きが週明け火曜日の日経平均株価の始値を左右することになります。