日経平均株価、トライアングをどちらにブレイクするか(2019年9月6日)
<2019年9月12日、追記>
・2019年9月12日、引け後の日経平均株価の日足チャートです。
本日も続伸となりました。
高値はレジスタンスレベルラインとなる7月25日高値21,823円に達しています。
後場に2回ほど高値更新を試みましたが、完全に抜くことが出来ずに引けにかけて売られています。
(高値は3円程更新しています)
ろうそく足の形状は「上十字」となり、上昇局面での出現は買い勢力の衰えを示唆することから、今夜の日経225先物の動きと併せて明日の動きに注目です。
明日は三連休前のメジャーSQとなるので、利益確定売りが出やすく、流れが変わる可能性があります。
・高値はエンベロープの+10%のバンド上限に達しています。
25MAが急上昇していますので逆張り戦略にはリスクを伴いそうですが、+10%まで乖離したのは昨年の9月以来となります。
・なお、明日高値更新となった場合、長期のチャネルラインがすぐ上に位置していますのでここにも注目です。
<2019年9月11日、追記>
・2019年9月11日、引け後の日経平均株価の日足チャートです。
昨夜の日経225先物5分足でディセンディングトライアングルを上に放れた流れを受けて、本日の日経平均株価は上昇となりました。
昨日はダイアゴナルトライアングルの上値抵抗線に高値が当たったように見えましたが、本日は更に上抜けて4月24日高値を起点とする上値抵抗線も抜けています。
また、節目の21,500円も抜けました。
さて、次のレジスタンスは10月11日を起点とする長期チャネルラインのハイアーチャネルラインです。
このチャネルラインは8月6日安値の下値メドとしても機能したので注目です。
加えて、このラインの水準には7月25日高値21,823円がレジスタンスレベルラインとして位置していることから、この辺りで上値は重くなると予測されます。
・一目均衡表は三役好転していますが、このように一本調子で上昇が続く場合、能動的数値である「基本数値」が意識されるケースが考えられます。
基準とする日の判断が難しいですが、8月26日を基準とするならば17日目となる9月18日、9月4日を基準とするならば9日目の9月17日が変化日となります。
必ず日数通りになるとは限りませんが、概ねその辺りで目先の小さな波動が転換しそうです。
ただ、三連休前であることと、金曜日はメジャーSQとも重なりますので、早めに変化が到来する可能性もあります。
<2019年9月10日、追記>
・2019年9月10日、引け後の日経平均株価の日足チャートです。
本日の高値はダイアゴナルトライアングルの上値抵抗線に当たっているように見えます。
夜間の日経225先物はやや下げて寄り付いていますので、目先の高値となるか上値抵抗線をブレイクアップしてくるのか明日以降の動きに注目です。
一目均衡表は三役が好転し基準線は上向きに転じています。
株価としては上昇が続いていますが、200MAを上抜ける水準まで達したことで、利益確定や戻り売りが交錯しやすく不安定な動きをするかもしれません。
・以下は日経225先物(通し)の5分足チャートです。
波動的に3段上げを達成しています。
株価はフラットに移行しつつありますが、直近のサポートレベルラインとなる昨日の安値21,285円を割り込むと下落する可能性が高まります。
その場合、次のサポートレベルラインである21,130円付近が目先の安値メドとなるかもしれません。
・0時段階でディセンディングトライアングルを形成しつつあります。
水平サポートラインのブレイクダウン。
<2019年9月9日、追記>
・2019年9月9日、引け後の日経平均株価の日足チャートです。
急速に収束したボリンジャーバンドは発散方向に向かい始めました。
一目均衡表が明日三役好転します。
遅行スパンは好転、転換線も好転、明日先行スパン1を上抜けて抵抗帯を抜けますので三役が好転します。
下記に記載したレジスタンスラインがどう影響するか明日以降に注目です。
戻り高値に警戒しながら実需の買いを確認する局面
・2019年9月6日、引け後の日経平均株価の日足チャートです。
9月3日に8月9日高値20,782円を上限とするレンジをブレイクアップして、節目となる21,000円、75MAを一気に上抜く上昇となりました。
本日は200MA付近で揉み合った後に跳ね返される動きとなりました。
(下記にエンベロープで記載あり)
・一昨日に大陽線となった理由は、その前日に日経225先物の夜間取引で先行してレンジをブレイクアップする兆候を見せていたことと、それに呼応して翌朝の日経平均株価もブレイクアップし、僅かながらもGUして寄り付いたことを契機に、テクニカル的なリスク管理の観点から空売りの買戻しが一気に進んだことが理由です。
株価が急落する際には、システム主導で買いポジション解消の投げが加速するのと同じで、1か月に渡って膠着していた相場が上放れたことで、これまで見極め難かった相場の方向性が目先とは言え見えたことで、短期的局面に決着がつき、売りポジション解消の買いが進みました。
いわゆる踏み上げ相場です。
その背景として円安の進行やその他の外部要因が加わり、実需の買いが上昇を加速させたと言うファンダメンタル的な側面からの説明がされる一方で、今週の反応はテクニカル的な側面からでも充分説明がつくものと考えられます。
・本日はレンジ上限から450円ほど上昇したことにより短期的な過熱感から手仕舞いが出やすい状況でしたが、本日が強くない動き(弱いわけではない)となりそうな兆候は、昨夜の日経225先物(通し)の日足チャートに出ていました。
週末要因も当然考えられますが、昨夜の日経225先物の高値21,265円は、一目均衡表の遅行スパンが先行スパン2に跳ね返されたことから、日経平均株価も同様に目先の上値メドが近いことが想定されました。
日経平均株価の先行スパン2は21,326円ですが、その途中に21,226円の200MAが位置していることから、どちらかが目先の手仕舞いのメドとして意識されやすいことが予測として考えられました。
相対的に大きく株価が動いた場合、高値もしくは安値のメド探しが投資家の間で一斉に始まります。
この時、テクニカル分析を重視する投資家の売買ポイントは同期しやすい傾向があり、これはシステムにおいても同じ傾向があります。
何故ならばシステム仕様はテクニカル分析を重視する投資家によって作成されているからです。
(AIとかテクニカル理論に基づかないシステムはこの限りではありません)
・さて、日足チャートに観点を戻すと、25MAの下げ角度はやや緩やかになってきました。
応答水準の関係からよほど大きく株価が上昇しない限りは、しばらくは緩やかな下向きが続きます。
200MAは依然として下向きであることから長期的にトレンドは下降で、この上昇は戻りであると考えられます。
今年4月と7月にも200MAを上抜ける動きとなりましたが、基本的に下降トレンドなので相場を反転させるまでの勢いはなく、株価はテクニカル的に戻りきった水準で達成感から再び下降に転じています。
株価と移動平均線の傾きと位置関係から考えて、現在はあくまでも戻り相場の途上で、いずれ戻り売りに押される展開になるという前提で考えておく必要があります。
・先週8月30日にも記載しましたが、一目均衡表では来週早々にも意味ある日柄が到来します。
まず、遅行スパンが週明け月曜日にはろうそく足にかかり、翌火曜日には好転します。
日柄的には買いタイミングとなります。
次に、転換線が基準線を上抜けて好転します。
基準線は来週一杯はまだ下降を続け、再来週辺りからようやく横ばいになります。
株価は現在抵抗帯の中に位置していますが、株価が21,000円を割り込まない限りにおいて水曜日には好転しますので、この時点で三役好転が成立します。
但し、来週一杯は雲のねじれ状態が続くことから、逆転するリスクもあります。
今後、このまま株価が一本調子で上昇していくとは考え難いとしても、株価が急落することなく抵抗帯の上の水準で推移するならば、まずは200MAと75MAを意識した新たなレンジに移行すると想定されます。
そうなると、75MAは200MAに対して収束し、25MAも次第に上向きに転じて両線に対して収束していきます。
そして日柄の経過とともに200MAの傾きが更に緩やかになってきたとしたら、次の上昇波動を念頭に置く見方も生じてきます。
株価と移動平均線の分位別図からは、現在は「上昇トレンド予備軍」でGCを迎えると「上昇トレンド」にポジションが変化します。
・これを鳥瞰したフォーメーションの観点から見ると、以下のチャートの様に大きなダイアゴナルトライアングルを形成しつつあることが分かります。
途中の細かなフォーメーションやラインを無視すると、このトライアングルの頂点に至るまでには方向性を示唆する動きが出るものと思われます。時期は図形的に年内になりそうです。
今後、上方ブレイクして新たな上昇相場の開始となるのか、下方ブレイクして戻り相場が終わり再び下降に転じるのか、大きな転換を示唆するポイントを迎えることになると考えられます。
但し、どちらかにブレイクするのは間違いないものの、ブレイクすると一気に相場が動くわけではなく、小さな波動やフォーメーションを形成しながら動くので、慎重に動きを見極めていく必要があります。
・本日の日中の動きから意識された指標を確認すると、寄付き直後の高値は200MAがレジスタンスとして意識され跳ね返されたものの、その後再び上を試す動きとなり、最終的にはエンベロープの乖離率5%がレジスタンスとなりました。
また、株価はボリンジャーバンド+2を突破しています。
ボリンジャーバンドの幅はさほど収束が進んでいませんが、収束具合が一気に進んでいる形状であることから、逆に大きく発散する可能性のある形状でもあります。
・ラインの観点からは、上記記載のダイアゴナルトライアングルの上値抵抗線(R1)が大きな転換ポイントとなるものの、その上には4月24日高値からのライン(R2)、および従来から意識されている長期のチャネルライン(R3)が位置しています。
これらラインの水準に加えて、7月25日高値21,823円をレジスタンスレベルラインとする価格が、ダイアゴナルトライアングルをブレイクした後にレジスタンスとして影響してくると考えられます。
その中でも、上昇目線では長期のチャネルライン(R3)を上抜けることが出来るかがポイントになりそうです。
なお、このポイントは同時に価格帯別売買高の厚い価格帯をクリアする水準でもあります。
・一方で下降目線で見ればダイアゴナルトライアングルを下方ブレイクしても、フォーメーションの見方を変えると20,200円付近の水平サポートラインとで、ディセンディングトライアングルを形成しています。
ダイアゴナルトライングルの下方ブレイクを兆候と捉え、ディセンディングトライアングルの下方ブレイクを決定打と考えます。
8月6日安値20,110円がデットラインとなり、これを割り込むと急落する可能性が大きいと考えられます。
・本日の出来高は再び年初来の最低水準まで低下しています。
当然のことながら昨日は急増しましたが、目先の買戻しでポジション整理は済んだものと想定され、週明け以降は新たなポジションが建てられていくことになりそうです。
今後、実需の買いがどの程度入ってるかが注目されます。